なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#112 『岩井トラディション ワインカスクフィニッシュ』は深みの増した正統進化版・岩井トラディション。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

過去3回に渡って続けたセルフ罰ゲームみたいな企画を終えて今回から通常運転に戻ります。

もう最近はSkeb風花無双のことしか話す近況がないです。

 

今回は当ブログで取り上げてから1年3か月経ってようやく紹介するこちら。

 

岩井 トラディション

ワインカスクフィニッシュ

IWAI  TRADITION Wine Cask Finish

製造元:本坊酒造株式会社

内容量:750ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:2,750円(税込み)

 

 

 

 

「岩井」のもうひとつの限定品。

 

「岩井トラディション」についてはこちらで。

asgsn.hatenablog.com

 

初出は2013年6月ごろ…らしいです。

IWSC2013にて銀賞を受賞しているので少なくともその年にはすでに発売されています。

 

それに付け加えて、IWSC2013での受賞品名が「IWAI Tradition Wine Cask Finish 5 YOだったので当時は5年ものだったのかもしれません。

※余計な補足かもしれませんが5 Years Oldの略です。

 

現在では、年2回のペースで売店限定・数量限定という形式で販売されています。

 

シェリカスクのほうは越百と同じ規格のボトルですが、ワインカスクはノーマルの岩井と同じ規格のボトルなので量が750mlです。

 

ノーマルの「岩井トラディション」本坊酒造が所有するワイナリーの「赤ワイン」に使用した空き樽で1年以上追加熟成(フィニッシュ)したものです。

つまり、自給自足です。こういうのが大好きです。

 

シェリカスクのほうは熟成期間についての詳しい言及はないのですが、ワインカスクは最低でも1年は追熟してるってコトですね。

 

スクリューキャップです。

開け閉めが気軽だからいいんです。

 

 

・公式評(本坊酒造株式会社 公式サイトより)

「岩井トラディション」を、マルス山梨ワイナリーおよびマルス穂坂ワイナリーの「赤ワイン」に使用した樽に入れて一年以上追加熟成(フィニシュ)したブレンデッドウイスキー
上品な口当たりの柔らかさに、シェリー樽の古木香とワイン樽由来の甘いバニラ香が調和し、赤ワインのタンニンとうまみが味わいのトーンにほどよく厚みをもたらす逸品に仕上がりました。
※この商品は、一部輸入原酒を使用しています。

https://www.hombo.co.jp/item/whisky_brandy/iwai_tradition_winecask/

 

ラベル裏にも同様の文言が記載されています。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :かなり赤みの強いアンバー

香り:岩井特有のしっかりとした樽香。

   たしかに赤ワイン然とした香りが確かにプラスされている、ような。

   シェリーっぽさも感じられる優しくて甘い果実香。

味 :甘口であり、余韻に樽感、タンニン感が出る。

   舌の両端の奥をきゅっと引き締めるような。

   メリハリがあって美味しい!

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:黒糖のような濃い甘い香りが目立ってくる。

味 :予想通りだけど、渋みが増す。

   ただ、果実感は失われておらずダラダラ飲むにはちょうど良く感じる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ドライ、かつ上品さを感じるハイボール

  強めの樽感も飲みごたえにプラス要素を与えている。

  で、やはりノスタルジックな気持ちにさせる。古木香ってこのこと…?

 

 

・総評

力のシェリカスク、技のワインカスクと言った感じ。

 

ノーマルの時点ですでに完成度は高いものの、ワイン樽での後熟でさらに深みが増している。

美味しさがわかりやすいのはシェリカスクのほうだと思うけれど、ノーマル版にも通じる「しみじみと感じる美味しさ」という点ではワインカスクを経てさらに伸びているパラメータだと思う。

 

こういうのを当ブログでは「正統進化」などと称すことが多い。

ゆっくりと飲みたい。

 

おすすめはストレート。

ワイン感やらシェリー感やらを存分に楽しめる。

…いつもの文言だけどぶっちゃけどう飲んでも美味しいのでお好きな飲み方で。。。

 

 

・所感

マルスのワインカスクは岩井だけでなく、2020年に発売された越百の限定品でも使われていましたわね。

2019:マンサニージャ

2020:ワイン

2021:マンサニージャ

…ときてたので2022年はワインカスクかと思っていましたがマンサニージャが続投だったのでちょっと驚きでした。

 

あちらも真紅の箱深紅のラベルで滅茶苦茶カッコいいので来年こそはワインカスクが出てくれれば…嬉しいですわね…!

