なもなきアクアリウム

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【レビュー】#18 『サントリーオールド』は個人的評価爆上がりの末永く楽しめるジャパニーズウイスキー。

ウイスキーとの出会いというのは、ほんの些細なきっかけなことが多いです。

 

初めて飲んだ時もそうだし、新しい銘柄と出会うときもそう。

それは確実にウイスキーとの思い出として飲むたびに想起し積み重なっていくのでロマンチックですよね。

 

第18回はそんな感じで、些細なきっかけから出会ったこれ。

 

 

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サントリーオールド

SUNTORY  OLD  WHISKY

製造元:サントリー

内容量:700ml

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:1,800円(税込み)くらい

 

 

 

 

誕生は1940年。

しかし直後に第二次世界大戦が勃発したため発売されたのは10年後の1950年。

 

歴史が長いということはウンチクも膨大ということであり、高度経済成長期のクラブやスナックでの思い出だったり、初期はただのアルコール添加のリキュールみたいなもの(という噂)だったり、マイルド&スムースとリッチ&メローという2バージョンが存在してたり、恋は遠い日の花火ではなかったり、と話題には事欠きません。

 

オールドと言えばCMソングの「夜がくる」が有名ですが、それを作詞作曲した小林亜星さんが2021年5月30日に亡くなりました。

やや不謹慎ですがそれで興味が向いたというか、追悼の意を込めて今夜はオールドでやってみようかというきっかけで手に取ることになりました。

小林亜星さん、素敵な音楽の数々をほんとうにありがとうございました。

 

 

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当ブログで散々話題に取り上げた向獅子マークがここにあります。

ちなみに響マークのときもありました。

 

ちょうど等級制度廃止後くらいから響マークが使われだしたので1989年頃から2008年に現行モデルになるまでの期間だと思います。

 

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だるまとかタヌキとか呼んでる人を見たことがありません。

一時期アルコール度数が40%に下がった時期があり、なんやかんやあって43%に戻っています。これは結構大事なコダワリらしいです

 

裏ラベルには特に明記されていませんが、オールドには山崎シェリー樽原酒が使われています。公式サイトではシェリー原酒の記載があります。

ウイスキーを愛する多くの人々の舌で鍛えられ、磨かれてきた味わいは、かつてのオールドのキーモルトであったシェリー樽を強化することでさらにまろやかに。デザインは伝統を守りつつ、現代に通用する上質感・高級感を追求しました。

https://www.suntory.co.jp/whisky/old/product/index.html

 

 

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スクリューキャップ。

オールドだけリザーブとか山崎白州知多とかのカクカクしたキャップと違い特別製です。

トップにはサントリーの前身である寿屋の「寿」の文字が。

 

 

 

・公式評

サントリー 「オールド」は、山崎シェリー樽原酒由来の、まろやかでやわからい口当たりとほんのり甘い余韻が特長のウイスキーです。

ロック、水割り、ソーダ割り、お湯割りなどウイスキーの味わいを、季節の遷り変わりと合わせてお楽しみください。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-700ml/dp/B001TP8OPS 

公式と言いつつamazon商品ページの「メーカーより」から抜粋しました。

 

 

 

・ストレートで飲んでみる

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香り:わかりやすくレーズン香。続いてモルティな香りがかすかに。

   アルコール刺激は意外とそこまで無い。

味 :甘い。

   持続力はあまりないが山崎シェリー原酒の存在感がふわりと感じられる。

   アルコール刺激はピリっとくる程度で大したことはない。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:ストレートとあまり変わらない?

   けれどモルト香のほうが強くなった気がする。

味 :甘さが強くなるが単調。

   シェリー的なレーズン香は余韻で。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:ほのかなレーズン香。雑味が一切なく加水での広がりを邪魔しない。

  主張はしないが存在感はしっかりと保っていて、まさしく侘び寂びの心を感じさえする。

 

 

 

・総評

正直言って今まで飲んできたウイスキーで想像とのギャップがいい意味で一番大きかったのがオールド。

この価格で山崎シェリーを楽しめ、なおかつ入手性も抜群にいい。

さらにどう飲んでも飲みやすいのには脱帽。

 

ここまで生き残ってきたのは伊達ではない。

もっと広く評価されていいジャパニーズウイスキー

ここまで飲み終わりの時に打ち込んだ感想

酔ってるのか?べた褒めである

 

おすすめはハイボール。バブル期よろしく水割りでもいい。

 

最近はオールドの魅力に憑りつかれ1杯目はとりあえずオールドのハイボール…みたいな飲み方をよくするようになった。

水割りでも美味しく飲めるので、おなじようなシェリー系ブレンデッドのフェイマスグラウスでも水割りを試してみたらこれがダメダメでウイスキーに飲み慣れていないときによく感じた背筋のゾワゾワ感を久々に感じた

わかるかな?これ…

 

 

・所感

コンビニのほうがなぜか安かったりする謎ウイスキーですわね。

安価帯といえど2,000円弱するので決して激安というわけではありませんが、日本洋酒酒造組合が定めるジャパニーズウイスキーの定義に合致する最も安く手に入るウイスキーであることには変わりはありませんわ。

 

アルコール度数も43%ありますのですこしお得感がありますわね。

上のフェイマスグラウスの水割りの話にもどりますが結局ウイスキーは美味しい飲み方を知ってこそなので、適当な割合で割ったり明らかに合わない飲み方をすればそりゃ美味しくなくなるワ!ということで銘柄を知るよりもそのウイスキーはどう飲んだら美味しいのか?という知識を付けることが最優先ということで今回は〆せていただきますわね。

 

 

 

・次回

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