カテゴリ整理が終わりました。
正直劇的に何かが変わったというわけではないので苦労に見合ったかと言われればそうでない気がします。つらい・・・
今回でレビュー記事が第20回らしいです。ということでこちら。
ウシュクベ リザーブ
USQUAEBACH RESERVE
製造元:コバルト・ブランド社(Cobalt Brands)
内容量:700ml
アルコール度数:43%
ブレンデッド・スコッチウイスキー
購入時価格:3,050円(税込)
はじまりは1768年。
ウシュクベとして販売され始めたのが1842年と言われているのでウイスキーの中でも相当な古参といえます。
ウシュクベ(ウシュク・ベーハー)は古代ゲール語で「命の水」を意味し、現在のウイスキー(英語)の語源とされています。
かつてはホワイト&マッカイ社がブレンディングをしていたようですが、現在はダグラスレイン社にブレンディング契約を移しているらしいです。
原酒は10年以上、18年熟成のものも使われていて、モルト60%、グレーン40%の比率でブレンドされシェリー樽で6か月の後熟を経てボトリングされているらしいです。
ボトルの肩には「ウシュクベ」として商標登録された1877年のリボンが。
そのリボンの裏側には「WATER OF LIFE(命の水)」。
ちなみに、旧ボトルというと左のものを連想する人や、右のボトルを連想する人がいるらしいですが発売順で言うと左が旧ボトル(ダグラスレイン製)、右が旧旧ボトル(ホワイト&マッカイ製)になります。
左は現行のメーカー、右がかつてのメーカーになるので味わいも変わってきます。
ちなみに現行ボトルは上でも触れたようにボトルの肩の部分に黒いリボンがあり、旧ボトルはそこが白いラベル。旧旧ボトルはボトルキャップのところが黒い、というところで見分けがつけられる。
コルク栓です!!!!!!!!!!!!!
コルクトップは必要最低限って感じのプラ製です。
・公式評(日本語公式サイト)
ウシュクベの「リザーブ」ブレンドスコッチウイスキーは、16、17、18年熟成の50%以上のシングルモルトで構成され最高級のグレインウイスキーとブレンドした珍しいウイスキーです。
外観:イエローゴールド
香り:バタークッキー 全粒粉パン 野花の蜂蜜 焦がし梨
味 :ソフトなピート、乾いたヘザー、キリッとした林檎
https://www.usquaebach.com/jp/our-whiskies/reserve/
検索しても全然出てこなかったのですが、日本版公式サイトがひっそりとあります。
熟成年数が「塾数年数」などとなっており若干日本語が怪しいですが…
・ストレートで飲んでみる
色 :淡い黄金色
香り:若干ゴムのようなレーズン香。グレンファークラスのシェリー香と同系統。
ザラメのような甘い香り。アルコール刺激はかすか。
味 :優しい口当たり。やはりファークラス的なシェリー香。
甘み、酸味の入り混じった果実感。ほんのかすかなピート感。
余韻は穏やかでそこそこの持続。
・ロックで飲んでみる
香り:ゴムゴムのぉ~…シェリー香…
味 :ウイスキーには珍しく酸味が増す。さながらフルーツジュースのよう。
・ハイボールで飲んでみる
味:加水の伸びはよく最後までファークラス的シェリーの感じが残る。
液色はめちゃくちゃ薄いがしっかりと味、香りは残っている。
・総評
樽由来のフレーバーがここまで無いのも珍しい気がする爽やかなブレンデッド。
オススメはストレート。
液色は不安になるほど薄いがその不安をいい意味で裏切ってくれるしっかりとしたシェリー感が感じられリッチな味わい。
なのだけれど…やはり樽の香りも欲しくやや物足りなさもある
ロックで顔を出す妙な酸味を感じるのも面白い。
甘みと酸味が拮抗しほんとうにフルーツジュースのような感じになる。
ブレンデッドとしてはやや高めの価格なので競合する選択肢はたくさんあり難しいところではあるが、古来から続いてきた歴史に思いを馳せながら飲むのもまた良しと思った。
※半年後に飲みなおした記事がこちら。
・所感
期待大だったのですが正直なところいまひとつな感じでしたわ。
開栓直後のレビューなので時間を置くとまた別の顔が見られるかもしれませんので今後の香り、味の変化にも期待していますわよ。
ファークラス的シェリー香というのはなんというか説明が難しいのですが、割かしネガティブな色の強いシェリーなので個人的には結構ウッっときてしまいます。
これに樽由来のウッディさがあればまた別なのですが…
ホワイト&マッカイ社時代のいわゆる旧旧ボトルのほうは現行と大きく違い、どっしりリッチな味わいらしいので気になった方はそちらの購入をご検討されてはいかがかしら?
高騰はしているものの5000円ちょっとくらいでまだ売っていますわよ。
・次回
・前回