こんにちは。もう一度、こんにちは。
今回でついにウイスキーレビューが第100回になります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
初回が2021年5月21日投稿なのでだいたい1年掛かりました。
なんというか、やはり、アクセス数がモチベーションになっているので日ごろ記事を見てくださっているみなさま!!ありがとうございます!!
節目の#50では”響ジャパニーズハーモニー”を取り上げました。
今回はこちら。
山崎 12年
THE YAMAZAKI AGED 12 YEARS
蒸留所名:山崎蒸溜所(サントリー)
内容量:700ml
アルコール度数:43%
購入時価格:9,000円くらい
ジャパニーズウイスキーといえばコレ、と言えるボトル。
「山崎」としてのはじまりは1923年。(※蒸溜所竣工年)
日本で最初のウイスキー蒸溜所として知られています。
「ピュアモルト山崎」という名称でのスタートだったらしいです。
1983年に「ウイスキー製造60周年記念ピュアモルト山崎ゴールドボトル」というものが非売品にて関係者のみに配られたそうですが、商品としての初出は上述のピュアモルト山崎が最初です。
”山崎12年”の初出は1986年ごろだと言われています。
ローヤルよろしく「特級」「金枠向獅子」「金枠響」とラベルの変遷を経て、「ピュアモルト+シングルモルト」→「シングルモルト」と移り変わっていきました。
ジャパニーズウイスキーの祖は1929年に販売され現在でも販売されている「白札(現在のサントリーホワイト)」なのですが、もちろんこの頃から山崎原酒は使われていたと考えると山崎も相当長い期間ウイスキーとして生き続けていることになりますね。
ついでに言うと
赤札(サントリーレッド)の初出は1930年、
オールドの初出は1940年、
ローヤルの初出は1960年、
リザーブの初出は1969年…です。
話がそれましたが、2003年のISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)にて山崎12年が日本で初めてウイスキー部門での金賞を獲得することでジャパニーズウイスキーが世界的に認知されるようになった…という話は有名な話ですね。
現在のメーカー希望小売価格は2022年4月から値上げされ税込み11,000円。
…まぁそのはるか前から常時品薄で定価で買える機会なんてほぼ無いモノでした。
原酒構成は
アメリカンホワイトオークのパンチョン樽、
スパニッシュオークのシェリー樽、
そしてミズナラ樽にて熟成された原酒が使われているそうです。
スクリューキャップです。
シングルモルトとしての初出が遅かったからか、一番最初から密閉性に優れたスクリューキャップが採用されています。
山崎50年とかはどうなっているかわかりませんが…
・公式評(サントリー公式サイト「山崎」ページより)
繊細で複雑、深みのある味わい。
繊細で上品なテイストの日本を代表するシングルモルト。飲み飽きず、幾重にも押し寄せる複雑な香味が、世界を魅了しつづけています。
ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実香が特長。シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒が潜む。
色 琥珀色
香り 熟した柿、桃、バニラ
味 奥行きのある甘味、厚みのある味わい
フィニッシュ 甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻
https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/product/#productYamazaki12
公式サイトを見る限り、やはり”山崎12年”こそ山崎のスタンダード品っぽい説明が為されています。
18年はどっちかというとシェリー樽原酒押しなように見える…
・ストレートで飲んでみる
色 :やや薄めのアンバー
香り:青りんご、バニラ、そして日本然とした甘い香木感。
至極当たり前だけどローヤルの古酒でも感じたこの山崎感。
アルコールアタックはすこしだけある。
味 :なんというか、豊か。
味の押しはゴリゴリと強いものではないけれど、口の中でゆっくりと花開く。
ビターチョコのような控えめでいて存在感のある甘さ、樽感。
複雑なコク、まろやかな余韻が長く、優しく続いていく。
・ロックで飲んでみる
香り:甘く、麗しい香木の香りが前面に。
味 :なめらかにほどけた心地いい樽感。
依然としてビターチョコ。ロックでも美味しい。
・ハイボールで飲んでみる
味:あぁ、馬鹿なことをした。
美味しいけど違う。やっちゃいけないんだ。。。
でも余韻は山崎…
・総評
ジャパニーズにしか無い味。
これは知ってる味。ローヤルの中に居た。すでに顔見知りだった。
奥行きが深く、足を踏み入れるとその懐の広さを否応なしに感じさせられてしまう。
べらぼうに長く、優しく、心地いい余韻が印象的。
というか余韻にこそ”山崎”の真骨頂がある、と思った。
ビターチョコと称したものの、なんというかもっと深い…何か。
仏壇、和室で食べるチョコブラウニー、みたいな。
傾向で言うと黒のローヤル12年に近い、かな。。。
おすすめは圧倒的にストレート、次点でロック。
ハイボールは絶対にしてはいけない。冒涜。
・所感
つい先日、抱き合わせなものの定価で買えてストックができたので開栓に至りましたのよ。
と、同時に当ブログでは現状最高値の価格のウイスキー…になるのでしょうか。
定価でいうとラガヴーリン16年が並んでいますが、転売市場価格ではやはり山崎12年が一番ですわね…
ガツンと主張するタイプではなく、あとからジワジワと余韻に浸らせるタイプなのがなんとも日本らしく、奥ゆかしさを感じざるを得ませんわね。
山崎12年を飲むのは実は初めてで、この飲みやすさとこの余韻の長さに感動すると同時にここまで勿体ぶって引っ張ってきてよかったですわね~と経験値の積み重ねの大事さを改めて感じた次第でしてよ。
そういえば、山崎蒸溜所の見学が再開されたそうですわね。
ただ、完全予約制なのと連日一瞬で予約が埋まっているそうなので行きたくても行けるのはいつになるのやら…と言う感じですね。。。
毎日毎日蒸溜所に行っている方もいるらしいです。え、いいの?それ…
ちなみに”山崎NA”の記事でお出しした2021年2月8日にミズナラスティックを投入した”山崎NA(ミズナラ)”、まだ入れっぱなしです。
また、2021年5月1日の記事で紹介した”ちょっと容量が余ったので白州NAをちょっと継ぎ足した響JH(ミズナラ)”も依然としてそのままです。
1年経ったのでいい加減紹介する機会を作れたらと思っています。
相当樽感が出てると思われるので飲めたものじゃないかもしれないという懸念を今から抱いていますが…
・次回
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