 

 

 

悪い意味ではなく、マルスウイスキーの古臭い香り、アレが好き。

まだ昔を語るような年齢ではないけれど、20年前…くらいを思い出させるような、記憶を刺激する古い香りがする。

 

大好きだったおじいちゃんを思い出す。

そういうウイスキーが好き。

おじいちゃんはサントリーレッドを飲んでいたらしい。

 

シェリカスクフィニッシュ

asgsn.hatenablog.com

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

【レビュー】#111 『サントリー トリス クラシック』に学ぶジャパニーズウイスキーの深淵-アビス-。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

為替のコーナーです。

USD/JPY 2022年7月11日の高値が137.76円

6月22日に言及したところからさらに1円ぶん円の価値が下がりました。

(※若干語弊があるので補足しておきますが、円の価値が暴落している「円安」であることには間違いないですが、USD/JPYという通貨ペアの関係上ドルがあたまおかしいくらい高騰しても「相対的に」円安という扱いになります。)

 

ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

為替のコーナーを終わります。

 

というわけで今回も「ちょっとこわいウイスキーシリーズ(全3回)」の続きをしていきたいと思います。

最終回はこちら。

 

サントリー トリス クラシック

Suntory Whisky TORYS CLASSIC

製造元:サントリー

内容量:180ml

アルコール度数:37%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:285円(税込み)くらい

 

 

 

 

Tory's(鳥井の)という名前を冠したウイスキー

 

ウイスキーとしての初出は1946年。

「トリス」としての初出はなんと1919年。

 

ただ、初代トリスは「海外から買い付けたウイスキー原酒…とは名ばかりの粗悪なアルコールを仕方なく葡萄酒用の酒に貯蔵し放置していたらなんだかウイスキーっぽくなったのでウイスキーとして売り出した」ものなので厳密に言わなくてもウイスキーではありません。

 

「トリスクラシック」の初出は2015年。

その源流は1998年発売の大容量サイズ品、「でかトリス」なるものだそうです。

 

・・・なんだかこれも旧ボトルっぽいですが、最近ラベルが刷新されたようです。

グレーン原酒については国内製造だということが明記されています。

 

アルコール度数は37%

「ブラックニッカクリア」と同値であり、明らかにそちらを意識したラインナップだと思います。

 

 

キーモルト「スパニッシュオーク樽モルト「オイリーな香味の白州モルトらしいです。

ブレンドのキーとして用いたモルト原酒は、“スパニッシュオーク樽モルト”と、オイリーな香味の“白州モルト”です。
スパニッシュオークに由来する熟成香を生かしつつ、オイリーな白州モルトが淡い香味ながらもボディに厚みを与える。そうして生まれるのは奥行きと立体感のあるバランスの良い香味です。

https://www.suntory.co.jp/whisky/torys/classic/blender.html

 

 

いつものスクリューキャップです。

 

 

・公式評(サントリー公式サイトより)

やさしく甘い香りと、丸みのあるなめらかな味わいが特長です。バランスのとれた味わいは、ハイボールはもちろん、ロックや水割りでもお楽しみいただけます。

「トリス」とラベル中央に記すとともに、ブランドの象徴である「アンクルトリス」のアイコンをラベル上部に堂々と配した、親しみやすさを感じられるデザインです。

https://www.suntory.co.jp/whisky/torys/product/index.html

 

解説が新ラベル版になっているのでアンクルトリスへの言及があります。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るめのゴールド

香り:弱々しい香り立ち。根気強く嗅いでいると石鹸のような…

   これがソーピーというやつなのかな…?

味 :レッドほどではないにしろこちらも人工的な甘さを感じる。

   余韻は若干のビターさを残して去っていく。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっとだけ香りが出てくる。

   それでもまだわかりづらいけれど…やはり石鹸ぽい?

