こんにちは。もう一度、こんにちは。
来年度からいろんな銘柄の値上げ情報が出てきて憂鬱ですね。
ボトルについては2021年に買いすぎたのでどっちかというと消費にシフトしていきたいと思っているのですが、値上げとなると確保しておきたいボトルもちらほら…
今回はこちら。
ハイランドパーク 12年(旧ボトル)
HIGHLAND PARK AGED 12 YEARS
蒸留所名:ハイランドパーク蒸留所(アイランズ)
内容量:350ml
アルコール度数:40%
購入時価格:2,150円
ハイランドパーク蒸留所の創業は1798年。
スコッチでハイランドと言えば地方の分類としてのハイランドをイメージしがちですがハイランドパークは名前そのまま、高地に蒸留所が存在し「ハイパーク」という地名が転じて蒸留所名となったそうです。
特徴として、オークニー諸島に堆積しているピートにはエリカ属の植物であるヒース(heath)、ヘザー(heather)と呼ばれる花が多く含まれていて、独特のピート香を醸し出すそうです。
また、現在では少なくなったフロアモルティングを行っている蒸留所でもあります。
さらに、例のエドリントン傘下にあるため豊富に樽を用意できるのかシェリー樽熟成を売りにしています。
…と特徴を挙げると枚挙に暇がないですね。
あとフェイマスグラウスのキーモルトとしても知られていますね。
ハイランドパーク12年は2017年に「ヴァイキング・オナー」としてリニューアルしていますが、今回は旧・ハーフボトルです。
コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハーフボトルでもしっかりとした箱がついていてなんだか得した気分です。
それでいて全然割高でもない。至れりつくせり…
・公式評(三陽物産株式会社 ブランドサイトより)
スコットランドの一部でありながらヴァイキングの 伝統を引き継ぐオークニー島。
『ヴァイキング・オナー』はそのオークニー島の ユニークな文化を体現しています。
1798年の誕生以来、変わらず味を守り続けてきた ハイランドパークの魂ともいうべき1本。
ナチュラルカラー。【色味】
輝かしいアンバー
【香り】
ヘザーハニーの甘さとピーティーなスモーキーさ。
【味わい】
丸みを帯びたスモーキーな甘さ、モルト感が口に広がります。
【フィニッシュ】
ヘザーのヒントと少しスモーキーで甘い余韻が長く続きます。
ハイランドパーク 12年 ヴァイキング・オナー | SANYO CO., LTD.
今回は旧ボトルのため、現行品の12年のものを載せておきます…
・ストレートで飲んでみる
色 :少しゴールド寄りのアンバー
香り:はじめにシェリー独特のゴム感が来る。
糖度の高い…柿?みたいな甘い香りも感じる。
アルコールアタックはほぼない。
味 :香り以上に味に厚みがある。
シェリーの甘さ、花の蜜のような甘さ、草感、余韻に樽感。
・ロックで飲んでみる
香り:甘い香りが前に出る。
若干の草感もあって花畑を連想する香り。
味 :やはり甘い。全体的になめらかになる。
そしてほのかにスモーク。
・ハイボールで飲んでみる
味:不思議と加水が進むほどスモーキーさが増す。
はちみつ的な甘さも健在でなかなかボディ感のあるハイボール。
・総評
飲み方によって多彩な顔を見せる多芸なモルト。
フェイマスグラウスの宣伝に使われる理由も納得…!
この、植物感とはちみつ感の混ざったものがヘザーピートの特徴なのだろうか。
生きた花々を想像させるようなフローラル感がある。
グレンタレット同様加水でもよく伸び、ハイボールへの親和性が高いのでおすすめ。
もちろんストレート、ロックでも絶妙なバランスで美味しい。
シェリー、スモーク、草感とちょっと踏み入った要素の詰め合わせでウイスキーのステップを一段上がった人にもおすすめできるボトル。
・所感
エントリーグレードとしては少しクセのあるボトルではありますが、この価格でこれだけの要素を含んでいるのは流石ですわね…!
スコットランド最北部に位置することもあり、やはり熟成スピードもさらにゆっくりなんでしょうか…?でしたら長熟モルトもさぞ飲みごたえがあるんでしょうね…
こうやってフェイマスグラウスのキーモルトを紐解いていくと、なんだかクセのあるモルトを集めてるような気がしないでもないですわね。
それをあの1本に纏めていると考えるとブレンダーさんの乗りこなし方にはただただ脱帽するのみですわよね…
新ボトルにリニューアルして4年半くらいが経とうとしていますが、旧ボトルもまだチラホラと見かけますので興味があれば手にする機会はまだまだありますわよ!!!!
・次回
・前回