なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#91 『ザ・ネイキッドモルト』はシェリー系ウイスキー入門の決定版。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

いままでのウイスキー人生、どっちかというと量り売り・アンチだったのですが最近は量り売りもなかなかに悪くないと思い始めました。

たぶん頃末さんが安すぎだからだと思います。

 

今回はリニューアルしたこちら。

 

ザ・ネイキッドモルト

The Naked Malt

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:100ml

アルコール度数:40%

ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:725円くらい(量り売り)

画像は公式サイトより。(※海外サイト)

https://www.nakedmalt.com/en/naked-news/the-perfect-gift

 

 

 

 

あの「ネイキッドグラウス」の後継品です。

 

「ネイキッドグラウス」についてはこちらで解説しています。

asgsn.hatenablog.com

 

ざっくりとした変遷を書くと、

2013年:「ネイキッドグラウス」(ブレンデッド)誕生。

2017年:「ネイキッドグラウス」(ブレンデッドモルトリニューアル。

2021年:「ネイキッドモルト」(ブレンデッドモルトリニューアル。

・・・といった感じです。

2025年にまたリニューアルしそうな年刻みです。

 

公式サイトでは特にキーモルトへの言及はありませんが、各種通販サイトでは

マッカラン

「ハイランドパーク」

グレンロセス

をキーモルトとして使用…と説明されています。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルの価格はだいたい4,000円前後

 

「ネイキッドグラウス」の価格が最終的に4,000円くらいに落ち着いているのと、円安の関係からかちょっとだけ価格が高止まりしてるかな…?と感じますがまぁ許容範囲です。

 

本当は新旧フルボトルで並べてみたかったのですが、これまた意外とネイキッドグラウスよりもネイキッドモルトのほうが売っていない…

 

それと公式では「中身の液体はこれまでと同じように素晴らしい味」(変わってないとは言ってない)とまで書いているので…とりあえず検証用としての意味合いで量り売りを購入しました。

 

 

あと量り売りのため写真はないですが当たり前のようにコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(「ネイキッドモルト」公式サイトより)

Convention says we need tasting notes. There's certainly layers of rich and fruity flavour, but we’d rather let you decide. Naked Malt is simply made to be enjoyed, however and wherever that may be.

テイスティング・ノートが必要なのは常識です。確かにリッチでフルーティーなフレーバーが幾重にも重なっていますが、私たちはむしろお客様に判断していただきたいと思っています。ネイキッドモルトは、どんな場所でも楽しめるように作られています。

https://www.nakedmalt.com/en/our-whisky

(※海外サイト)

 

「ネイキッドグラウス」の記事でもこれを載せて言いましたが「自分の目で確かめよう!!」というファミ通の攻略本的なぶん投げかた説明です。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :赤褐色寄りのゴールド

香り:なんだ、その、やっぱグレンタレット抜けた??

   とにかく濃厚でお上品なシェリー香。

   アルコールアタックもなくクセの類が一切感じられない。

   甘い香り、果実的な香り、どれを取ってもケチがつかない。

味 :レーズン、果実っぽい甘み。フレッシュ寄り。

   樽感もそこそこあるのでボディの弱さは感じない。よき。

   アルコール刺激はそれほどない。飲みやすい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっと甘い香りが強くなる。

   酸っぱい香りもあり果実感が増す。

味 :甘い、ものの結構ビター感が大きくなる。

   ゆっくりチビチビ飲むぶんにはいいかもしれない。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:甘酸っぱいハイボール。特に酸味が顕著。

  なかなかにフレッシュな印象を受ける。

  取っ掛かりがないのでスルスル飲める。

 

 

・総評

ねぇグレンタレット抜けてるよね?

 

「ネイキッドグラウス」を抜きにして考えるとこれはこれでアリ。

比較すると全体的にちょっと軽くなった印象が否めない、かな。

 

良きも悪きも一切合切含めたリッチな「ザ・シェリー」が「ネイキッドグラウス」

良いところを目立たせ万人に向けたカジュアルな「ザ・シェリー」が「ネイキッドモルト」…みたいな感じ。

 

まぁなんにせよそれぞれの良さがあって方向性がちょっと違うので名前同様別物として認識したほうがよい、と思う。

こちらは香りがすごくいい。

 

「メンバーがひとり抜けたけど残りのメンツで元気にやってるぜ。」ってバンドみたいな感じ。(????)

 

おすすめはド直球にエレガントなストレート。

一転フレッシュに変貌するハイボールもよき。

 

 

・所感

個人的にはシェリー系ウイスキー入門の筆頭に挙げても絶対に石を投げられない自信がありますわね。

シェリー系の魅力を感じつつ、ネガ要素はあまり受けずに美味しく飲める…まさしく理想形な気がしますのよ。

 

結構カジュアルな構成に生まれ変わっているので、これはこれで好きです。

シェリー系、意外とこういうのが無い。貴重な存在ですわね。

 

 

 

「ネイキッドグラウス」から「グレンタレット」が抜けて「ネイキッドモルトということは…「グレンタレット」こそが「グラウス」だった…?

