なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#50 『響 ジャパニーズハーモニー』は「響」の片鱗が垣間見える繊細な若さ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ついにレビュー企画が50回目を迎えました!!!

文末にレビュー企画についての所感めいたちょっとした文章を書いていると思うので気が向いたら見てください。

 

というわけで節目の今回はこちら。

 

響 ジャパニーズハーモニー

HIBIKI JAPANESE HARMONY

製造元:サントリー

内容量:700ml

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:5,300円(税込み)

 

 

 

 

ウイスキーにハマりたての頃に駆けずり回って手に入れたので個人的には思い入れのある一本。

と抱き合わせで買いました。

 

「響」の誕生は1989年。

サントリー創業90周年を記念して発売されました。

初期は年数表記が無く、のちに17年表記が付きます。

 

響と時を同じくして誕生したのがいまは終売している「クレスト12年」

ちなみにこのころのローヤルはSR金枠向獅子に変わったあたりです。

 

ブラームスの「交響曲第1番」の第4楽章をイメージして作られたとされ、名前も交「響」曲から取った…と思いきや「人と自然が響きあう」というサントリーの企業理念かららしいです。

 

現状は説明するまでもなく12年、17年は終売。21年、30年はほんとに販売中なのか疑問になるほど見かけず、エントリーグレードのジャパニーズハーモニーに至っても約2倍の価格で流通しているのが常です。。。

 

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「響 ジャパニーズハーモニー」は終売となった響12年の後継としてリリースされ、ノンエイジながら平均酒齢が約10年と言われています。

響JHと表記されることが多い。

 

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特徴的な24面カットのボトルが美しく、誰でも手に取ってみたくなるはず。

定価5,000円のうち、ボトル代が占める割合はどれくらいなんだろう…

 

ちなみに響30年はカガミクリスタル製の30面カットという特別仕様です。

 

このコルク栓がすんげぇんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

エントリーグレードでもキッチリとガラスキャップ

トップには「響」の文字。相当ズッシリとして重たい。

ちなみにコルクはローヤルの口径と同じで相互に流用できるらしい。

 

 

・公式評(サントリー公式)

日本の自然、日本人の繊細な感性、日本の匠の技が響きあうサントリーウイスキー「響 JAPANESE HARMONY」。幾度もの四季が巡るなかで、日本人の精神文化が調和した唯一無二の価値。「響 JAPANESE HARMONY」は、日本の美の結晶として、世界へ響きわたります。

 

テイスティングノート
華やかに広がる、やわらかい味わい。日本のウイスキーならではの美しくバランスのとれたハーモニー。

色   琥珀

香り  ローズ、ライチ、ほのかなローズマリー、熟成した樽の香り、白檀

味わい ハチミツの透き通った甘さ、オレンジピールチョコレート

余韻  繊細、やさしく穏やかに続く余韻、ほのかなミズナラ

https://www.suntory.co.jp/whisky/hibiki/portfolio/japaneseharmony/

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :ややゴールド交じりの琥珀

香り:山崎然とした香木を思わせる優しい香り。

   青りんごのようなニュアンスも感じられる。

   全体的に穏やかではあるけれどアルコールアタックはややある。

味 :アルコールの刺激が目立つ。

   ひとくちにモルトがどうのとかではない多層的な味の広がりが感じられる。

   甘、酸、渋が絡み合ったような。面白い。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:明確に甘い香りが目立つ。はちみつのような甘い香りが全開。

   香木感は後ろに下がる。

味 :アルコール刺激が抑えられ飲みやすくはなる。

   それと同時に味のほうもちょっとボヤっとしてしまう。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:ジャパニーズハーモニーと言えど気が引ける飲み方だけれど意外に悪くない。

  むしろ相当いい!!山崎の香木感は失われず主張している。

  白州モルトがひっそりと支えているのかソーダとの良好な親和性を見せている。

 

 

・総評

初心者の例に漏れずジャパニーズウイスキーを夢見て追いかけていた時期の最終目標がこのジャパニーズハーモニーでした。

初めて飲んだ時は期待値が上がりすぎていてなんだか微妙に感じたものだけれど、今飲んでみるとジャパニーズウイスキーのいろんな要素を感じ取れて楽しい。

 

若さゆえの刺激が目立つものの「響」というウイスキーのポテンシャルの片鱗を見るためにストレートでぜひ飲んでみてほしい。

飲みやすさで言うとやはりハイボールが予想以上に美味しかった。

もったいない気がするけどおすすめ。

 

 

・所感

ボトルが良いとつい好きになってしまう、面食いですわね。

前回の次回予告を一体どれだけの方がご覧になったのかはわかりませんが、このブログが「あのジャパニーズウイスキーです。」という書き方をしてたらローヤルのほうを想像してしまうような気がしないでもありませんわね。

 

あぁそういえば来年2022年4月1日付でこのJHも値上げ(税別5,000円→税別5,500円)が決定していますのよね。クソですわね!!!!!!!!!!!!!

 

 

どうでもいい話ですが去年の年末年始に近所のドラッグストアで大量放出されていたので未開栓の響JHがあと3本ありますのよ。

これからウイスキーにハマる知人が現れたら譲ろうという気持ちでストックしているのですが一向に現れないのがしんどいですわね!!!!!!

 

 

・レビュー企画の所感と今後について(!)

初回が今年の5月21日(#01 アラン10年)だったのでだいたい半年かかった感じです。個人的にはやや駆け足すぎたかな?といった気持ちなのですが多少はハイペースで行かないと紹介しきれないので仕方ないよね…

 

いま初期のレビューを見返してみると結構ドライな感じで、内容も薄め(なように感じた)ので少しは進歩している…のかな?

ファーストインプレッションを大事にしたいので今でも他所様のレビューから表現をカンニングしたりしないようにする姿勢は一貫しています。

 

 

直近まではやや意表を突いたような銘柄ばっかり選んでいたような気がしますが、今後は低価格帯のメジャー銘柄もちょくちょく織り交ぜていこうと思っています。

というのも、よくよく見返してみると低価格帯のウイスキーの層が薄いのでは?(特に最近)という感想を抱かずにはいられなかったからです。

 

デュワーズ12年を飲まずにデュワーズ8年カリビアンスムースを紹介したり

ジョニ黒を飲まずにシェリーエディションやオリジンシリーズを紹介したり

バランタイン12年を飲まずにバランタイン7年を紹介するようなブログなので今更なような気もしますが!!!

 

なので原点回帰としてちょこちょことそういったベーシックなところも攻めていこうと思っています。もちろんオールドボトルも!!!!

 

 

ただのキリ番なだけで何をそんなにしんみり振り返っているんだと急に冷静になってきたのでこのへんで切り上げます。

「これ飲んでみたら?」という提案がもしあればコメントいただければ嬉しいです。今後ともよろしくお願いします!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com