なもなきアクアリウム

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【レビュー】#37 『グレンマレイ シャルドネカスクフィニッシュ』はフルーティで爽やかな酸味を愉しめる6兄弟の一角。

ニンテンドーダイレクトがありましたがどうせファイアーエムブレムの新作情報なんて出ないんだろうなと思い普通に寝てました。

案の定出ていませんでした。

 

メガドライブはコントローラーの形状がマジで大好きで大阪日本橋のスーパーポテトというレトロゲームショップでコントローラーだけ買って帰った記憶があります。

余談ですがメガドライブ本体は持っていませんしなんならメガドライブのゲームを遊んだことも無いです。

 

というわけで今回はこちら。どういうわけだよ…

 

 

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グレンマレイ シャルドネカスクフィニッシュ

GLEN MORAY  CHARDONNAY CASK FINISH

蒸留所名:グレンマレイ蒸留所

内容量:700ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:2,800円(税込み)くらい

 

 

 

 

「グレンマレイ」の始まりは1897年。

ザ・グレンリベットの記事でチラっと出ましたが当初はグレンマレイ・グレンリベットと名乗っていました。

 

この蒸留所もなかなか波乱な歴史を辿っていて、まず創業後すぐにウイスキー市場に大不況が訪れ1910年にウイスキーの生産を停止してしまいます。

その後、グレンモーレンジを所有していたマクドナルド&ミュア社に買収されその後はグレンモーレンジィ社へと社名を変更します。

 

2004年にグレンモーレンジィ社があのモエ・ヘネシー・ルイヴィトン社に買収されることになります。

ところが2008年にはグレンマレイに関わるすべてを売却。売却先は現在のオーナーであるラ・マルティニケーズ社

 

ラ・マルティニケーズ社は「Label5」や「グレンターナー」などのウイスキーで知られる会社です。

ここからシングルモルトとしての「グレンマレイ」知名度がどんどん上がっていくことになります。

 

酒のやまやにてやたらとプッシュされているこの銘柄。

「クラシック」に至っては2,000円ちょいで買えるのでかなりリーズナブルなシングルモルトです。

(それがモエ・ヘネシー・ルイヴィトン社から売却される要因になったのかもしれないが…)

 

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いわゆる「グレンマレイ  クラシック・コレクション」の一角。

バーボン樽で平均7年熟成した原酒が「クラシック」

これに様々な樽で後熟を施したシリーズです。ラインナップはクラシックピーテッドシェリポートカベルネ・ソーヴィニオンシャルドネの6種類です。

 

こちらは文字通りシャルドネワインの樽で後熟したもの。

 

シャルドネとはフランス・ブルゴーニュ地方を原産とする白ブドウから作られるワインのことです。

現在ではアメリカやオーストラリアなどでも栽培がおこなわれているらしいです。

シャルドネという品種自体とてもニュートラルな品種らしく、栽培する地域や醸造方法によって香り、味などがバラバラに変化するらしいのでコレ!と言った特徴的な個性は無いかもしれません。

 

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見づらいですがコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

結構凝った刻印がされてあり期待度が上がります。

 

・公式評(グレンマレイ海外公式)

Since the early 1900’s we've been known for exploring the ways in which different casks can influence our whisky and this single malt is an outstanding example of our experimental style. Matured first in American oak casks in the traditional Glen Moray way, it is then finished in Chardonnay white wine casks. These casks layer tropical fruit and warm spice on our whisky's classic vanilla notes, culminating in this sweetly approachable dram.

COLOUR:Old Gold

NOSE:Spicy apple and pear, key lime pie and cinnamon sugar.

TASTE:Caramelised tropical fruits, hints of freshly ground pepper and sweet vanilla.

FINISH:Tropical fruit and nutty vanilla flavours combine to deliver a finish which is both intense and warm.

 

1900年代初頭から、グレンマレイは異なる樽がウイスキーに与える影響を探ることで知られており、このシングルモルトはグレンマレイの実験的なスタイルの傑出した例で、グレンマレイの伝統的な方法でアメリカンオーク樽で熟成させた後、シャルドネの白ワイン樽で仕上げています。これらの樽は、ウイスキーの伝統的なバニラの香りにトロピカルフルーツと暖かいスパイスを重ね、この甘く親しみやすいひとくちを完成させました。

色:オールドゴールド

香り:リンゴや洋ナシ、キーライムパイ、シナモンシュガーなどのスパイシーな香り。

味:キャラメル風味のトロピカルフルーツ、挽いたばかりのコショウ、甘いバニラの香り。

フィニッシュ:トロピカルフルーツとナッツのようなバニラの風味が、強烈で温かみのあるフィニッシュをもたらします。  (DeepL+意訳)

 

 

https://www.glenmoray.com/classic-chardonnay-cask-finish

(海外サイト)

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :やや深みのあるゴールド

香り:スペイサイドモルトらしい爽やかな緑の果実感。

   やや酸味を連想させる香りも感じられる。アルコールアタックも穏やか。

味 :香りに反して樽感が強め。

   それでも華やかな果実香が鼻孔に抜けていく。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:加水ですっごく開くタイプなのか、果実の香りがぶわっと広がる。

   花の蜜のような甘い香りも出てくる。

味 :一気に甘さ、爽やかさが爆発する。

   ストレートで感じた樽感もあるにはある。

   しかしそれがあくまで脇役にとどまってくれているおかげですごく飲みやすい。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:あぁ最高。ウメーんだこれが。

  フルーティな味わいに加えほのかな酸味が心地いい。

 

 

・総評

加水以降で一気に印象が変わる。ほんとうに。

 

ストレートでは意外とお堅めな印象を与えてくるが、加水にて驚きの広がりを見せてくれた。

ハイボールはもちろんオススメ。自分の感想にしては珍しくロックで飲んでも美味しく飲める。

 

これがシャルドネなんだなぁという要素がほのかな酸味なのかな?

ベーシックモデルであるクラシックとぜひ飲み比べてみたいものである。

 

 

・所感

ちなみに、年数ものである12年は白ブドウであるシュナン・ブランから作られる白ワイン樽で後熟させたものなので品種は違えど意外とこのシャルドネカスクの延長線上にあるのではないかしら??と勝手に想像していますわよ。

12年自体も3,000円ちょいで手に入るので機会があれば試してみたいですわね。

 

正直ハイボールでのフレッシュ・フルーティさは脱帽でしたのよ。

まさしくスパークリングワインに限りなく近いハイボール、と言った感じでスペイサイドモルトとしては非常にお手本と言える銘柄ですのよ!!!!!!!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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