フェイマスグラウスのビジターセンターがグレンタレット蒸留所内にあるのであながち間違っていない…

 

グレンタレットの原酒が今後フェイマスグラウスに使われなくなると、ネイキッドモルトよろしく「ザ・フェイマスブレンド」とかに改名しちゃうのかしら…??

 

 

で、これだけ書いておきながらグレンタレットが使われてたら笑いものですわね。

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

アルティメット・雑談

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

 

雑談します。

 

いつも通り興味の無い項は読み飛ばしていただけたらと思います。

 

 

 

 

・【ムーンウォーター】のその後

先日も書きましたが、5月1日の午前5時くらいに新月が出ていたそうなので青いガラス瓶(ニッカセッションの空き瓶)に水を入れて野外に放置し月光浴させました。

 

突然なんの話しだすんだコイツって思われるかもしれませんがこの話です。

asgsn.hatenablog.com

 

まぁ記事を読むのも面倒だと思うので簡潔に述べると

・月からは「宇宙の波動」が出ていて満月新月の時にそれが最大となる。

・水は波動を受け取りやすいので波動を受け取る器として使う。

・水の入れ物は青いガラス瓶がいいらしい。

ということです。

 

先の記事でも述べた通り

フルムーン(満月)ウォーターはバランスの調整作用

ニュームーン(新月)ウォーターは浄化の作用

と、効能が違ってきます。

 

なんだかんだ穢れが溜まってそうなのでどっちかと言わなくても浄化のほうがありがたいなぁと思っていたので実は新月のほうが本命でした。

で、特に写真を撮ることもなくひとり黙々と設置して、回収して、飲んで、をこなしました。

そもそも新月は真っ暗だから写真に撮れない…

 

ムーンウォーター自体は飲用以外にも使い道があるそうですがとにかく体内の何かしらを浄化したいし、朝起きたばかりでなんだか喉が渇いていたせいで回収した直後にほとんど飲みました

 

というわけで飲んで2日目ですがナニが浄化されたというでもなく…ムーンウォーターってじわじわ効いてくる養命酒みたいなもんなのかなぁと思いつつ次の満月、新月を待っています。

養命酒も地味に毎日飲み続けています。

 

おわり。

 

 

・ブログの収益化について

ぶっちゃけここをアヒィブログにするつもりはないのですが、商品リンクを貼り付ける面ではアフィリンクがコンパクトでかつ見栄えがよかったので一時期それを貼り付けていました。

 

そもそもAmazonのリンクを貼ってもAmazon自体そこまでウイスキーが安いわけでもなく、とそれとなしに催促するのはひどい話だなァと思っているので今後もアフィリンクは使わないでいく方針です。

 

で、正直ここまで話しておいてあれですが、昨日Google AdsenseというGoogle直々のアドセンスサービスに面白半分で申請してみました。

インターネットで見た限り「3回落ちて4回目で承認されました!」やら「7回落ちて8回目で受かりました!」などという経験談を語るサイトが多く、なんだかんだで狭き門なんだなぁと認識していました。

 

 

昨日の今日で「申請許可」のメールが来ました。

 

 

まぁ記事数も無駄に多いし、文字数も無駄に多いのでなんだかんだで受かりやすい土壌が揃っていたのかもしれません。

 

せっかく受かったのでやってみようと思いなんとなく広告を設定してみています。

ページの表示がおかしくなっていたら教えてください。消します。

 

あと嫌儲の方がいたらすみません。

広告ブロッカー使っていただいて大丈夫です。

 

 

・skebとpixivについて

いつかの雑談記事に

pixivのフォロワー数が1000超えたらskebします!!!!!!!」

などという正直意味の分からない指標を掲げましたがなんだかんだでもうすぐ行きそうです。

 

skebする以上はR-18もやんないとなぁという強迫観念じみた話で、なんとなくそちらも開放するつもりです。

興味のある方は開設したらよろしくお願いします。

 

あとpixivのほうではすでに有償リクエストを開設しています。

値段高いんだよとかいう意見があればコメントください。

 

これは勝手な自分の考えなのですが、R-18に頼らずに数字を取れる人は本当にすごいと思います。なんというかどの人も自分の世界観というものをしっかりと持っていて、その人の世界観が見たい!!という人たちを惹きつけている…という純粋なパワーを感じます。そういうイラストや文章が書ければいいのですが、なんというかネガティブな事は言いたくないのでやるしかない、とだけ言っておきますわね…

 

 

・「サントリーウイスキーブック」について

先日のラガヴーリン16年の記事冒頭で話したやつです。

本の中身はおろか表紙の写真すら著作権侵害に当たるらしいので口頭で言いたいことだけつらつら書きます。

 

先日、サントリーローヤルのラベルの変遷」の記事で

サントリーウイスキーブックによると60表記は60~85年、SR響は89年~97年と書いてありました

 

というコメントをいただきました。

調べてみたらメルカリに出品されていたので早速購入しました。

そういうところだけはフットワークが軽いのである。。。

 