味 :人工的な甘さ感は薄れるものの全体的に薄まって何が何やら…?

   余韻に一瞬だけウイスキーっぽい香りが抜けていく

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ウイスキー風味の、なにか。

  ビター感は依然として残るので確かに食中酒としては良好かも?

 

 

・総評

気軽に深淵に手を出すべきではない。

 

トリスクラシック>>>レッドなどという評を見ることもあるけれど、レッドのほうがまだウイスキーをしていると思った。

度数の差?下を見ても仕方ないけれど…

 

トリスが飲みたいなら公式のハイボール缶よろしく、レモンでも絞って入れるのを強くお勧めしたい。

単独で愉しむ用途なら角瓶から上が無難。

 

おすすめは消去法でハイボール

気兼ねなくガバガバ飲めるという点ではまぁいい感じではある。。。

 

 

・所感

40%を切るアルコール度数のものをウイスキーと称し戦ってないで、ウイスキーテイストジャパニーズスピリッツ」みたいな名前にして売っててほしい、ですわね。

それこそ成り立ちからしてそうだったのだから…

 

・・・というのがぶっちゃけた話で、居酒屋とかでトリスハイボールウイスキーハイボールと称されていることが多い)が出ると若干ゲンナリします。

自分から最安帯に突っ込んできて文句を垂れるのは人としてどうかと思う部分はありますが…

 

 

ただ、インターネットで見るかぎり「トリスクラシック」は好評なことが多いです。

度数40%の「トリスエクストラ」よりも…本当ですの?…

 

ただ、これからさらに円安が進むのであれば数百円を惜しんでトリスを飲む日が来る、のかもしれませんわね…そんな日はこないで…

 

 

よく考えたらこのシリーズ、サントリーウイスキーしか取り上げていない…

レッド(と、ついでにブラックニッカクリア)を取り上げたくて企画したのに何故かブラックニッカクリアは取り上げずに終わってるし…ネガキャンブログでは無いです!!!!!神に誓って!!!!!!!!!

 

 

・次回

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・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

 

 

【レビュー】#110 『サントリーウイスキー レッド』に学ぶジャパニーズウイスキーの最下層。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

Skebの納品も終わったしのびのびとしています。

ゲームもできるしお酒も飲めます。心ウキウキわくわくです。

 

というわけで今回も「ちょっとこわいウイスキーシリーズ(全3回)」の続きをしていきたいと思います。

第2回はこちら。

 

サントリー レッド

Suntory Whisky RED

製造元:サントリー

内容量:180ml

アルコール度数:39%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:298円(税込み)くらい

 

 

 

 

「碧」「翠」に並ぶサントリーの「緋」。

 

はじまりは1930年、前年の「サントリーウヰスキー(白札)」に続いて発売された「赤札」が前身。

つまり、日本で2番目に生まれたウイスキーということです。

 

スコッチライクでスモーキーだった「白札」が日本人の口に合わず大コケした…などという話は幾度となくされてきた話だろうと思うので割愛しますが、とにかく「白札、赤札」時代は不遇ですぐに製造中止となったそうです。

 

「RED」として世に再び出たのが1964年。

2代目社長の佐治敬三氏によって「赤札」「RED」という名に変え市場に舞い戻りいま現在まで販売され続けています。

 

これはポケットボトルだけの仕様なんですが・・・

呑兵衛感を醸し出す茶色の瓶です。

養命酒っぽくもある。

 

ちなみにアルコール度数は39%

サントリー内では下から2番目です。(下には37%のトリスクラシックが存在する)

 

「RED」が再び市場に投入された意図としては、当時勢いのあった「ハイニッカ」にぶつける為なのでは?と言われていますがたしかにあちらも39%です。

 

スクリューキャップです。

とくにいうことは、ありません!!

 

 

・公式評(サントリー公式サイトより)

日本の食卓をパッと明るくする赤いラベルの晩酌ウイスキー。樽で熟成させた琥珀色の液体が、豊かな夕べを開きます。このウイスキーの前身は1930(昭和5)年に発売されたサントリー「赤札」―つまり「白札」の弟分です。食中酒の雄をめざして年々改良を続け、最もすっきりとした飲み口のジャパニーズウイスキーとして完成の域に近づいています。

https://www.suntory.co.jp/whisky/products/0000000038/0000000121.html

 

ホワイト、レッドに関してはブランドサイトすら存在しません。

角はともかくトリスまであるのに…

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :薄めのゴールド

香り:弱々しい香り。ほのかに穀物感。

   アルコールアタックはそこまでない。

味 :えっ・・・無味!? 

