こんにちは。もう一度、こんにちは。
ネタが無くウダウダしているうちにもう大晦日になってしまいました。
年の瀬になってバタバタしてるのは何というか自分らしいなというか…
今年の総決算として2021年に記事として出したウイスキーたちを朝倉あさげが独自に表彰する「アサゲ・オブ・ウイスキー・アワード2021」(A.O.W.A.)を選定したいと思います。
・・・と言っても今年はほとんどベーシックなオフィシャルばっかりをレビューに選んでいたので面白みはないかとは思いますが…かえって手に取りやすくもある。そうに違いない。
- ・表彰項目
- ・Taste of the year(味部門)
- ・Flavour of the year(香り部門)
- ・Amaze of the year(驚き部門)
- ・もっと評価されていい of the year(推したい部門)
- ・総評
- ・年末のごあいさつ
・表彰項目
・Taste of the year
真に飲んで美味しいと思ったもの
・Flavour of the year
真に香りが良いと思ったもの
・Amaze of the year
真に面白い、驚かされたと思ったもの
・もっと評価されていい of the year
真にもっと評価されるべきと思ったもの
・・・の4つです。
あまり増やすと収拾がつかなくなりそうなので…
なお、ボトルはこちらのリストから選出します。
・Taste of the year(味部門)
第1位 グレンアラヒー12年
やはりそうきたかといった感じでしょうか?
誕生日祝いに開栓して飲んだ(気がする)というバイアスを抜きにしても「ズドン!」と来るメープル感、バニラ感、レーズン感、ウッディ感という怒涛の香味は一年中印象に残ったままでした。
ちなみにこのボトル、Taste(香り)とAmazing(驚き)部門にも選出していました。5,000円近辺で手に入るものとしては随一のパワーがありますね。
また、ラベル、外箱も非常にデザインセンスが良く、ノンカラーであるのにあの濃い液色というのも見た目的なインパクトが大ですね。
では他の候補も紹介していきます。
第2位 カリラ12年
飲めば飲むほど上品、かつ繊細さに惹かれていきます。
アイラモルトというヤンチャなグループに属していながら育ちの良さが隠しきれていない、そんな感じの1本。
そういえば両親が名付ける際の候補が「かおる」か何かだったので親近感がどうとかレビュー記事の時に書いていた気がしますが、改めて親に聞いたら違いました。やれやれ…
第3位 タリスカー10年
独特の潮っぽい個性。それでいて深いコクがある。
初期にレビューした気がしますがあのあと一気にボトルを飲み干してしまいました。いまでは新ボトルに成り代わりはじめていますがやはり旧ボトルとは別モノ、という意見が多いですね。
個人的には旧のバランス感が一番好きなのでそれがマイルドになっているようではちょっと新ボトルは買いたくないなぁ…と思っています。いずれ試してみたいですが旧ボトルが流通してるうちは旧のほうを優先して買うかなぁ。。。
ほか候補
いちごジャムのような味は他にはない個性。
グレンタレット シェリー
穏やかであり癖のないフェイマスグラウスの一つの完成系のような。
ザ・グレンリベット15年(旧ボトル)
リベットではあるが香木の感じが特徴的。ウイスキーとしての手本が垣間見える。
・Flavour of the year(香り部門)
第1位 グレンファークラス17年
熟成が進むとこんなに落ち着きが出るんだ…としみじみ感じる一本。
12年も開栓後時間が経つとこれはいい…と思える香味になってきたのでファークラスの酒質は元々いいものなんでしょうね。
フレッシュ・レーズンと形容しなかっただけあり、本当に落ち着きのあるドライレーズンの甘い香りが印象的でした。ある意味12年とは対称的とさえ感じられます。
そんなファークラスも長熟ものが値上がりしていくんじゃないの??という噂が流れているので興味のある方は是非長熟から攻めていったほうがいいと思います。
第2位 ホワイト&マッカイ13年
終売品。濃厚でありリッチなシェリー香はさすがのブレンドです。
レビューでも言及した通り、ホワイト&マッカイ スペシャルの正統進化系とも言えるボトルでキッチリとその延長線上に立っています。もともとスペシャルの時点で完成度は高いのですが、安ウイスキーではあるので「もしも、これが進化したら…?」というifを叶えてくれていたボトルです。
第3位 フェイマスグラウス ワインカスク
シェリー&赤ワイン。
この両者の噛み合わせが絶妙的で、フェイマスグラウス ファイネストを知っているとその差分からわくわくを感じてきます。ルビーカスクとかと比べると後熟による差がわかりやすいのもいいところですね。
ほか候補
グレンアラヒー12年
いわずもがな。
スーパーニッカ
華やかであり穏やかな香りは竹鶴氏のリタさんとの日々のよう。
白州NA
唯一無二である森林の香りが好きで、飲まないのに香りだけ嗅ぎたくなって開栓することがしばしばあります。
ウシュクベ リザーブ
再評価、という憂き目に遭ったボトルですが物凄くべっとりとした濃厚なシェリー香は特筆すべき点です。
・Amaze of the year(驚き部門)
第1位 岩井 トラディション
・・・という評価自体が驚きでしょうか?