サントリーウイスキーブック」というのは1997年10月に発行された非売品の冊子で、サントリーウイスキーの製造過程、美味しい飲み方、ウイスキーの入れ物となるボトルへのこだわり、サントリーウイスキーのちょっとしたカタログ…などが書かれていて内容がかなり濃い本です。

 

 

で、肝心のコメント内容であるローヤルの各年代についての流通時期ですが

「’60(向獅子が下にある初代)」:1960~1985年のもの

「SR金枠響マーク」      :1989~1997年のもの

「12年黒ラベル」       :1997年5月に発売した現行ローヤル

という記載が冊子の中にありました。

 

やはりサントリー側でも「’60(初代)、’60、60」「SR金枠向獅子、SR金枠響」をそれぞれ一緒くたにして認識していたようです。

 

ということは特級のSR向獅子についてはそれらの間、1985~1989年頃の流通とみて間違いないです。

これは新情報です。コメントありがとうございます!!!!!!!

(画像で言うと「SR向獅子」の年代が1985年~と断定できるようになりました)

 

 

・「マシュマロ」をはじめます。

 

類似サービスである「お題箱」を昔やっていたのですが粘着荒らしが酷かったのと、あんまり興味の無いお題が多量に送られてきてたので閉じた経歴を持ちます。(自己PR)

 

「お題箱」みたいにお題が欲しいわけでもないし、「質問箱」みたいに質問が欲しいわけでもなくただなんとなくメッセージをぶつけてほしいなぁと思ったのでサイト名に語弊のない「マシュマロ」を選びました。

 

それ以上の意図はとくにないです。

好きなお酒についてとか雑談吹っ掛けてきてもらえたらお返事しますし、単純にメッセージを送ってきてもらえればスクショにとってニヤニヤします。

 

ただ、メッセージ自体はAIが判定しているらしく、あまりみだらなことやちくちく言葉を書くとフィルタリングされてしまうようなのでそこんところは若干ありがたさを感じています。

 

返信不要であれば返信不要と書いていただければ認識しやすいです。

よろしくお願いしますわね。

 

 

・イラストの転載禁止などのアナウンスはやっておいたほうがいいのだろうか

ただの自意識過剰トークです。

たとえば、フォロワーなどの多い規模の大きい絵描きの方はイラストに自分のツイッターIDを載せたり、「無断転載、加工は禁止です」などの文言をプロフィールに載せたりしています。

 

では、そうでない絵描きはどうなのだろう…?

・・・というかいちいちアナウンスしなくても著作物にたいしてはすべて著作権が働くものだと認識しているのですが、敢えてアナウンスするほうがたしかに親切ではあります。

 

 

過去に「エロ・抱き枕のイラスト描かへんか?」というお誘いを頂いたことがあります。

結局断りましたがそのケースは良いんです。

 

声掛けすらなしに無断でイラストの使用をして商業利用するということが問題なのです。

「転ばぬ先の杖」という言葉がありますがまさしくそれ、セーフティーネット的な意味でそういったアナウンスをしている…という意図だと思います。

 

 

結局何が言いたいのか自分でもわからなくなってきましたが、「自分」の大小にかかわらず自分の身を守る対策はできるかぎり講じておいた方がいい、ということです。

それでも面倒なので上に挙げたものはいまだにやっていません。

 

 

 

 

朝倉あさげに関して毎回思うことがあるのだけれどさ・・・

 

色々考えるより動いた方がいい。

杞憂が多すぎ。

 

これはガチ。

 

 

 

サムネ用です。

出先なのでその辺の紙に書いたやつを写真で撮った…

 

おわり。

 

 

 

雑談記事上げたあとにまだ話したい事があったことを思い出す…

これもガチ。

 

 

 

【レビュー】#90 『ラガヴーリン16年』は「銘酒」以外の感想が見つからない。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

資料としてサントリーウイスキーブック」という非売品の本を入手したので紹介…

と思ったのですが、よく考えたら本の中身を写真に撮ってブログにアップするのはふつうに著作権の侵害にあたるのでやめました。

 

先日ローヤルの変遷記事のコメントにて頂きました件については今後やるであろう雑談記事の中にてお返事してしたいと思います。

 

 

今回で「アイラモルトを飲もう」、とりあえずの最終回です。

それと、第90回というキリ番なのでこちらを選びました。

 

ラガヴーリン 16年

LAGAVULIN AGED 16 YEARS

蒸留所名:ラガヴーリン蒸留所(アイラ)

内容量:700ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:7,880円(税込み)

 

 

 

 

「アイラの巨人」と呼ばれるスコッチ。

 

ラガヴーリンとしての始まりは1816年。

もっと前からその地域にて密造酒の製造自体は行われていたらしいです。

 

ホワイトホースのキーモルトとしても有名で、当ブログでも何度か取り上げたことがあります。

ホワイトホース創業者の「ピーター・マッキー」氏の叔父である「ジェームズ・ローガン・マッキー」氏が一時期ラガヴーリン蒸留所のオーナーだったことからの縁です。

 

現在はディアジオ社が所有しており、クラシックモルトシリーズ(オーバン、クラガンモア、グレンキンチー、タリスカー、ダルウィニーラガヴーリンに名を連ねています。

 

