こんにちは。もう一度、こんにちは。
はてなブログには「こよみモード」というものがあって、カレンダー形式でいつどの記事を投稿したのかを確認できる機能があります。
それを漁って見ていたらちょうど去年の今日(4月18日)からブログ記事をわりかし高頻度で投稿する起点になっていました。
特にそれがどうって訳ではないのですがあぁ1年経ったんだなぁと実感しましたよって話です…
今回も古酒です。こちら。
サントリー ローヤル プレミアム12年
(1995年~1997年頃流通)
Suntory Whisky ROYAL Premium Aged 12 Years
製造元:サントリー
内容量:720ml
アルコール度数:43%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
購入時価格:6,000円(税込み)くらい
オールドボトルです。
当ブログはローヤルについての記事が数多く堆積しているのでそちらを参照して頂ければと思います。
今回はいわゆる「プレミアム12年」(青ラベル)の紹介です。
時期的には
SR金枠響 :1991年~1995年
プレミアム12年:1995年~1997年 ←ここ
12年黒 :1997年~2002年 ←前回
という位置で、1984年~2008年頃までの日本のウイスキー販売不振期である「ウイスキー冬の時代」真っ只中に誕生しました。
裏を返せば原酒が潤沢にあった時代とも解釈でき、このプレミアム12年の存在がそれを裏付ける象徴的なボトルと言われています。
プレミアム12年自体は上記の通りたった2年で販売を終えたボトルですが、その立ち位置はプレミアム15年に引き継がれ1997年から2007年頃まで販売されています。
ローヤルの歴史において年数表記がついた一発目のボトルということもあり、以後の12年クラスと比べても使用原酒や価格がリッチなものになっています。
当時の価格は5,000円ほど。直前のSR金枠響が3,750円、直後の黒ラベル12年が3,000円ほどと考えるとやはりかなり強気に打ち出しています。
ちなみに後継であるプレミアム15年も5,000円ほどだったらしい…
現在、二次流通の場においては6,000円前後で取引されています。
コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
写真では普通に見えますが、けっこうグズグズになっています。
ボロボロ度合いも勿論ですが、古酒のコルクを見るときは側面の痩せ具合を注視したいです。
これは前回の黒ラベル12年のコルクですが、上のコルクと比較してみると上の痩せ具合がわかるでしょうか。
コルクが痩せれば痩せるほど空気の侵入がしやすくなり、中身の劣化に繋がるのです。(今更な話だと思うけれど…)
・公式評(裏ラベルより)
シェリー樽熟成原酒の使用を前面に打ち出し、どうみてもどっしり目な紹介文です。
「封切りの一杯は、ぜひストレートで。」という文言も素敵です。
・ストレートで飲んでみる
色 :濃い琥珀色
香り:熟した果実香。赤いりんご、あんずのような。
ほのかな樽感。アルコールアタックは意外とある。
味 :ふくよかな果実の甘み。ダークチョコレートのようなほろ苦さ。
余韻にキュッとくるタンニン感。上品さがある。
・ロックで飲んでみる
香り:はちみつ感が出る。
それと同時に甘酸っぱい果実のような香りも顔を出す。
味 :奥行きのあるビター感が先行。
余韻にチョコレートのような甘い芳香を残す。
ロックもいけます。
・ハイボールで飲んでみる
味:時間差で甘さが噴き出るハイボール。
青りんごのような爽やかさ一歩手前の熟成感を伴った果実たっぷりの味わい。
・総評
気品と深みをひしひしと感じる。
終始チョコレートのような甘い香りを感じるボトル。
隠しきれない育ちの良さというか…
黒ラベル12年でも述べた気がするけれど、年月を経て緩やかに劣化した現状はフルスペックではないにしろこれだけ飲める、ということは当時の味はどれほど美味しかったのだろう…
飲み方についてはあまり選ばないと思う。
加水でも崩れないし、変なニュアンスも出てこない。
ストレートは濃厚で多彩な要素で圧倒されるので、おすすめ。
・総評
すみません、ぶっちゃけこれが本命でした。何故謝る?
プレミアム12年についてはあと2本持っているのですが、開栓した結果どちらも死んでいるような気がするので新たに3本目を購入して今回の記事に至りますわよ。
中身については「味わいを待たずして圧倒的な気品のオーラで圧倒してくるカリスマ的なボトル」に感じましたわね。
黒ラベル12年と比較してみると同じ12年表記でありながら、熟成感はこちらがやや上…純粋に上位互換とはいかないものの全体的な熟成のグレードアップ感は大きく見て取れます。
前回、今回と飲んできてオールドボトルに関しては「ふたくち目からが本番」な気がしました。
ひとくち目でアルコール刺激をビリビリ感じて「あぁ…これはダメかな…」と感じつつもあきらめずにふたくち目を飲んでみると、味蕾がチューニングされているのか全体的に受け取れる情報が増えるような気がします。
実際どうなのかはわかりませんが現行ボトルではそういう感じはあまり経験していないので朝倉あさげの味蕾についてはそうなのかもしれません。。。
間にちょこちょこ現行ボトルを挟むかもしれないなどと言っていましたが飛び飛びでやるのもなんかもったいぶってる気がして嫌だったので連続投稿にしました。
変に勿体ぶらないのが当ブログなんです。
オールドボトルについては相当もったいぶっていたような気がするけれど…
・次回
・前回