   …と思ったところで時間差で人工的な甘さが。

   なんだろう、薄いメロンシロップみたいな。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ほんの少しだけ香りが強まる。

   甘い香りが顔を出してくる。

味 :やはり人工的な甘さ。甘味料。

   それ以外には特に嫌味もなく飲めないこともない、感じ。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:想像通り薄い…ものの最もウイスキーらしさが出る飲み方

  少なくともきちんとウイスキーとして認識できるライン。

 

 

・総評

サントリーの最下層、どんな魔境かと思いきや言うほど地獄でもなかった。

 

ただ、ウイスキーとしての体裁を保っているかといわれればちょっと疑問ではある…

レッドはレッドでバランスを取るため日夜ブレンドをし続けている人が居るという事を思うと感謝して飲みたくなるよね…

 

ハナっから食中酒向けとして作られているので素直に水で割ったり炭酸で割ったりするのがベスト。

 

というわけでおすすめはハイボール

ウイスキーとしての自覚を持ち始める。

 

 

・所感

「べつにいらなくね?」という辛辣な話をよくされますが、ニッカはニッカで立ち位置不明な「ハイニッカ」を擁しているのでメーカー側としても売り上げウンヌンではなく残しておきたい歴史というものもあるんでしょう…???

 

味わいでは上とされる「ホワイト」には180mlのポケットボトルが存在せず、「レッド」には存在する点ではまだサントリーから温情を注がれていると考えてもいいかもしれませんわね。

 

・・・といってもなんでしょう、この人工甘味料的な甘さはやはり違和感が凄いですわね。

ただ原材料はモルト、グレーンのみなんですわよね。不思議…

 

 

吞兵衛的な茶色の瓶と評しましたが、先日コレを買った売り場に再び行くと透明なポケットボトルに変わっていました。

…もしかして新ボトル?

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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【レビュー】#109 『サントリー 季』は飲みやすさ重視、ライト!ライト!ライト!!

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

最近めっきりと暑くなったのでウイスキーの保管にもちょっと難儀しています。

暑いときには背筋も凍る恐ろしい話をということで「ちょっとこわいウイスキーシリーズ(全3回)」を勝手に開催します!!!!!!

 

第1回はこちら。

 

サントリー

Suntory Whisky ”TOKI”

製造元:サントリー

内容量:700ml

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパニーズウイスキーの定義に合致)

購入時価格:4,500円(税込み)くらい

 

 

 

 

日本未発売のジャパニーズウイスキー

 

初出は2016年、アメリカ・カナダ市場向けにリリースされました。

2018年にはイギリスでも発売されるようになっています。

 

というわけで未発売地域である日本には「逆輸入」という形で出回っています。

だからと言ってレアなものかと言われればそうでもなく、むしろ入荷しすぎてあちらこちらでダブついているようにも見えます…

 

一文字のサントリーウイスキーと言えば、2000年頃に流通していた「座」「膳」が頭に浮かびます。

日本人からしたら「いくつもの四季を超えて熟成する、日本のウイスキーということでなるほどなぁと感じるネーミングだと思いますが、海外の人からしたらまぁいまいち伝わりにくい、ところは否めない…

 

中身については、「白州12年」をキーモルト「山崎」「ヘビータイプの知多」ブレンドしているとのことです。

ボトラーズならまだしも、オフィシャルリリースで年数ものの銘柄を直接指定してブレンドしていると明言しているのは珍しいんじゃないでしょうか??