こんな感じのとっても古めかしいというか、落ち着いたラベルデザインです。

個人的にはその上にある楕円形のラベルがオシャレで好きです。

 

・・・というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

量り売り換算でだいたい1,330円くらい。

 

ピートレベルを示すフェノール値(ppm)は34~38ppm。

カリラとだいたい同じ数値で、ボウモア(25~30ppm)ポートシャーロット(40ppm)の中間くらいです。

 

4月から値上げされていて、メーカー希望小売価格では

8,800円→10,200円と15%の値上がりをしています。

 

販売市場でも終売・休売でもないのにやや高騰傾向にあり、値上がりした定価ですら買うことは難しくなっています。

ちなみに自分が購入したのは知ってか知らずか今年の2月頃です。

 

 

樽構成に関しては特に記載がありませんがバーボン樽中心らしいです。

年1で発売されるディスティラリー・エディション」ではペドロヒメネスシェリー樽にて熟成された原酒も使用されているそうです。

 

あと言わずもがなコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(モエヘネシーディアジオジャパン「ラガヴーリン」ページより)

この強烈な個性を知らずしてシングルモルトを語れない

アイラ島ラガヴーリン湾に面した、絵画のように美しい蒸留所で作られるシングルモルト
情熱的、スモーキー、豊かな香味で、多くの愛好家からアイラモルトの決定版と評価されています。

アイラの南側では典型的な、広大とも言えるピートのスモーキーさを持つ、
評判のシングルモルトです。
スモーキーさだけではなく、ドライさも併せ持ち、そのドライさがラガヴーリンを本当に魅力的なドラム(一杯)にしているのです。
ラガヴーリンはオークカスクの中で最低でも16年熟成され、情熱的でスモーキーな甘みを感じさせるシングルモルト。海藻の香味と広大なフィニッシュを併せ持ちます。

https://www.mhdkk.com/brands/lagavulin/

 

まさしく情熱的な紹介文です。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :深みのあるアンバー

香り:落ち着きを持ったピート香。ふくよかなボリュームを感じる。

   ヨードと言った要素はあまりない。

   海岸線で感じるような潮の香りが心地いい。

味 :鉛筆、書斎。ピートの要素はアードベッグに似ている。

   驚くほどアルコール刺激が無いのでスルっと飲めてしまう。

   潮、まろやかな甘み、深めの樽感。

   フルボディな味わいで、深く印象に残る。余韻も長め。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:すこし印象が若くなる。

   優しめな香りは変わらない。

味 :なんだか少しフレンドリーになる。ほのかに書斎。

   全体的にビター。それでいてふんわりと・・・

   なんだろう、優しく甘い…間接的に甘い。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:もったいないけど美味しい。

  ケチのつけようのないくらい美味しい。

  アイラのハイボールで一番美味しい。

  バランスがいい。キングオブアイラ。

 

 

・総評

これが毎日飲めたらまっこと幸せだなぁ。

 

ケチのつかない銘酒。

深く染み入る。

 

単純な甘さだとか、フルーティさだとか、そういうところではない部分に訴えかけるようなウイスキーだと思う。

うっとりする。

 

値上げしても買いたい。

それだけの価値は間違いなくある。

 

ゆっくりストレートで飲むのがやはりおすすめ。

ハイボールも死ぬほど美味しいけど勿体なさがすごい。

でも美味しいからおすすめしたい。でも勿体ない。。。

 

 

・所感

今でこそレギュラーラインナップに8年が加わっていますが、それまでは16年がエントリーモデルという半ば狂気のラインナップでしたのよ。

世界的に長熟モルトの枯渇が危ぶまれている中、16年が1万切る値段で買えたのがそもそもおかしかった…んでしょうね。

 

以前にもお話ししましたが、とある飲食店にて一度だけラガヴーリン16年を飲んだことがあるのですが…やっぱり経験値が足りなかったのかあんまり美味しく飲めなかった気がします。

そもそも、ロックで飲んだので飲み方としてはちょっと正解からズレていたように感じますわね。

ロックが美味しくないという訳ではありませんが、初級者が感じとるにはちょっと難しい…

 

間違いなく「銘酒」のひとつとして数えられるボトルです。

このベタ褒めかたからして、下手したら2022年のベストウイスキーにそのまま入ってきそうだな…と今から危ぶんでいます。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

 

【レビュー】#89 『サントリースペシャルリザーブ10年』(1996年~2006年頃流通)

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

5月の新月はなんと2回あり、

1回目は5月1日の5:30頃2回目は5月30日の20:30頃らしいです。

 

Q.なんの話?