まずは1杯、というときに気軽に飲めるので重宝しています。
コスパという面でも非常に優秀だし、「ブレンデッドウイスキー」としても非常によくできたボトルです。ワインカスクが転売需要的にも注目されがちですがノーマルのコレありきのワインカスクの出来の良さなんじゃないでしょうか…?
個人的にはこれで一気にマルスウイスキーへの興味が大きくなりました。
同ワインカスク、シェリーカスク、駒ヶ岳2021が未開栓ですがいずれ開けたいですね。もう2021年終わりだけどね…
第2位 グレンタレット トリプルウッド(新ボトル)
グレンタレットのようであり、グレンタレットでないような。
まさしく「新生」なのですが、旧ボトルの”あの”どこまでも伸びるモルトという最大の特徴が薄れていたことに驚きを感じました。
・・・それが良いか悪いかは置いておいて、伝えたいことをキッチリと伝えてくれる。意思表示が上手なボトルです。
第3位 グレンタレット10年(旧ボトル)
グレンタレットに驚かされっぱなしな1年でした。
飲んだ時の「いやフェイマスグラウスやんけ!!」という衝撃は強烈でした。
マッカランやハイランドパークが使われ…という売り文句はわかりますが縁の下で雷鳥を支え続けたのは間違いなくグレンタレットです。
ほか候補
グレンアラヒー12年
言わずもがな。
グレングラント アルボラリス
新グレンタレットと同じく、伝えたいことをきっちりと表現できている安価なシングルモルト。
・もっと評価されていい of the year(推したい部門)
第1位 ニッカ セッション
いや素晴らしいボトルですよこれは。
脇道に逸れていろいろブレンデッドモルトも飲んできましたが、ブレンデッドモルトに関してはニッカの右に出る者なしですね。
まぁ余市、宮城峡、ベンネヴィスのブレンドは昔っからやってる(だろう)ことなのでお手の物な領域なのかもしれませんが、3種のモルトをどれも埋もれさせることなく香味に表れるようにブレンドしているのはシンプルに凄いです。
問題は価格がちょっと高い…というところですね。
どの酒販店もそこがネックで売れ残っているゆえかたまに安売りされているので3,300円くらいならふつうに「買い」です。
グレンマレイが評価されていないという訳ではありませんが、「クラシック・コレクション」の後熟された面々は一度は飲む価値ありです。
特に癖が無くスペイサイドモルトとの親和性が高いだろうなァと思って買ったこのシャルドネカスクですが、ほのかな酸味がフルーティさ非常にマッチしていて非常に美味しく飲めます。
第3位 サントリー オールド
入手性に優れ、山崎シェリー樽原酒を体験でき、なおかつ安く、原酒は全て日本製という言葉だけ見れば相当なスペックのボトルです。
なんだかレビューでベタ褒めしてしまった手前、さいきん飲むのが怖くなって手を付けていないボトルでもありますが…
ジャパニーズ!ジャパニーズ!と持て囃されている現代ですが、意外と近くに歴史のある優良なジャパニーズウイスキーが居るんです。
・総評
というわけで2021年は
グレンアラヒー12年
グレンファークラス17年
岩井 トラディション
ニッカ セッション
の4本を各部門の金賞として表彰しました。
美味しいウイスキーをありがとうございます。
本当はコスパの良さを評価する「Low price of the year」というものも考えていたのですが、角瓶復刻版を表彰したいがためにそれを増やすのもどうかと思ったので今年は見送りました。
・年末のごあいさつ
退屈しのぎにと思って2021年4月から本格的に更新を始めた「なもなきアクアリウム」です。ダラダラと続けるのは簡単ですが、量を維持したまま続けるということは難しいと思っています。質はどうであれ…
ここまで続けられてきたのは増えていくアクセス数や頂いたコメントの数々に心を支えてもらったおかげに他なりません。本当にありがとうございます。
個人的な話ですが、2022年はすこし環境が変わりそうな気がします。
ブログの更新も少しずつ緩やかなものになっていくのかなぁと思案しつつ、今まで通りウイスキーを飲んだ感想を書いたり、誰得なイラストのことについて雑談したりは続けていきたいと思っているので来年もふと思い出した時で良いので立ち寄っていただけると幸いです。
ともあれとりあえずは2021年、ブログにお越しいただきまして本当にありがとうございました。
来年もご挨拶は「こんにちは。もう一度、こんにちは。」でお会いしましょう。