 

少なくともそういう形式のウイスキーは当ブログで紹介してきた中ではボトラーズリリースである「ウォータープルーフグレンモーレンジィ14年+グレントファース9年+バルブレア)ただひとつです。

 

リザーブ、知多でも見られる黒いスクリューキャップです。

 

見易いように敢えて!!!!ぐちゃぐちゃな面を写していますが、キャップの被覆材は布?繊維?っぽい材質でできています。

 

 

・公式評(サントリー海外公式サイトより)

THE VIVID HARMONY WHERE OLD MEETS NEW
Toki means "time" in Japanese.
It's a concept rich in meaning the world over, but particularly in Japan where respect for tradition and reinvention sparks a powerful creative energy.

Inspired by that interplay, Suntory Whisky Toki® brings together old and new -the House of Suntory's proud heritage and its innovative spirit- to create blended Japanese whisky that is both groundbreaking and timeless.

Silky with a subtle sweet and spicy finish.
Color: Clear gold
Nose: Basil, green apple, honey
Palate: Grapefruit, green grapes, peppermint, thyme
Finish: Subtly sweet and spicy finish with a hint of vanilla oak, white pepper and ginger

古さと新しさが織りなす鮮やかなハーモニー
”TOKI"とは、日本語で "時間 "を意味します。
伝統と革新を重んじる日本では、この言葉が大きな意味を持ちます。

サントリーウイスキー「季」は、サントリーが誇る伝統と革新の精神を融合させ、時代を超えて愛されるジャパニーズウイスキーを目指しています。

ほのかな甘みとスパイシーな余韻が残るシルキーな味わいです。
色:クリアゴールド
香り:バジル、青りんご、はちみつ
味わい グレープフルーツ、グリーングレープ、ペパーミント、タイム
フィニッシュ: バニラオーク、ホワイトペッパー、ジンジャーのほのかな甘みとスパイシーなフィニッシュ   (DeepL)

https://whisky.suntory.com/en/na/products/toki#product

(※海外サイト)

 

日本で販売されているサントリーの響以外のブレンデッドのげやりなサイト内説明とは異なり、相当力が入っています。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :かなり淡いゴールド

香り:香り立ちはバニラ、メロンっぽさ。

   まぁ…知多っぽくサントリーブレンデッド感が強い。

   アルコールアタックは弱め。

味 :若干の柑橘感、かすかな洋梨感…

   いろんなフレーバーがぽつりぽつりと出てくる。

   最終的に「甘い」に帰結する。弱めの樽感。

   アルコール刺激はややある。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:バニラっぽさが大きく開く。

   ちょっと柑橘っぽい酸っぱい香りも。

味 :う~~ん、知多角瓶っぽい。

   ストレートよりかは飲みやすいものの面白みには欠ける。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:バニラ感が最後まで残っている。

  でもそれ以上でもそれ以下でもない…

 

 

・総評

なんだ、この、よくわからない。それに尽きる。

 

角瓶に含有されていた白州をそっくりそのまま12年に置き換えた感じかな?などと飲む前は思っていたけれどそうでもなく、むしろ角瓶よりもいろいろと物足りなさを感じてしまう。

たぶん…白州12年はほんの少し、ほとんど知多だと思う…

 

加水することで開き、ハイボールではドライさが見えてくる…という点は角瓶と同じだけれど、白州が見えたり、樽感が乗っていたりというぱっと見のハイボールとしての見栄えの良さはあまり無い感じ。

 

おすすめは飲みやすいロック、もしくは角瓶よりもライトなハイボール

 

 

・所感

はじめに言うと、「白州12年を感じたくて飲むのには絶対に適していません。」

バランスを取りすぎて「個」が薄まっている、そんな感じですわね。

 

ぶっちゃけてしまうと国内のブレンデッド3兄弟(オールド、リザーブ、ローヤル)+角瓶で十分だと思いますのよ。

怖いもの見たさで買う以外では飲む必要はないかも…ですわね。

 

 

…というのは日本人の感想で、海外の人からするとこのライトな味わいがまたいい感じ、オオ、ジャパニーズ!!なのかもしれません。

また、目立ったクセも無く飲みやすくはあるのでもしかしたらウイスキー初心者の方にもいいかもしれません。

 

 

この「季」はとあるウイスキーと抱き合わせで買ったおまけなんですが、どっちにしろいつか買おうと思っていたのでちょうど良かったです。

こき下ろした感じかもしれませんが、値段を考慮しなければふつうに美味しく飲めますネガキャン記事ではないです。決して。ほんとうに。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

