なもなきアクアリウム

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【レビュー】#40 『岩井トラディション』は伝統をしみじみと感じる真面目なウイスキー。

こんにちは。

宣伝なんですがこの記事を大幅アップデートしました。

asgsn.hatenablog.com

 

コメントにて詳しい情報を提供してくださる方がいらっしゃり、ドバババーっと記事を書き増ししました。

ローヤル好きの同士はもちろん、ちょっとでも興味がある方は、ぜひ。ぜひ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

というわけで今回はこちら。

 

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岩井 トラディション

IWAI  TRADITION

製造元:本坊酒造株式会社

内容量:750ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:2,200円(税込み)

 

 

 

 

本坊酒造マルス信州蒸留所で作られるブレンデッドウイスキー

 

商品名の「岩井」とは岩井喜一郎氏のことであり、ジャパニーズウイスキーの父として知られる竹鶴正孝氏がスコットランドウイスキーを学ぶきっかけとなった人です。

竹鶴氏がスコットランドでの実習を終えたのちに提出した「竹鶴ノート」を礎にして岩井氏が設計した蒸留設備が現在のマルスウイスキーの元となっていることから「岩井」の名がつけられました。

 

詳しい話は公式に詳しい情報が載っているのでそちらをご覧いただければと思います。

マルスウイスキー | 本坊酒造株式会社

 

 

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何を隠そう、ちょっと前に紹介したワインカスクシェリカスクの元となるノーマルバージョンです。

いまだにもったいぶって飲めていません。

 

ワインカスクはそろそろ出回る時期なので2本目が手に入ったら飲んでみようと思っています。。。手に入れば。。。

 

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ジャパニーズウイスキー創世の一翼を担い、マルスウイスキーのポットスティルを設計した岩井喜一郎氏への尊敬と感謝の念を込め、岩井氏の名を冠したブレンデッドウイスキー「岩井トラディション」。様々な樽種やピーティーモルト原酒を絶妙なバランスでヴァッティングすることで、上品な口当たりの柔らかさ、味わうたびにバランス感のあるハーモニーが楽しめます。

 

マルスウイスキーは商品説明が滅茶苦茶丁寧なので好きです。

 

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メタルスクリューです。

ちなみにマルスとはローマ神話での戦い、豊穣の神で、火星(MARS)はそれが由来と言われています。

マルスウイスキーマルスはその火星にちなんでつけられたそうです。

 

 

・公式評(本坊酒造公式サイト)

岩井ポットスチルが稼働して半世紀、マルスの生みの親「岩井喜一郎」氏へ尊敬と感謝の念を込めたブレンデッドウイスキー
複雑で心地よい香りが特徴、口当たりは優しく、柔らかいがボディーがしっかりしていて熟成感も感じられます。上品かつ重厚感のある味わいをお楽しみ下さい。
※この商品は、一部輸入原酒を使用しています。

ブレンデッドウイスキー/岩井トラディション| 本坊酒造株式会社

 

上でサラっと表記しましたが「ジャパンメイドウイスキーとはTWSCが定めた基準でジャパニーズウイスキーと外国産ウイスキーを日本国内でブレンドしてアルコール分40%以上で瓶詰めしたものを指します。

つまり「一部輸入原酒を使用しています。」というところに該当しジャパンメイドウイスキーに分類されるわけですね。

便宜上この呼び方はわりと便利なので今後は当ブログでもそう呼称していこうと思います。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :やや赤みを帯びた琥珀

香り:優しく香るモルトの甘い香り。ほのかにレーズン感もある。

   アルコールアタックはほとんどなし。

味 :第一に、甘さが訪れる。

   アルコール刺激はあるものの未熟感は感じられない。

   やはり干しぶどうのような酸味のあるフルーツ感もある。

   余韻にビターさがうっすらと残りバランスが良い。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:はちみつのような甘い香りが顔を出す。

   グレーン特有の溶剤香もほんの少しだけ見えてくる。

   ぜんぜん不快に感じないのがすごい。

味 :とにかく甘さが花開く。

   こういう場合は余韻のビターさが深まるものだけどそうでもなく…

   優しく溶け込むようにフェードアウトしていく。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:ここにきて心地いいスモーキーさが顔を出す。

  前述の甘さ、フルーティさ、そしてスモーキーさのバランスが取れたしあわせなハイボール

 

 

・総評

これは凄い。これはすごい。

どう飲んでも楽しいが、ハイボールが気軽で、それでいて複雑で美味しい。

 

七変化、というか様々な香味のハーモニーがただただ心地いい。

それでいてどれが主張しすぎるでもなくまさしくバランスの取れた、それでいてどことなく繊細な日本らしさを感じる素晴らしい一本。

 

マルスウイスキーの真面目なウイスキーづくりの片鱗を見た。

 

あと750mlなのもうれしい。

岩井、流行れ…!

いや、手に入りづらくなったら嫌だから流行るな…!

 

 

・所感

駒ヶ岳2021が近所の酒屋さんで偶然買えたのでお礼の意味も込めて岩井も購入したのがきっかけですのよ。

駒ヶ岳もいつか紹介しますわね…いつか…

 

以前にワインカスクシェリカスクは買っていたのでノーマルは「いつ買おうか~いつ買おうか~」と悩んでいましたがもっと早く買えばよかったと激しく後悔していますわね。

 

値段的にもデイリーにちょうどよく、同価格帯のサントリーオールドですら知多グレーンのなんともいえないケミカルな?エグみを感じるのに対してこちらは本当に嫌なフレーバーが無くそれでいて複雑な香味で飲みやすいウイスキーですので気軽に飲めるという点もポイント高しですわよ。

 

問題は実店舗で買うとなると特約店以外は販売していないところですわね。

さらに廉価帯のツインアルプス3&7はどこでも売ってるんですが…

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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