なもなきアクアリウム

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【レビュー】#91 『ザ・ネイキッドモルト』はシェリー系ウイスキー入門の決定版。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

いままでのウイスキー人生、どっちかというと量り売り・アンチだったのですが最近は量り売りもなかなかに悪くないと思い始めました。

たぶん頃末さんが安すぎだからだと思います。

 

今回はリニューアルしたこちら。

 

ザ・ネイキッドモルト

The Naked Malt

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:100ml

アルコール度数:40%

ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:725円くらい(量り売り)

画像は公式サイトより。(※海外サイト)

https://www.nakedmalt.com/en/naked-news/the-perfect-gift

 

 

 

 

あの「ネイキッドグラウス」の後継品です。

 

「ネイキッドグラウス」についてはこちらで解説しています。

asgsn.hatenablog.com

 

ざっくりとした変遷を書くと、

2013年:「ネイキッドグラウス」(ブレンデッド)誕生。

2017年:「ネイキッドグラウス」(ブレンデッドモルトリニューアル。

2021年:「ネイキッドモルト」(ブレンデッドモルトリニューアル。

・・・といった感じです。

2025年にまたリニューアルしそうな年刻みです。

 

公式サイトでは特にキーモルトへの言及はありませんが、各種通販サイトでは

マッカラン

「ハイランドパーク」

グレンロセス

をキーモルトとして使用…と説明されています。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルの価格はだいたい4,000円前後

 

「ネイキッドグラウス」の価格が最終的に4,000円くらいに落ち着いているのと、円安の関係からかちょっとだけ価格が高止まりしてるかな…?と感じますがまぁ許容範囲です。

 

本当は新旧フルボトルで並べてみたかったのですが、これまた意外とネイキッドグラウスよりもネイキッドモルトのほうが売っていない…

 

それと公式では「中身の液体はこれまでと同じように素晴らしい味」(変わってないとは言ってない)とまで書いているので…とりあえず検証用としての意味合いで量り売りを購入しました。

 

 

あと量り売りのため写真はないですが当たり前のようにコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(「ネイキッドモルト」公式サイトより)

Convention says we need tasting notes. There's certainly layers of rich and fruity flavour, but we’d rather let you decide. Naked Malt is simply made to be enjoyed, however and wherever that may be.

テイスティング・ノートが必要なのは常識です。確かにリッチでフルーティーなフレーバーが幾重にも重なっていますが、私たちはむしろお客様に判断していただきたいと思っています。ネイキッドモルトは、どんな場所でも楽しめるように作られています。

https://www.nakedmalt.com/en/our-whisky

(※海外サイト)

 

「ネイキッドグラウス」の記事でもこれを載せて言いましたが「自分の目で確かめよう!!」というファミ通の攻略本的なぶん投げかた説明です。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :赤褐色寄りのゴールド

香り:なんだ、その、やっぱグレンタレット抜けた??

   とにかく濃厚でお上品なシェリー香。

   アルコールアタックもなくクセの類が一切感じられない。

   甘い香り、果実的な香り、どれを取ってもケチがつかない。

味 :レーズン、果実っぽい甘み。フレッシュ寄り。

   樽感もそこそこあるのでボディの弱さは感じない。よき。

   アルコール刺激はそれほどない。飲みやすい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっと甘い香りが強くなる。

   酸っぱい香りもあり果実感が増す。

味 :甘い、ものの結構ビター感が大きくなる。

   ゆっくりチビチビ飲むぶんにはいいかもしれない。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:甘酸っぱいハイボール。特に酸味が顕著。

  なかなかにフレッシュな印象を受ける。

  取っ掛かりがないのでスルスル飲める。

 

 

・総評

ねぇグレンタレット抜けてるよね?

 

「ネイキッドグラウス」を抜きにして考えるとこれはこれでアリ。

比較すると全体的にちょっと軽くなった印象が否めない、かな。

 

良きも悪きも一切合切含めたリッチな「ザ・シェリー」が「ネイキッドグラウス」

良いところを目立たせ万人に向けたカジュアルな「ザ・シェリー」が「ネイキッドモルト」…みたいな感じ。

 

まぁなんにせよそれぞれの良さがあって方向性がちょっと違うので名前同様別物として認識したほうがよい、と思う。

こちらは香りがすごくいい。

 

「メンバーがひとり抜けたけど残りのメンツで元気にやってるぜ。」ってバンドみたいな感じ。(????)

 

おすすめはド直球にエレガントなストレート。

一転フレッシュに変貌するハイボールもよき。

 

 

・所感

個人的にはシェリー系ウイスキー入門の筆頭に挙げても絶対に石を投げられない自信がありますわね。

シェリー系の魅力を感じつつ、ネガ要素はあまり受けずに美味しく飲める…まさしく理想形な気がしますのよ。

 

結構カジュアルな構成に生まれ変わっているので、これはこれで好きです。

シェリー系、意外とこういうのが無い。貴重な存在ですわね。

 

 

 

「ネイキッドグラウス」から「グレンタレット」が抜けて「ネイキッドモルトということは…「グレンタレット」こそが「グラウス」だった…?

フェイマスグラウスのビジターセンターがグレンタレット蒸留所内にあるのであながち間違っていない…

 

グレンタレットの原酒が今後フェイマスグラウスに使われなくなると、ネイキッドモルトよろしく「ザ・フェイマスブレンド」とかに改名しちゃうのかしら…??

 

 

で、これだけ書いておきながらグレンタレットが使われてたら笑いものですわね。

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com