 

 

【令和最新版第三世代進化改良版】#01~#108でレビューしたウイスキーの飲み方別オススメ早見表。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

以前このような記事をアップしたような気がします。

asgsn.hatenablog.com

 

この記事の「令和最新版第三世代進化改良版」を作ったので貼り付けます。

 

当レビュー企画の記事を隅から隅まで読み返して「ストレート」「ロック」「ハイボール」での評価を再度まとめてみました。

 

 

【よみかた】

おススメしている飲み方については◎+赤でハイライト

後ろ向きな言及があれば△+青でハイライト

それ以外は〇

 

なお、あくまでそのウイスキーについての評価なので他銘柄との各記号(◎、〇、△)に相関はありません。

また、五十音順シングルモルト、ブレンデッド、ブレンデッドモルト産地(スコッチ→アイリッシュ→ジャパニーズ→アメリカン→カナディアン→他)の昇順ソートをかけています。

 

 

 

・所感

「どう飲んでも美味しい」という銘柄が増えたような気がしますわね。

そしてやはりと言うべきか、ロックが一番美味しい銘柄は依然少ない…

 

スリーシップスグレンリベットナデューラファーストフィルが再評価されたことで、今回の最低評価はグレンモーレンジラサンタ12年」となりました。

アレも相当薄めて飲めば気にならないのですが、やっぱり金属臭が付きまとってきてきついんですのよね…

また「再評価」記事で救済対象ができましたわね…

 

 

 

【レビュー】#108 『ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック』は(個人的には)合体事故の問題児…?

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

最近なにもかもが面倒なのと、飲酒量を抑えているので写真を撮りながらウイスキーを飲む頻度が減りました。

なんというか、缶チューハイやら缶ハイボールやらを飲んでいる始末です…

楽だからね…

 

今回はこちら。

 

ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック

THE FAMOUS GROUSE  SMOKY BLACK

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:2,400円くらい

 

 

 

 

ピーテッドタイプの雷鳥

 

「ザ・フェイマスグラウス」ブランドおよび現行ラインナップについては特集記事を過去に組んでいるのでご興味があればぜひ…

asgsn.hatenablog.com

 

「フェイマスグラウス・ブレンダーズエディション」の第1弾。

第2弾である「ウィンターリザーブを#44にて紹介したままかなりの期間が空いてしまいました。

 

かつて存在した「ブラックグラウス」の後継品であり、アイラモルトを使用した”それ”とは異なり、「スモーキーブラック」はグレンタレット蒸留所のピーテッド原酒を使用しているそうです。

なので後継品ではなくふつうに別物なのですが立ち位置としては似ているといった程度の関係性です。

 

We have been perfecting the art of whisky blending since 1800.
It's what we do.

Our Blender's Editions showcase the art of whisky blending.
For each edition our Master Blender selects a unique range of fine malt and grain whiskies to create blends with distinctive character.

Smoky Black is the only blend in the world to use a rare peated version of Glenturret, from Scotland's oldest working distillery. Smooth and sweet with soft smoky notes.
Smoky Black, one of kind.

1800年の創業以来、ウイスキーブレンド技術を完成させてきました。
それが私たちの仕事です。

ブレンダーズエディションでは、ウイスキーブレンド技術を紹介しています。
各エディションでは、マスターブレンダーが上質なモルトウイスキーとグレーンウイスキーの中から独自のものを選び、独特の個性を持つブレンドを生み出しています。

スモーキーブラックは、スコットランドで最も古い現役の蒸留所であるグレンタレット蒸溜所で作られた希少なピーテッドタイプを使用した、世界で唯一のブレンドです。なめらかで甘く、やわらかなスモーキーな香りが特徴です。
スモーキー・ブラック、オンリーワンです。(DeepL+意訳)

 

「ウィンターリザーブでも言及しましたが、裏ラベルが透けて背景の山となっている芸コマ仕様です。

ラベルにはクロライチョウのオスが描かれています。

メスのクロライチョウは赤褐色の体色をしている…)

 

スクリューキャップです。

「ウィンターリザーブのものは「ルビーカスクと同一のものでしたが、こちらは専用色っぽいです。

 

・公式評(ザ・フェイマスグラウス海外公式サイトより)

Discover the smokier side of The Famous Grouse, with Smoky Black.
Expertly blended using a rare peated malt to produce a deliciously smoky yet sweet whisky.
Smooth, peaty and aromatic, this is a complex yet approachable blend with hints of dried fruit and soft smoky notes. 

