なもなきアクアリウム

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【レビュー】#55 『エドラダワー10年』はまろやか爽やか甘酸っぱい木苺の如し。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

とりあえず今日で恐怖のレビュー週間は終わりの予定です。

当初は低価格帯のデイリーウイスキーを重点的にと…思ってたんだよね…

 

脱線したまま迎える今回はこちら。

 

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エドラダワー 10年

EDRADOUR Aged 10 Years

蒸留所名:エドラダワー蒸留所(ハイランド)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:4,390円(税込み)

 

 

 

 

エドラダワーのはじまりは1825年。

現在はボトラーズであるシグナトリー社が蒸留所を所有しています。

 

エドラダワー蒸留所はスコットランドで最小の蒸留所と言われ、生産部門のスタッフも3名で回しているので少数生産です。

少数生産でありながら異常な高騰をしていないのはありがたいことです。

 

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表には蒸留所のイラストが描かれています。

ボトルのかたちもズングリとしていてかわいいです!!

 

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裏ラベルには三人組が。彼らが生産部門の3人なのでしょうか?

 

「NATURAL COLOUR」ということで無着色です。

それでこの濃さはビビる。

 

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コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「HIGHLAND'S LITTLE GEM」ってハイランドの小さな宝石って直訳でいいんでしょうか?プ〇キュアみたいな名乗り口上でかっこいい。

 

 

・公式評(エドラダワー海外公式サイトより)

The ten year old Edradour is handmade and one of the last Single Malt Whiskies from a traditional farm distillery still in production today. The methods of production remain virtually unchanged in the last 150 years and are only just capable of commercial quantities. Indeed Edradour Distillery makes as much whisky in a year as most distilleries produce in a week. A rare pleasure for a fortunate few.

Aged in a combination of Oloroso Sherry and Bourbon casks. Chillfiltered at 40% ABV.

Nose: Hints of dried fruits, Oloroso and almonds

Palate: Spicy Christmas cake, sweet golden syrup with a touch of honeyed almonds. A distinctive, old fashioned, rich mouth feel coming from the small copper farm stills

Finish: Oaky, soft spices, mellow and warming

エドラダワー10年は伝統的な農場の蒸溜所にて、手作りで現在も生産されている最後のシングルモルトウイスキーの一つです。製造方法は150年前からほとんど変わっておらず、商業的な量を生産することができるだけです。エドラダワー蒸溜所では、一般的な蒸溜所が1週間に生産するウイスキーの量のウイスキーを1年間に生産しています。限られた幸運な人たちだけが味わえる貴重な逸品です。

オロロソシェリー樽とバーボン樽の組み合わせで熟成されています。アルコール度数40%でチルフィルターをかけています。

 

香り:ドライフルーツ、オロロソ、アーモンドの香り

味わい:スパイシーなクリスマスケーキ、甘いゴールデンシロップに蜂蜜を加えたアーモンドの香り。小さな銅製のファームスチルから生まれる、独特のオールドファッションでリッチな口当たり。

フィニッシュ:樽の香り、柔らかいスパイス、まろやかで温かみのある味わい

(DeepL+意訳)

https://edradour.com/shop/index.php?route=product/product&path=67_69&product_id=61

 

エドラダワー10年はいわゆる「クラシックレンジ」に属し、他にはカスクストレングス」「ワインフィニッシュ」「ワインマチュアード」「バレッヒェンヘビリーピーテッド」と区分けが為されています。

 

そこのところはさすがシグナトリー社と言うべきか、所有する多彩な種類の樽から様々な原酒を作り出しています。

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :濃い赤褐色

香り:強めのアルコール刺激にレーズン、バター。

   スワリングを続けると爽やかなシトラスの香りもする。

味 :やはりレーズン、柑橘系の爽やかな香りが抜けていく。

   樽由来の渋みが下支えしている。アルコール刺激はそれなりにある。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:フレッシュなレーズン、洋菓子のような甘い香り。

   アルコールアタックも抑えられ嗅ぎやすい。

   やはり奥に爽やかな果実香がある。

味 :アルコール刺激が無くなり格段に飲みやすくなる。

   甘酸っぱさが強調される。

   余韻には木苺を連想させるような凝縮された酸っぱさがふわっと訪れる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:前評判に引きずられているのか、確かにクリーミーさを感じる。

  味が連続的につながっていくさまが「クリーミー」という表現なのだろうか?

  レーズン主体のまろやかで濃い口のハイボールと化す。

 

 

・総評

ストレートではアルコール刺激がピリピリとしすぎてイマイチ掴めない。

けれどもロック以降で全容が見えてくる。

色から連想される通り、ハイボールが濃厚な仕上がりになっておいしい~。

 

上記の通り、掴みどころが見えてくるロック、ハイボールがおすすめ。

 

シェリー系にありがちな、一瞬「ん?」と思わせるようなネガティブなフレーバーも一切感じられないのでスキがない。

 

 

 

 

・・・と言いつつも、これまでに経験したことのないような独特のニュアンスがあるので文章に起こすのに難儀しました。

おそらく「ミルキィ」だの「ソーピィ」だのそういった類のニュアンスからくるものだと思うものの、なんというか自分の言葉ではそれを文字に起こすことができませんでした。。。

 

このボトルは自分がまだまだ未熟だということを改めて教えてくれました。

ありがとう。

 

 

・所感

(色味が)同系統のグレンアラヒー12年と比べて「ドッシリ!!」というわけではなく比較的爽やかさも持ち合わせているタイプのシェリー感ですわね。

 

本当に言語化が難しい独特のニュアンスがあるんですが、本レビューではそこんところをイマイチ説明できていませんのよ。

だってミルキィ、ソーピィという表現にしたって石鹸なんて食ったことがおありでして????牛乳石鹸みたいなイメージなのかしら??????わたくし冬場は牛乳石鹸の赤箱を使っていますわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(謎情報)

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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