こんにちは。もう一度、こんにちは。
ウイスキーのレビュー記事って結構購入の際の参考になるので自分自身いろいろと読み漁っているのですが、当ブログの記事はそういう面で役に立ったりしているのでしょうか…?
役立ってると嬉しいです…
いまになって初期の記事を読み返してみるとちょっと淡泊な部分があるので飲みなおしというのも視野に入れようかな…と思っていたりします。
今回はこちら。
グレンモーレンジィ オリジナル(10年)
GLENMORANGIE THE ORIGINAL
AGED 10 YEARS
蒸留所名:グレンモーレンジィ蒸留所(ハイランド)
内容量:700ml
アルコール度数:40%
購入時価格:3,950円(税込み)
「樽のパイオニア」と呼ばれるスコッチの基本型。
「グレンモーレンジィ」としてのはじまりは1843年。
操業初期は資金難からジン用のポットスチルで蒸留をしていたそうです。
それが功を奏して(?)他にはない上品なウイスキーを生み出せたのもあり、現在でもその形を複製したスチルを使用し続けているらしいです。
また、後熟(フィニッシュ)のバリエーションが豊富なことで知られており、愛好家から「樽遊び」などと言われるくらいには様々な樽での熟成を試み続けています。
その基本型となるものが「オリジナル」。
まさに全ての出発点となるボトルで、ファーストフィル&セカンドフィルのバーボン樽にて10年間熟成されています。
ここから
シェリーの「ラサンタ」
ポートワインの「キンタ・ルバン」
ソーテルヌワインの「ネクター・ドール」…と分岐していきます。
ちなみにグレンモーレンジィ蒸溜所の最高蒸溜・製造責任者である「ビル・ラムズデン」博士は同時にアードベッグ蒸溜所の同ポジションを務めています。
もともとアードベッグ蒸溜所はグレンモーレンジィ社の傘下だったのでその縁かもしれません。
コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・公式評(モエヘネシーディアジオジャパン「グレンモーレンジィ」ページより)
柑橘の香りが爽やかな「オリジナル」。その魅惑に満ちた繊細さと複雑な味わいは、世界のモルト愛飲家に広く知られています。
グレンモーレンジィの代表作。
爽やかな柑橘の香りと華やかなバニラの風味が、グラスの中でどんどん変化をとげ、万華鏡のように多彩な表情を見せてくれる、複雑で奥深い味わい。
香り:暖炉の炎に照らされているように、表情豊かな陰影が現れる。エスプレッソ、フレッシュミントティー、ココアをまぶしたチョコレートタルトのアロマが幾層にも重なる。続いてプラムのプディング、砂糖漬けのオレンジピール、シナモンやジンジャー、バタースカッチの暖かい香りが立ち昇り、最後のチョコレート掛けのドライフルーツ、デーツ、チェリーが現れる。
味:とろけるような甘さと、絹のようななめらかさ。はじけるようなスパイスとモカの苦みの対比が素晴らしい。アプリコットの焼き菓子やオレンジピールの官能的な味わい。加水するとシナモンとコーヒービーンズ、くるみオイル、そしてビスケットのような麦芽の風味に包まれる。
余韻:春風のように爽やかなミントやレモンの余韻。
https://www.mhdkk.com/brands/glenmorangie/sp/product/the-original/
テイスティングのところはなぜかコピペできなかったので手打ちです。
・ストレートで飲んでみる
色 :明るいゴールド
香り:甘いモルトの香り、バニラ感、柑橘系の果実感。
ほのかに干し草のニュアンスもある…?
アルコールアタックは割とある。
味 :わかりやすく柑橘。はちみつ、バニラ感と目まぐるしく移ろう。
やはり干し草っぽいピート感、樽感も割とある。
色からくる印象よりかは厚みがあるし複雑。
・ロックで飲んでみる
香り:はちみつっぽい香りが全面に出てくる。
甘い香りが漂う。
味 :結構渋い…樽感が大きく出る。
思ったよりかは甘さは出てきていない。
余韻に柑橘っぽい心地の良いフルーティ感が抜けていくのは良き。
・ハイボールで飲んでみる
味:不思議と甘さ、柑橘感が戻ってくる。
それに干し草っぽい内陸系ピート感があり…
ハイボールにしても複雑さを保っている。凄い!!
・総評
ハイランドモルトの超・模範的ボトル。
驚き点は意外とそこまで甘さはないこと。
そのへんはお家芸とも言えるフィニッシュ系で堪能できるとして…
すべてのベースとなるオリジナルはとにかく基礎をハイレベルに固めている印象。
モーレンジィという名前からなんとな~くオレンジっぽい柑橘を想像してしまうけれど、その名の通り(?)柑橘っぽいニュアンスを感じとれて面白い。
おすすめは複雑でいてハイランドモルトの模範を示すかのような味わいのストレート。
複雑かつフルーティなハイボールも良い。
・所感
以前にも話した気がしますが、わたくしがウイスキーにのめりこむきっかけになったボトルの一つですのよ。
もう一本は言わずもがなグレンリベットですわね。
結構早い段階で当時のボトルは飲み干していて、なんならリベットより早く全部飲み終わったような気がしますのよ。
なんだか#96にして今更なボトルかもしれませんが、「12年ラサンタ」と「12年アコード」を飲んでみたくなったのでその前哨戦としての側面もあります。
これだけベーシックなボトルだとやはりふとした拍子にまた飲んでみたくなるという謎の引力を感じ、改めて完成度の高さを思い知らされますわね…
・次回
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