Appearance
A dark, russet golden, clear and bright blend.
Aroma
Smoky, aromatic, rich
Taste
Dried fruit and spices (aniseed/cloves), smoky yet smooth
Finish
long, sweet and smoky

ザ・フェイマス・グラウスのスモーキーな一面を発見できるスモーキーブラック。
希少なピーテッドモルトを巧みにブレンドし、スモーキーかつスイートなウイスキーを作り出しました。
滑らかでピート香が強く、ドライフルーツと柔らかなスモーキーさが感じられる、複雑でありながら親しみやすいブレンドです。

外観
濃い赤褐色の黄金色で、透明感のある明るい色合いです。
アロマ
スモーキー、アロマティック、リッチ
味わい
ドライフルーツとスパイス(アニシード、クローブ)、スモーキーでありながら滑らかな味わい。
フィニッシュ
長く、甘く、スモーキー  (DeepL)

https://www.thefamousgrouse.com/en/smoky-black

(※海外サイト)

 

説明がしっかりしていて助かります。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るめの赤褐色

香り:甘いレーズンの香りと、グレンタレット特有の独特な香り。

   スモーキーと言われればたしかにほのかに感じる…?くらい。

味 :一瞬「ファイネスト」を感じる。その後にスモーク。

   スモークのせいか、グレーン感が悪目立ちする印象。

   ちょっとウッ…っと胃もたれ的な気分になる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:スモーク感が消える。

味 :味はややさっぱりと、それでいてさっぱりとスモーキー。

   これはこれでいい。グレンタレットは加水で伸ばしてなんぼ。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:甘、煙、ハイボール

  スモーキーさはごくほんのちょっとと言った感じ。

  やや名前負け感が出てくる。

 

 

・総評

・・・などと特に文句を垂れずに進行したけれど、フェイマスグラウスきっての問題児だと思った。

 

フェイマスグラウスの甘さと内陸系のピーテッド原酒が絶望的に嚙み合っていない。

言葉は悪いけれどもはや不快の域

 

たとえばハイランドパークはシェリーとピートが同居していても違和感が全くない。

それに対してこちらは…おそらくグレーン原酒が甘さを過剰に引き出して不協和音を奏でているのでは?と思わなくもない…

ストレートで評したようにちょっと胃もたれ感を覚える、ような。

 

おすすめはやはり加水以降。

しいて言うならロック。これがいちばん違和感なく飲めると思った。

 

 

・所感

コンセプトはわかるものの、合体事故を起こしているような気がしないこともないですわね。

そもそも、ブレンダーズエディションはキワモノ集団っぽいのでべつにショックを受けるほどでもないと言いますか…強がってないですのよ???

 

ちなみに、そのブレンダーズエディション自体は第2弾である「ウィンターリザーブ以降リリースされていないようです。

 

………

…………

 

そういえば、海外公式にてシェリカスクフィニッシュ」なるものの発売が示唆されましたわね。

 

https://www.instagram.com/p/Cd56JulNz2i/

 

公式サイトでもなく、公式Twitterでもなく、インスタグラムでの告知というのがちょっとモヤモヤしますが、こんな感じでオレンジ色を基調とした華やかな感じのラベルです。

ラベルの感じからしてもしかしたらコレ、ブレンダーズエディションかもしれません。

 

で、過去記事「【特集】ザ・フェイマスグラウス 終売編」でも触れましたがかつてシェリーオークカスクというものもラインナップに存在していました。

 

何度も言及しているような気がしますが、エドリントンからグレンタレットが抜けたのでもしかしたら「ファイネスト」が消滅してシェリカスクフィニッシュ」に置き換わるのでは…?などと思ったりしなくもないです…

ネイキッドグラウスもネイキッドモルトに変わったし、何かしらの改称はされるような気がしますわよね・・・

 

