なもなきアクアリウム

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【レビュー】#21 『グレンアラヒー12年』はスペイサイドらしからぬずっしりどっしり濃厚メープル。

7月13日誕生日でした。

誕生日だったので買ったばかりのウイスキーを開栓して飲んだような気がします。

 

こちら。

 

 

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グレンアラヒー12年

THE  GLENALLACHIE  AGED 12 YEARS

蒸留所名:グレンアラヒー蒸留所(スペイサイド)

内容量:700ml

アルコール度数:46%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:5,000円(税込み)

 

 

 

 

蒸留所の設立は1967年。

創業からずっとブレンデッドウイスキー用としての原酒を作り続けていたが2017年にペルノ・リカール社から独立しシングルモルトとしての販売を開始しました。

 

蒸留所を買い取ったのはベンリアック蒸留所の元オーナー、ウイスキーのカリスマプロデューサーと呼ばれる「ビリー・ウォーカー」氏

グレンアラヒーとはゲール語「岩の谷」という意味。その名の通りラベル、外箱にはその意匠が見て取れます。

 

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GLENALLACHIE,FROM THEGAELIC,GLEANN AILEACHAIDH MEANING 'VALLEY OF THE ROCKS'.
THE GEOLOGY HERE IS DOMINATED BY ABCIENT ROCK FORMATIONS.
NOT ANY OLD STONE. NOT ANY OLD WHISKY EITHER.

ゲール語で「岩の谷」を意味する「gleann aileachaidh」(ゲール語)に由来するグレンアラヒー。
ここの地質は古代の岩石層に支配されている。
ただの古い石ではなく、古いウイスキーでもない。(DeepL翻訳)

 

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正直このロゴのデザインに惹かれて買ったところが大きいです。

デザイン性、大事。(主観)

 

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You have in your hand a bottle of GlenAllachie Speyside Single Molt.
That's Glen-Alla-Key.
Talking of which, the key to this superb malt is dedication. Under the guidance of Master Distiller Billy Walker, a process of slow fermentation, precise distillation and long maturation in the finest casks from around the world delivers this fantastic single molt, as natural as the rocky place it hails from.
And to retain this rich, full flavour we bottle it at a higher alcohol by volume. Billy proudly puts his name on every single one of these bottles.
In their pursuit of excellence, he and his team nabifois, leave no stone unturned.

Neat or with a splash of water; It's your choice. On the rocks? Sure. It's GlenAllachie after all.
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COLOUR: Polished Bronze.
NOSE: Butterscotch and honey playing the lead with raisins and mocha in the background.
TASTE: Honey,marzipan and bananas, with lashings of butterscotch,raisins and a delicate hint of mocha.

 
あなたが手にしているのは、スペイサイドシングルモルト グレンアラヒーのボトルです。

・これがグレンアラ”キー”だ!(多分ヒーとキーを掛けたギャグ)

そういえば・・・この極上のモルトの鍵は「献身」だ。マスターディスティラーであるビリー・ウォーカー氏の指導のもと、ゆっくりとした発酵、正確な蒸留、世界中の最高級の樽での長期熟成というプロセスを経て、この素晴らしいシングルモルトは、岩だらけの場所で生まれたような自然のままの姿をしています。

この豊かで充実した風味を保つために、高いアルコール度数で瓶詰めしています。ビリーはこのボトル1本1本に自分の名前を誇りを持って入れている。
卓越性を追求するために、彼と彼のチーム「na bi fois」(?)はあらゆる手段を講じています。

ストレートでも、水で割っても、お好みでどうぞ。オンザロック?もちろんOK、グレンアラヒーだからね。

 

・公式評(パッケージより)

色  :磨かれたブロンズ色
香り :バタースコッチとハチミツが主役で、背景にレーズンとモカがある。
味わい: ハニー、マジパン(砂糖とアーモンドを挽いて練りあわせた洋菓子)、バナナに加えて、バタースコッチ、レーズン、モカの繊細な香り。

(DeepL翻訳+意訳)

 

 

長くなりましたがパッケージにもビリー氏の熱い想いが綴られています。

ノンカラー(無着色)、ノンチルフィルター(無冷却濾過)。

 

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コルク栓です。!!!!!!!!!!!!(発作)

グレンアラヒーのフォント販売してほしい。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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 色 :深く赤茶けた色

香り:どっしりとした濃いバニラ香、レーズンも感じる。

   メープルシロップ。とにかく濃厚。アルコール刺激はほぼない。

味 :舌にまとわりつくメープル感。梅酒感もある。

   余韻に樽の香ばしさビターさが来て絶妙にバランスがいい。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:メープル感が強まる。甘さの掛布団

   ネガティブフレーバーのないバーボンのエステリーさを感じる。

味 :甘いは甘いがストレートで感じた完璧なバランス感はぼやける。

   余韻のビターさは健在。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:主張しすぎない甘さ。

  余韻を占めるビターさが最高のハイボールにしてくれる。

  次々飲めちゃう危険なハイボール

 

 

 

・総評

12年ものにして価格が5,000円なので如何ほどのものかと思っていたら値段に見合うどころか想像以上の完成度。

 

ハイボールのハイバランス感もいいがやはり香味の洪水とも言えるストレートを強くお勧めしたい

バニラ、メープル、レーズン、ウッディさが次々と押し寄せる最高の一杯。

 

ノンカラーでこの色なのが凄い。

ファーストフィルのシェリー原酒が多いのだろうか…?

 

ちなみに、2017年当初のグレンアラヒー12年はこんな色だったらしい。

 

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なんというか一般的なウイスキーの色をしていたっぽいですが、2019年頃から突如として現在の濃い液色に変貌したらしいです。ラベルチェンジとかそういった類のものを無しに。

 

色的なことを言うとオロロソとペドロヒメネスのオールシェリー仕様の15年は置いといて長熟の18年のものより現行の12年は液色が濃いです。

ボトラーズでこういうことをやるならまだしも、オフィシャルボトルでこれを出してくる・・・というところにビリー・ウォーカー氏のカリスマの片鱗が見えてきます。

 

という感じで前に進み始めたグレンアラヒー、スペイサイド観が変わること間違いなしなので一度は飲んでみることをお勧めします。

長くなったので所感は無しにします。それでは。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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