A.これ

asgsn.hatenablog.com

 

今回はオールドボトルシリーズ、こちら。

 

サントリー スペシャリザーブ 10年

SUNTORY SPECIAL RESERVE AGED 10 YEARS

製造元:サントリー

内容量:750ml

アルコール度数:43

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:3,000円(税込み)くらい

 

 

 

 

オールドボトルです。

 

サントリーリザーブブランド、現行品についてはこちらで。

asgsn.hatenablog.com

 

流通時期は1996年~2006年頃。

 

ローヤルで言うとプレミアム12年12年シルバーラベルの頃です。

確認できる限り2タイプあるようで、今回は前期タイプです。

 

また、リザーブの歴史において

最初の年数表記ボトルであり、

最後のアルコール度数43%のボトルでもあります。

 

後発ボトルに12年15年が存在しましたがどちらも40%に引き下げられていて、現行においてもそのまま据え置かれています。

 

https://w.atwiki.jp/jwhisky/pages/205.html

 

当時の価格は2,230円。

現在の二次流通の場においては3,000円前後で取引されています。

 

12年や15年についてはほとんど出回っているのをみたことがありません。

どっちかといわなくてもコレクター的アイテムな気がします。

 

スクリューキャップです。

初代から一貫してスクリューキャップです。

 

トップには例の響マークがあしらわれています。

 

 

・公式評(裏ラベルより)

終売品なので裏ラベルを紹介します。

冒頭で「前期のもの」と称したのはこの裏ラベルに相違があるからです。

 

上:たぶん前期

下:おそらく後期

 

「華やかでまろやか」という文言は現行品でも使われています。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや濃いアンバー

香り:爽やかな青りんごの香り。グレーンっぽい甘い香りも目立つ。

   アルコールアタックはそこそこ感じる。

味 :じんわりと樽感。追ってほのかな甘み。

   余韻に青りんご感が抜けていく。思ったより厚みがある。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:花の蜜のような甘い香り。

   グレーン由来の溶剤っぽい甘い香りも出てくる。

味 ;ストレートの味から甘みが抜けて樽のビターさが重くなった感じ。

   余韻は爽やか。なんだか混乱してしまう。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ここにきてほんのりスモークを感じる。白州由来が出てきた?

  かなりドライなハイボール。樽感が強いのでどっしり感はある。

 

 

・総評

当時のリザーブはそこまで白州押しではなかった…?

 

どっちかというと青りんご系のスペイサイドライクなものに思える。

ハイボールくらいまで加水するとようやく白州のニュアンスが出てくる。

隠し味みたいな扱い…?

 

当初のリザーブのキャッチコピー「国産品と呼ばずに、国際品と呼んでください。」という言葉を脈々と継承し、どことなくスコッチを意識してそちらに寄せているような印象。

 

おすすめは加水以降、ロック~ハイボール

やはりこの時代は水割り前提の構成なのかも。

 

 

・所感

リザーブと言えば白州ですよね!という謎の先入観を捨てないことにはまともに向き合えないような気がしますわね。

 

現行リザーブのレビューでは「白州の代用になり得る?」みたいなことを書いた覚えがありますがやはり白州は白州リザーブリザーブとはっきりとした境界が存在しているのがよくわかりましたのよ。

 

10年と現行に共通して言えることは、知多グレーン由来なのかやはりどこか「モッタリ」とした間延びした甘みが存在するということですわね。

10年については加水で伸びてそのニュアンスが薄れ、樽感が主な要素になってくるのでやはり加水…加水は全てを解決する…ですわよ。

 

 

 

今回のボトルはざっくりとわけた前期のボトルですが、同時期のローヤル(プレミアム12年12年黒ラベル)と比較するとやはり完成度にかなりの差を感じずにはいられません。

イクラスのプレミアム12年は置いておいて、だいたい1,000円差くらいの12年黒ラベルと比較してもリザーブ10年はやや粗が目立つような気がします。

 

…まぁローヤルとリザーブを同じ土俵で比較するなと言われればそれはそうなのですが、当時の基準で言ってもローヤルとの差別化はちょっと厳しいかな…?と思わざるを得ないという所感でした。

ちょっと辛口すぎるかな…

 

ローヤルは12年シルバーラベルから「キレの良さ・サッパリさ」に舵を切り始めたので、それに時期の被るリザーブ10年の後期版がもしかすると幾分サッパリとした白州原酒が活きるブレンドに変わっているのかもしれません。

 

 

 

と、長々と話しましたが現行のリザーブに通じるものも感じられ面白かったです。

リザーブというウイスキーは飲み方をきちんと把握してから飲む、というスタンスも昔から変わっていないんだなぁ…となんだか変なところでツボに入りそうな体験でした。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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【レビュー】#88 『岩井トラディション シェリーカスクフィニッシュ』は昔のサントリーローヤルを彷彿とさせる限定品。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

世間はゴールデンウイークに入るそうです。

いいですよね。ゴールデンウイーク。はい。

察してください…

 

今回は当ブログがやけに贔屓しているこちら。

 

岩井 トラディション

シェリカスクフィニッシュ

IWAI  TRADITION Sherry Cask Finish

製造元:本坊酒造株式会社

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:3,300円(税込み)

 

 

 

 

限定品です。

 

「岩井トラディション」についてはこちらで。

asgsn.hatenablog.com

 

初出は2021年3月26日です。

 

2021年限定販売という触れ込みだったような気がしますが、2022年にもシレっと発売していました。

今後も年一のリリースになるのかなぁと思っています。

 

・価格は3,300円とノーマルよりひと回り高く、

・容量も50mlほど少なくなっています。

しかして…

・ゴールドのラベル

・そして何よりコルク栓…

ということで岩井シリーズの中では唯一の仕様となっています。

 

