こんにちは。もう一度、こんにちは。
低気圧で体調がすこぶる悪いので仕事中以外は寝たきり生活をしています。
だるいときは無理をしない方がいいのです。
今回は「アイラモルトを飲もう」第5回です。こちら。
ボウモア 12年
BOWMORE AGED 12 YEARS
蒸留所名:ボウモア蒸留所(アイラ)
内容量:100ml
アルコール度数:40%
購入時価格:700円くらい(量り売り)
「アイラモルトの女王」と呼ばれるスコッチ。
「ボウモア」のはじまりは1779年。
歴史はまさに激動と言えるもので、オーナーの入れ替わりが激しいものでした。
じつに7回の入れ替わりを経て現在のビームサントリー傘下に落ち着いています。
サントリーの買収時点では相当経営難の状態だったらしく、設備はガタガタ、熟成樽も使い古しまくったものだったらしいです。
それをサントリーによってもろもろリニューアルが施され今に至ります。
「ボウモア」とはゲール語で「小さな黒い岩礁」という意味だと言われています。
実はもうひとつ、古ノルド語(古北欧語)で「沈んだ岩(ボガモール)」に由来するという説もあるそうです。
というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。
フルボトルの価格はだいたい4,000円前後。
ピートレベルを示すフェノール値(ppm)は25~30ppm。
ノンピートであるブナハーブン、クラシックラディを除いてアイラモルトの中では一番穏やかなピートレベルです。
ボウモアと言えば、18年の休売が決定し買占め・高騰が起きたのが記憶に新しいです。
もう最近こういうのばっかりで本当にくだらなさを感じています。
逆に言えば長熟モルトが今後枯渇していくのが目に見えているので本当に好きな蒸留所の長熟ものは今あるうちに買っておいた方がいい、とも言えます。
12年の樽構成はバーボン樽65%、オロロソシェリー樽35%だそうです。
あと毎回の文言ですが量り売りなので写真はないですがコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・公式評(「ボウモア」海外公式サイトより)
Reflecting the essence of Bowmore – thrashing waves, windswept landscapes and generations of tradition – our 12 years old is both complex and perfectly balanced. Subtle lemon and sweet heather honey complement Bowmore’s trademark peat smoke, leading to a delicious, long and mellow finish.
TASTING NOTES
On The Eye: Warm amberBreathe In: Subtle lemon and honey, balanced beautifully by Bowmore's trademark peaty smokiness
Sip: Warm and delicious on the palate with subtle dark chocolate flavours
Savour: Trademark gentle peat smoke, leading to a delicious, long and mellow finish
波打ち際、吹きさらしの風景、何世代にもわたる伝統など、ボウモアの本質を反映したこの12年物は、複雑でありながら完璧なバランスを保っています。ほのかなレモンと甘いヘザーハニーがボウモアのトレードマークであるピートスモークを引き立て、美味しくて長くまろやかなフィニッシュへと導きます。
テイスティングノート
色 :暖かい琥珀色
香り:ほのかなレモンとハニー、ボウモアのトレードマークであるピートスモーキーさとのバランスが美しい。
味 :口に含むと、ほのかなダークチョコレートのフレーバーが感じられ、温かく美味しい。
味わい:トレードマークの穏やかなピートスモークが、おいしく、長く、まろやかな後味へと続く。
https://www.bowmore.com/whisky/12-year-old
(※海外サイト)
例のごとく、サントリーにもボウモアの公式サイトが存在します。
https://www.suntory.co.jp/whisky/bowmore/products/
・ストレートで飲んでみる
色 :明るめのアンバー
香り:靴屋のような。革のようなピート香。
ほんとに靴屋みたいだ。
アルコールアタックはほとんどない。
味 :干し草のような優しいピート感。次いで潮感。
それでいて甘い。結構柔らかさを感じる。
余韻はほのかにビターで引いていく。
・ロックで飲んでみる
香り:相変わらず靴屋。なんだこのギャップ。
ふわりと甘い香りも漂う。
味 :味についてはなんだかまろやかになる。
ただ、甘さが出るでもなくどっちかというと苦み渋みが強くなる。
できればつまみがほしい。
・ハイボールで飲んでみる
味:ほのかなピート感。舌にビター感が残る。
とても穏やかなハイボール。ときどき甘さ、潮感が出てくる。
・総評
アイラモルトの女王は思ったよりも優しい。
なんというかアイラモルトというよりかはタリスカー寄りのキャラクターに感じた。
ただ甘さが目立つのでそこは差別点だと思う。
靴屋の香りはなんなんだろう。
革靴の香りというのはなかなかない個性な気がする。。。
香りはともかくストレートで感じる要素は多いのでとりあえずストレートで。
女王の優しさが際立つハイボールもおすすめ。
・所感
エントリーグレードとしてはこれ以上ない掴みのボトルですわね。
というかアードなんちゃらやラフなんちゃらがエントリーグレードなのにヤバすぎるだけな気がしないでもありませんが…
・・・とは言いましたが「アイラモルト」を飲みますわよ!!と意気込んで飲むボトルにしてはちょっと弱い、かなぁ?と感じるところがありますわね。
いや、他ラインナップが気になってくる出来ですのでたぶんそれでいいんだと思いますのよ。。。
グレンアラヒーよろしく、コアレンジの中では15年が一番濃い色をしているのも面白いところですわね。
やはり15年はどこの蒸留所も突き抜けたものを出したくなるものなのでしょうか…?
・次回
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