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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asgsn.hatenablog.com

 

 

 

 

【ヤクルト1000】を半月くらい飲み続けて思ったこと。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

自分にしては珍しくミーハーさを出してヤクルト1000を飲み始め、だいたい2週間くらいが経ったのでその所感を書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

・「睡眠の質の向上」について

これはガチです。(※個人の感想です。)

 

 

 

などと言っていますが、多少はそういったグロ夢も見るようになりました。

ただこの日は寝る前によりによってエヴァンゲリオン新劇場版を見てたのでそれが少なからず影響していたんだと思います。

 

とにかくクセの強い夢をよく見るようになりました。

実際、自分が見せているとは思えないくらい見ていて楽しい夢なのでいつまでも見ていたくなります。

 

睡眠の質の向上…というか、なんというか、

「夢に強く引き込まれるから眠りから覚めづらくなり結果的に熟睡できる」

みたいな感想を今の時点では持っています。

 

 

で、「眠りにつくのに努力する」ことはほぼなくなりました。

横になって目を瞑っていればそのうち寝ている…と書いてみれば当たり前な感じに聞こえますが睡眠障害が発動していると眠りにつくという行為自体も激・バカ高ハードルになるんです。

実際、酷いときは3時間も4時間も粘っても一向に眠れないということがよくあったのでこれはふつうにありがたいです。

 

ちなみに、「寝る直前に飲むから血糖値スパイクが起きて眠れるだけでしょ。」などという話もチラホラと目にしますが飲む時間については気が付いた時、すなわち適当にしています。(※個人のタイミングです。)

 

個人的には飲む時間帯より、飲み忘れないことが重要だと思っています。

 

 

・「ストレス緩和」について

これはよくわかりません。

そもそも「ストレス感じてるなぁ~」と自覚する時点でそれはそれで相当ヤバいです。

そんな人は真・マジで病院に行った方がいいです。

 

腸は第二の脳といいます。

脳に次ぐ神経細胞を持ち、脳からの指示なく自律行動をしているからです。

変な話をすると、「人間は腸から生まれ、効率よく栄養を吸収するために脳、手、足などが造られていくんだぜ」…などとも言われています。

 

だから?という感じですが、腸は脳に比肩する重要器官であると言えるわけです。

そう考えると腸って大事な器官の割には気軽に整えられる手段が結構あるなと思うワケです。

 

脳に作用して働きを助ける薬とかって市販してないと思いますが、腸という第二の脳に作用して働きを助ける飲料がそのへんに市販されてるってよく考えたらふつうにすごいことだと思います。

 

 

・・・話が逸れましたが腸からストレス緩和のホルモンも分泌されているそうなので少なからずストレスとも相関がある、んじゃないかなぁ、ということです。

前述の通り「ストレスがある」と自覚ができないのと同じで、「ストレスがなくなった」と自覚することはできないけれど…

 

 

・試してみたいこと

これもネットで見たのですが、

「ニンニクを大量に摂取して腸内の菌を善悪問わず皆殺しにしたあとでヤクルトを飲めば最高効率を発揮できるのでは?」という説です。

 

ふつうに狂気の沙汰だと思いますがやりてェんだこれが。

焼肉屋にたまにあるメニューで、アルミカップに入ったニンニク(とタレ)をジュージュー煮込んで芋みたいにホクホクになったニンニクを焼き肉そっちのけでひたすらに食べるのが好きです。(早口)

 

 

・結局、ほかのヤクルトとか乳酸菌飲料でもいいんじゃない?

これもガチ。な、気が、する。(※個人の感想です)

 

たぶん腸の働きがよくなればどれでもいいんじゃないのかなァなんて若干思ってたりしますが、効率の面で言えばヤクルト1000が最強って話なんだと思います。

酔いたい時にほろ酔いを飲むかストゼロを飲むかくらいの違いだと思わなくも、ない、感じ、な、よう、な。

 

身も蓋も無いのでこれ以上は言及しません

あくまでも個人の感想です。ほんとうにね。

 

 

 

ただ、腸活はガチでいろいろ健康に効きます。

ヤクルト1000は神。