ノーマルの「岩井トラディション」を甘口シェリーの「ペドロヒメネスの空き樽で追加熟成(フィニッシュ)したものです。

ワインカスクのほうは「1年以上の追加熟成」とざっくりとした期間が書かれているものの、シェリカスクには熟成期間についての記載はありません。

 

コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

マルスのコルクボトルを開けるのは初めてなので当然初めての説明になりますが、コルク部分にラミネートが施されています

コルクにウイスキーが浸かりすぎてグジュグジュにならない為の配慮ですね。

 

といっても長期間浸けすぎるとさすがに高度数のアルコールでラミネートがじわじわと溶かされると思うのであくまでも輸送や店舗保管などの期間の一時的な保護のためだとは思いますが…

 

 

・公式評(本坊酒造株式会社 公式サイトより)

「岩井トラディション」を、極甘口のシェリー「ペドロ・ヒメネス」に使用した空き樽に入れ追加熟成(フィニッシュ)したブレンデッドウイスキーです。岩井トラディション本来の豊かな風味に加え、シェリー樽由来のブラウンシュガー、メープルシロップのような香りと上品な甘さをバランス良く感じることができる逸品に仕上がりました。
※この商品は、一部輸入原酒を使用しています。

https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/iwai_tradition_sherrycask/

 

ラベル裏にも同様の文言が記載されています。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :深めの赤褐色

香り:濃厚なメープルシロップ感。

   ほんのりとレーズンのニュアンス。終始甘い香りが支配している。

   ローヤルのオールドボトルもこんな香りがした…

   アルコールアタックはなし。

味 :歯の裏に張り付くようなまったりとした甘さ。

   のちに岩井特有のほんのりとしたスモーキーさ。

   そして樽感と移ろう。

   飲めば飲むほど昔のローヤルっぽい…

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:さらっとした香りになる。

   依然として甘い香りだけれどもややグレーンっぽさが出てくる。

味 :酸味が増す。シェリーのキャラクターかな…?

   余韻のビターさも増してドシっとくる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:甘さとスモーキーさが同時にやってくる。

  〆は樽のビターさと隙がまるで無い。

  それでいてなんだかノスタルジックな気持ちにさせる…なんなんだ…

 

 

・総評

旧ローヤルの後継が現代のマルスに居た。

 

現代版旧ローヤルといえるようなキャラクター。

特級SRあたりかな…正直びっくりしている…

 

もともとの岩井の完成度にプラスアルファでここまで深みが出るものなのかとしみじみ…

余韻までなんだか古酒っぽいのが面白い。

 

サントリーよろしく封切りの一杯はぜひストレートで…と言いたくなる。

飲み方自体は特に選ばず、どう飲んでも美味しいと思う。

 

 

・所感

ワインカスク自社ワイナリーの赤ワイン樽を使って自給自足しているという超素敵な仕様なのです。

シェリカスクシェリー樽についてはまぁ…他のウイスキーでもよく使うのでそれの一環だとは思いますわね。

 

ウイスキーにおいてシェリーと言えば辛口のオロロソシェリの樽が暗黙の了解的に使われているのですが、極甘口のペドロヒメネスの樽を岩井に選ぶところがなんというか素敵すぎますのよ。

 

ノーマルの岩井のプレーンさが後熟の土台としてよくできているんでしょうね。

プレーンと言ってもノーマル版も非常によくできた美味しいウイスキーです。

 

他のフィニッシュ系もぜひリリースして頂きたいですのよ。

越百のほうでいろいろやってるみたいに…

 

 

問題としては岩井自体が特約店限定販売というのに加え、ワインカスクシェリカスクも競争率が高くほとんどお目にはかかれないところでしょうか。

わたくしの近所の酒屋さんも岩井の販売の特約店なものの、毎回入荷できていた(らしい)のに先日のラッキーキャットは入荷できなかったり、上の岩井2種もなかなか入荷できなかったり…と正直言って本坊酒造の機嫌次第なところが大きいような気がしますわね。

 

というか本当に勘弁してくれませんかね。

転売屋の存在のせいでメーカーがピリピリして、酒屋もピリピリして、良いことがひとつもありません。終末論を語るつもりはありませんが来るところまで来たというか…はぁ

 

 

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【レビュー】#87 『ボウモア12年』は靴屋の香りがするアイラモルトの女王。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

低気圧で体調がすこぶる悪いので仕事中以外は寝たきり生活をしています。

だるいときは無理をしない方がいいのです。

 

今回は「アイラモルトを飲もう」第5回です。こちら。

 

ボウモア 12年

BOWMORE AGED 12 YEARS

蒸留所名:ボウモア蒸留所(アイラ)

内容量:100ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:700円くらい(量り売り)

 

 

 

 

「アイラモルトの女王」と呼ばれるスコッチ。

 

ボウモアのはじまりは1779年。

 

歴史はまさに激動と言えるもので、オーナーの入れ替わりが激しいものでした。

じつに7回の入れ替わりを経て現在のビームサントリー傘下に落ち着いています。

 

