こんにちは。もう一度、こんにちは。
山崎LIMITED EDITION 2022と響BLOSSOM HARMONY 2022の公式抽選の結果が出てるそうですね。
例のごとく当たりませんでした。
抽選系で当たったためしがありません。
前回は余市だったので今回はこちら。
シングルモルト 宮城峡 NA
SINGLE MALT MIYAGIKYO
内容量:700ml
アルコール度数:45%
購入時価格:4,620円(税込み)
「宮城峡」としてのはじまりは1969年。
シングルモルトとしての初出は1989年の「シングルモルト仙台宮城峡12年」で、2003年に「シングルモルト宮城峡」に刷新されるまでは「シングルモルト仙台」というシリーズだったそうです。
また、あのカフェ式連続式蒸留器も宮城峡蒸留所に設置されていてニッカ特有のカフェモルトはここで製造されています。
竹鶴政孝氏の究極の理想はブレンデッドモルトだったらしく、余市に続く第二の蒸溜所を探していました。
政孝氏の甥である竹鶴威氏が宮城県仙台市の西に約20kmにある新川川と広瀬川の合流付近を探し当て、後日呼ばれた政孝氏が付近を流れる新川(にっかわ)川の水で割ったウイスキーを飲んで「ここにしよう!」と決めたそうです。
突然語りだしたからちょっと冗長ですわね…
石炭直火蒸溜を行う余市蒸溜所に対し、宮城峡蒸溜所は蒸気間接蒸溜(スチーム)という方式を取っています。
じっくり加熱することによって余市のものとは異なる個性をもった原酒を生み出すことが可能になっているそうです。
スチーム式は今日び超スタンダードな蒸溜方式なので、現代においては基本的な製法から生まれるウイスキーと言えるでしょう。
ただ、同蒸溜所にはカフェ式連続式蒸留器という激レアな設備もあるので余市と同様に古くからの伝統を守り続けている…という側面もきちんとあります。
スクリューキャップです。
現行の余市、宮城峡、竹鶴、(伊達?)は全て共通のスクリューキャップだと思います。
・公式評(ニッカウヰスキー公式サイトより)
清冽なまでのさわやかさ。
宮城峡モルトの真価が、華やかに香る。
香り:りんごや洋梨のようなフルーティーさ、甘く華やかな花の香り。樽由来のやわらかなバニラ香。
味わい:ドライフルーツのようなスイートさ、なめらかな口当たり。
余韻:麦の甘さ、ほのかなビター感。穏やかな樽香が優しく広がる。
https://www.nikka.com/products/malt/yoichi_miyagikyo/
今回も公式からかいつまんで書きました。
公式サイトはもっと詳細です。チカラが入ってます!!
・ストレートで飲んでみる
色 :明るいゴールド
香り:華やかな果実香。やや金属っぽい。
香りの中に穏やかな甘いモルト香。
アルコールアタックはほどほどにある。
味 :ふわりと柔らかく甘い。赤いりんご、洋梨感。
樽感も結構大きく出てくる。
多少アルコールがピリピリするものの気になるほどではない。
・ロックで飲んでみる
香り:甘いモルト香が主張して来る。
ほか、すこし熟した果物を連想させるフルーティな香り。
味 :ひたすらなめらかな甘さ。やはり赤いりんごや洋梨を連想させる。
樽香も積極的に加わって全体のバランスを取っている。
たぶんこれが正解の飲み方だと思う。
・ハイボールで飲んでみる
味:ややビターさが主張するフルーティなハイボール。
やはり赤いりんごっぽい。
甘さ一辺倒ではないためビターさがアクセントとなり飲みやすい!
・総評
赤いりんごが常に付いて回る、華やかなモルト。
華やか、といいつつもかなり樽感が効いているので想像以上にボディに厚みを感じる。
こういう系にありがちなライトなモルト…とは一線を画している感じ。
そこらへんは絶妙な度数の関係なのだろうか…
ただ、年数もので化けるんだろうなぁというのが正直な感想。
当時の12年とかが飲んでみたい。。。
おすすめはやはりロック。華やか滑らかな宮城峡の片鱗が見える。
ハイボールもアリや。
・所感
余市に続いてこちらも結構気付きが大きかったですわね。
「あっ…軽いと思ってたけど結構重めなんだ!(失礼)」という気持ちで、良い意味で余市と宮城峡のスタンスを捉え直すきっかけになりましたのよ。
4,000円近辺で買えるのであれば全然あり。
5,000円くらいになってくるとじゃあ他行くね…とかそういう感情が出てきますわね。
流通については余市と比較すればたくさん出回っている気がしますし、値段についても定価で購入できるお店がほとんどだと思いますのよ。
WWA2022で余市を差し置いて入選したモルトの実力をぜひともご賞味あれ。
・次回
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