今回は知る人ぞ知るブレンデッドスコッチ、「ジョニーウォーカースウィング(スイング)」の話です。
現行品はこれです。
歴史は古く、1930年代に誕生したと言われています。
ジョニーウォーカー内で言うと価格的にゴールドラベルと18年の間に位置するというそれなりにハイクラスな商品なのですが、wikipediaにはジョニーウォーカーとして扱われていないのか一切記述がないという不遇のウイスキーです。
ボトルの底が平面でなく、湾曲していることによって揺すると前後にゆらゆらと揺れます。これは客船で飲むときに船揺れでボトルが簡単に倒れて割れないようにするという工夫らしいです。
このフラスコ状のボトルはスーパーニッカに通じるものがありますね。
さて、タイトル通りの年代判別法ですが
だいたいキャップ+ラベルで判別できます。
ちなみに今回の画像はほとんどオークションから引っ張ってきました。まずかったら教えてください。
- ・コルク栓(60年代流通)
- ・メタルスクリュー(70~80年代流通)
- ・プラスクリュー 43%vol(80年代後半流通)
- ・プラスクリュー ストライディングマン(90年代流通)
- ・プラスクリュー 特徴なし(年代不明 1980年代?)
- ・紙ラベル(現行)
- ・おまけ
- ・続編
・コルク栓(60年代流通)
調べる限りこれが入手できうる最古のものっぽいです。
探せば現在でも入手は可能ですが時代が時代なので美品は期待できなさそう。
・メタルスクリュー(70~80年代流通)
金属のスクリューキャップなので経年によって金属臭が移ったものもよくあるらしいです。
ただ、この時代のものが入手性と品質のバランスが最も優れているらしいです。
要はねらい目です。
・プラスクリュー 43%vol(80年代後半流通)
このへんから曖昧な情報ですが、確認した限りではプラスクリューになってから少なくとも3バージョンのラベルが存在します。
ひとつがこの「43%vol」の記載があるラベルで、だいたい1980年代中期とか後期とかそういう時期に流通していたものらしいです。
・プラスクリュー ストライディングマン(90年代流通)
ジョニーウォーカーのラベルでおなじみの「ストライディングマン」が出てきたラベルがだいたい1990年代流通品と言われています。
・プラスクリュー 特徴なし(年代不明 1980年代?)
特徴なしとはゴアイサツですが、メタルスクリューの時のラベルと同じものです。 これだけがインターネットのどこでも取り上げられておらず、年代は不明です。
うーん、デザイン的にはメタルスクリューからプラスクリューへの切り替え直後だろうと思うので1980年代だとは思うんですが…
・紙ラベル(現行)
現行品はいままでの金属ラベルから紙のラベルに変わります。
ただ豪華なプラスクリューはそのまま継承されています。
・おまけ
ちなみに、アジア市場限定で「ジョニーウォーカースウィングスペリオール」というものも存在していたらしいです。
~追記~
後日の話ですが3本のスウィングを入手しました。
左からメタルスクリュー(70~80年代)、スペリオール(90年代?)、プラスクリューの特徴無し版(80年代?)です。
現在でもオークションなどの二次流通の場を使えばメタルスクリューのやつでも3,000円弱くらいで購入できる(品質についてはガチャと思う…)ので興味があったらチャレンジしてみては。
このスウィング、構成原酒には17年熟成のものも使われているらしく、まさしくややハイクラスにふさわしいものなんですがいかんせん情報が少なくwikipediaだけでなく公式ページでも一切触れられておらずハブられているというありえんくらい不遇なウイスキーです。
情報がなさすぎてgoogleのサジェストに「終売」とか出るくらいには不遇です。
というわけでこんな感じでオールドボトルも紹介できたらと思います。
今回から「オールドボトル」のカテゴリを追加しました。ついでにカテゴリの階層表示も導入してみたんですが、過去記事にさかのぼって全部修正しないといけないのでノロノロとやっていく予定です。
それでは。
・続編