サントリーの買収時点では相当経営難の状態だったらしく、設備はガタガタ、熟成樽も使い古しまくったものだったらしいです。

それをサントリーによってもろもろリニューアルが施され今に至ります。

 

 

ボウモアとはゲール語で「小さな黒い岩礁という意味だと言われています。

実はもうひとつ、古ノルド語(古北欧語)で「沈んだ岩(ボガモール)」に由来するという説もあるそうです。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルの価格はだいたい4,000円前後。

 

ピートレベルを示すフェノール値(ppm)は25~30ppm。

ノンピートであるブナハーブンクラシックラディを除いてアイラモルトの中では一番穏やかなピートレベルです。

 

ボウモアと言えば、18年の休売が決定し買占め・高騰が起きたのが記憶に新しいです。

もう最近こういうのばっかりで本当にくだらなさを感じています。

 

逆に言えば長熟モルトが今後枯渇していくのが目に見えているので本当に好きな蒸留所の長熟ものは今あるうちに買っておいた方がいい、とも言えます。

 

 

12年の樽構成はバーボン樽65%オロロソシェリー樽35%だそうです。

 

あと毎回の文言ですが量り売りなので写真はないですがコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(「ボウモア」海外公式サイトより)

Reflecting the essence of Bowmore – thrashing waves, windswept landscapes and generations of tradition – our 12 years old is both complex and perfectly balanced. Subtle lemon and sweet heather honey complement Bowmore’s trademark peat smoke, leading to a delicious, long and mellow finish.

TASTING NOTES
On The Eye: Warm amber

Breathe In: Subtle lemon and honey, balanced beautifully by Bowmore's trademark peaty smokiness

Sip: Warm and delicious on the palate with subtle dark chocolate flavours

Savour: Trademark gentle peat smoke, leading to a delicious, long and mellow finish

波打ち際、吹きさらしの風景、何世代にもわたる伝統など、ボウモアの本質を反映したこの12年物は、複雑でありながら完璧なバランスを保っています。ほのかなレモンと甘いヘザーハニーがボウモアのトレードマークであるピートスモークを引き立て、美味しくて長くまろやかなフィニッシュへと導きます。

 

テイスティングノート

色 :暖かい琥珀

香り:ほのかなレモンとハニー、ボウモアのトレードマークであるピートスモーキーさとのバランスが美しい。

味 :口に含むと、ほのかなダークチョコレートのフレーバーが感じられ、温かく美味しい。

味わい:トレードマークの穏やかなピートスモークが、おいしく、長く、まろやかな後味へと続く。

https://www.bowmore.com/whisky/12-year-old

(※海外サイト)

 

例のごとく、サントリーにもボウモアの公式サイトが存在します。

https://www.suntory.co.jp/whisky/bowmore/products/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るめのアンバー

香り:靴屋のような。革のようなピート香。

   ほんとに靴屋みたいだ。

   アルコールアタックはほとんどない。

味 :干し草のような優しいピート感。次いで潮感。

   それでいて甘い。結構柔らかさを感じる。

   余韻はほのかにビターで引いていく。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:相変わらず靴屋。なんだこのギャップ。

   ふわりと甘い香りも漂う。

味 :味についてはなんだかまろやかになる。

   ただ、甘さが出るでもなくどっちかというと苦み渋みが強くなる。

   できればつまみがほしい。   

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ほのかなピート感。舌にビター感が残る。

  とても穏やかなハイボール。ときどき甘さ、潮感が出てくる。

 

 

・総評

アイラモルトの女王は思ったよりも優しい。

 

なんというかアイラモルトというよりかはタリスカー寄りのキャラクターに感じた。

ただ甘さが目立つのでそこは差別点だと思う。

 

靴屋の香りはなんなんだろう。

革靴の香りというのはなかなかない個性な気がする。。。

 

香りはともかくストレートで感じる要素は多いのでとりあえずストレートで。

女王の優しさが際立つハイボールもおすすめ。

 

 

・所感

エントリーグレードとしてはこれ以上ない掴みのボトルですわね。

というかアードなんちゃらラフなんちゃらがエントリーグレードなのにヤバすぎるだけな気がしないでもありませんが…

 

・・・とは言いましたが「アイラモルト」を飲みますわよ!!と意気込んで飲むボトルにしてはちょっと弱い、かなぁ?と感じるところがありますわね。

いや、他ラインナップが気になってくる出来ですのでたぶんそれでいいんだと思いますのよ。。。

 

グレンアラヒーよろしく、コアレンジの中では15年が一番濃い色をしているのも面白いところですわね。

やはり15年はどこの蒸留所も突き抜けたものを出したくなるものなのでしょうか…?

