「アクノリッジメント」という言葉を知っているでしょうか?
存在承認、相手を承認するという意味の言葉です。
「コーチングのプロが教える「ほめる」技術」という本はたまたまブックオフで見つけて中身も読まずに買ったものですがコレが相当まともな本だったので紹介します。
まずタイトルに「ほめる」とありますが内容はだいたい「アクノリッジメント」に帰結しているので「コーチングのプロが教える「存在承認」の技術」と解釈しても差し支えありません。
・アクノリッジメントとはなんぞや?
相手を認めることです。
・・・は?
話を続けます。
「ありがとう」とか「ごめんなさい」とかを言えないおおよそ社会人と呼べるか怪しい人は今日び正直アホほどいます。なんで言えないのかはよくわかりませんが、こちらは『「ありがとう」だの「ごめんなさい」がまともに言えない人』と相手を観察しています。これがアクノリッジメントの第一歩です。
なんで感謝も謝罪も言えないのか?ということにスポットを当てて相手を観察していると言えない理由というのが見えてくるはずです。(まぁ大方はプライドが高いとかそういうしょうもない理由だとは思いますが…)
また、プライドが高い人に対しても安易にほめてはいけない場合があったりします。職人肌が強い人に関しては、当人が納得した仕事を完遂した瞬間をばっちりと見極めてほめる(アクノリッジメントする)と効果が絶大と言います。
・・・みたいな話が延々続いていく本です。
・アクノリッジメントってなんやねん
挨拶に関しても「オウゥゥェッス…」みたいなまともな挨拶すらできないおおよそ社会人と呼べるか怪しい人は今日び正直アホほどいます。だからといってこちらもイラっとして「オウゥゥェッス…」と返すのはアクノリッジメントにはなりません。
まともな挨拶を投げかける=相手をきちんと見ている証左なのでこれがアクノリッジメントです。
「コイツはいつもまともな挨拶をするな」と、こちらが相手をきちんと見ていることが相手に伝われば、相手からもアクノリッジメントされるということになります。
・・・みたいな話が延々続いていく本です。
・だからアクノリッジメントってなんだよ
相手を認めると、相手が見えてくる。
相手が見えてくると、相手のほめ方がわかってくる。
相手のほめ方がわかると、相手の動かし方がわかってくる。
褒められると心が満たされ、相手のために動きたくなるのが人間らしいです。
結局はこういう考えの元、相手を動かすコミュニケーション能力のことをアクノリッジメントと呼ぶ・・・と思っています。
それで、読了したあとに思ったことは「もともとそれなりにアクノリッジメント力(ぢから)持ってるねェ~」ということでした。
自分の心に余裕がないと相手をじっくり観察することもできないのでそもそも論ですが、相手を観察するのは社会で生きていくうえで死ぬほど大事なことなので脳死で媚びへつらうよりも相手が真に求めているものを見極めてそれをぶつけていくほうがよっぽど相手から信頼されるしラクに生きていけると思いました。
・アクノリッジメントって凄いんスねェ~~
おだてるんじゃなくて、何が良いのかを明示しほめる。
叱るんじゃなくて、何がダメなのかを明示し怒る。
なんにせよ相手のほうを向いて一歩踏み込んでいかないと何事もダメダメってことです。
書いてることは読んでみると結構あたりまえなことばっかですが気付かされることは多々あります。本なんてそんな感じでいいんです。わかってるけどわかってないことがあるという気づきが得られれば。
興味があれば読んでみてください。
我みたいに投げっぱなしなことは書いてないです。
おわり
ブックオフで300円で買いました。