 

 

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【レビュー】#86 『バスカー(シングルモルト)』はなめらかリッチなチョコレート風味。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

最近ピーナッツばかり食べています。

孤高のダイエッターあさげです。

今調べてみたらカロリーが高いので食べ過ぎるとマズいらしいです。ふざけん…

 

今回はこちら。

 

バスカー(シングルモルト

THE BUSKER SINGLE MALT

蒸留所名:ロイヤルオーク蒸留所(アイルランド

内容量:700ml

アルコール度数:44.3%

シングルモルトアイリッシュウイスキー

購入時価格:2,640円(税込み)

 

 

 

 

最近話題のアイリッシュウイスキーの話題にあがらない方です。

話題に上がらないというかあまり出回っていないのかも…

 

「バスカー」ブランド、ブレンデッド版についてはこちらで。

asgsn.hatenablog.com

 

「SINGLE COLLECTION」として展開しているボトルのひとつ。

国内ではその中でこちらのシングルモルトのみが現在流通しています。

 

シングルモルトシングルポットスチルはバーボン樽、シェリー樽にて熟成。

シングルグレーンはバーボン樽、マルサラワイン樽で熟成されています。

 

これら3種のウイスキーを全て自前でまかなうことのできるロイヤルオーク蒸留所ならではの商品展開ですね。

 

度数はほんの少し高めの44.3%

「SINGLE COLLECTION」はすべて44.3%で統一されています。

 

上にも書きましたがバーボン樽、シェリー樽にて熟成された原酒がバッティングされています。

樽構成的にはド・スタンダードな感じですね。直球勝負。

 

スクリューキャップです。

このブロッコリーみたいなのが蒸留所のマークなのでしょうか?

 

 

・公式評(バスカー海外公式サイトより)

LUSCIOUS FRUITY MOUTHFEEL
The Busker Single Malt is a delightful discovery, an intense journey into the realm of taste. The whiskey is distilled in large copper stills, then matured in two different woods to bring you a complexity that is waiting to be experienced. The Busker Single Malt is a deep golden whiskey. It begins with an arrangement of fruit, which gently leaves space to an explosion of pine essence and malt biscuit. The palate is very intense, with rich, chocolate notes. The whiskey concludes with a sweet and creamy finish.

甘美でフルーティな口当たり

バスカー シングルモルトは、楽しい発見、味覚の領域への強烈な旅のようなものです。このウイスキーは大型の銅製蒸留器で蒸留された後、2つの異なる木材で熟成され、体験することを待ち望む複雑さをもたらしています。バスカー シングルモルトは、深い黄金色のウイスキーです。果実のアレンジから始まり、松のエッセンスとモルトビスケットの爆発へと優しく空間を空けていきます。味わいは非常に濃厚で、リッチなチョコレートのノートが感じられます。甘くクリーミーな余韻で締めくくられるウイスキーです。(DeepL)

https://www.thebusker.com/single-collection/

(※海外サイト)

 

ちなみに公式おすすめの飲み方は「ストレート」、「ロック」です。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :ゴールド寄りのアンバー

香り:甘酸っぱい果実の香り。メロンっぽい?…

   レーズン感もほのかに。

   ややバーボン樽っぽいエステリーなニュアンスも。

   全体的に軽快。

味 :若干のアルコール刺激。シナモン。

   ミルクチョコレートのようにまろやかで甘い。

   余韻にかけてビターさが続く。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:花の蜜のような香りが開く。

   レーズン感も追従してくる。

味 :ビターさが目立ってくる。

   抜けていく香りはチョコレートなんだけど…

   果実感もふわりと浮かんでくる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:チョコあま。なめらか。おいしい!!!

  割り負けるそぶりもなくきれいに伸びていておいしい。

  まさしくブレンデッドの骨格を果たしていると思う。

 

 

・総評

終始チョコレートのような甘さが目立ち甘美なモルト

アイリッシュに連想するライトさはさほど感じられず、しっかりとしている。

 

まろやか、なめらかさが相まってとろりとしたチョコ感がたまらない。

甘党なので甘口評価になりがち…

 

マルサラ樽で熟成されているのはグレーン原酒のみなので、バスカーブレンデッドで感じた強烈なフルーティさはやはりマルサラ樽由来のものなのだろうか?…

 

個人的なおすすめはハイボール。甘美なチョコ風味を軽快に飲むのがよき。

ストレートも挙げたいものの、ちょっと若さが目立つ。かも。

ピリピリを我慢できるならばストレートもアリ。

 

 

・所感

バスカー、いまのところ「すまん、これ〇〇でよくね?」を生じさせない見事なラインナップですわね。

仮にハイボール要員だと割り切ったとしても独自性があるので十分に戦っていけるポテンシャルがある、と感じていますのよ。

 

といえばジョニーウォーカーブルーラベル、ローヤルプレミアム12年、ロイヤルサルート21年、碧(AO)ウイスキーにおいては何かと上位グレードにあてがわれる色な気がします。

ウイスキーの華であるシングルモルト青色を持ってくるというのは、やはりそういう意識のもとなのでしょうか…?

 

ブレンデッドについてはようやく広く行き渡り始めた感じで、市場でもよく見かけるようになりました。

一方、シングルモルトについてはまだ若干のプレ値が付きがちな気がするのでお安く買うならもうちょっと待った方が…という感じでしょうか。

 

amazon直販だと3,200円なのでやはりちょっと高めと言わざるを得ませんわね。

これをプレ値と呼ぶのかははなはだ疑問ではありますけれど…

 

 

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