こんにちは。もう一度、こんにちは。
最近めっきりと暑くなったのでウイスキーの保管にもちょっと難儀しています。
暑いときには背筋も凍る恐ろしい話をということで「ちょっとこわいウイスキーシリーズ(全3回)」を勝手に開催します!!!!!!
第1回はこちら。
サントリー 季
Suntory Whisky ”TOKI”
製造元:サントリー
内容量:700ml
アルコール度数:43%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
(ジャパニーズウイスキーの定義に合致)
購入時価格:4,500円(税込み)くらい
日本未発売のジャパニーズウイスキー。
初出は2016年、アメリカ・カナダ市場向けにリリースされました。
2018年にはイギリスでも発売されるようになっています。
というわけで未発売地域である日本には「逆輸入」という形で出回っています。
だからと言ってレアなものかと言われればそうでもなく、むしろ入荷しすぎてあちらこちらでダブついているようにも見えます…
一文字のサントリーウイスキーと言えば、2000年頃に流通していた「座」、「膳」が頭に浮かびます。
日本人からしたら「いくつもの四季を超えて熟成する、日本のウイスキー」ということでなるほどなぁと感じるネーミングだと思いますが、海外の人からしたらまぁいまいち伝わりにくい、ところは否めない…
中身については、「白州12年」をキーモルトに「山崎」「ヘビータイプの知多」をブレンドしているとのことです。
ボトラーズならまだしも、オフィシャルリリースで年数ものの銘柄を直接指定してブレンドしていると明言しているのは珍しいんじゃないでしょうか??
少なくともそういう形式のウイスキーは当ブログで紹介してきた中ではボトラーズリリースである「ウォータープルーフ」(グレンモーレンジィ14年+グレントファース9年+バルブレア)ただひとつです。
リザーブ、知多でも見られる黒いスクリューキャップです。
見易いように敢えて!!!!ぐちゃぐちゃな面を写していますが、キャップの被覆材は布?繊維?っぽい材質でできています。
・公式評(サントリー海外公式サイトより)
THE VIVID HARMONY WHERE OLD MEETS NEW
Toki means "time" in Japanese.
It's a concept rich in meaning the world over, but particularly in Japan where respect for tradition and reinvention sparks a powerful creative energy.Inspired by that interplay, Suntory Whisky Toki® brings together old and new -the House of Suntory's proud heritage and its innovative spirit- to create blended Japanese whisky that is both groundbreaking and timeless.
Silky with a subtle sweet and spicy finish.
Color: Clear gold
Nose: Basil, green apple, honey
Palate: Grapefruit, green grapes, peppermint, thyme
Finish: Subtly sweet and spicy finish with a hint of vanilla oak, white pepper and ginger
古さと新しさが織りなす鮮やかなハーモニー
”TOKI"とは、日本語で "時間 "を意味します。
伝統と革新を重んじる日本では、この言葉が大きな意味を持ちます。サントリーウイスキー「季」は、サントリーが誇る伝統と革新の精神を融合させ、時代を超えて愛されるジャパニーズウイスキーを目指しています。
ほのかな甘みとスパイシーな余韻が残るシルキーな味わいです。
色:クリアゴールド
香り:バジル、青りんご、はちみつ
味わい グレープフルーツ、グリーングレープ、ペパーミント、タイム
フィニッシュ: バニラオーク、ホワイトペッパー、ジンジャーのほのかな甘みとスパイシーなフィニッシュ (DeepL)
https://whisky.suntory.com/en/na/products/toki#product
(※海外サイト)
日本で販売されているサントリーの響以外のブレンデッドのなげやりなサイト内説明とは異なり、相当力が入っています。
・ストレートで飲んでみる
色 :かなり淡いゴールド
香り:香り立ちはバニラ、メロンっぽさ。
まぁ…知多っぽくサントリーブレンデッド感が強い。
アルコールアタックは弱め。
味 :若干の柑橘感、かすかな洋梨感…
いろんなフレーバーがぽつりぽつりと出てくる。
最終的に「甘い」に帰結する。弱めの樽感。
アルコール刺激はややある。
・ロックで飲んでみる
香り:バニラっぽさが大きく開く。
ちょっと柑橘っぽい酸っぱい香りも。
味 :う~~ん、知多。角瓶っぽい。
ストレートよりかは飲みやすいものの面白みには欠ける。
・ハイボールで飲んでみる
味:バニラ感が最後まで残っている。
でもそれ以上でもそれ以下でもない…
・総評
なんだ、この、よくわからない。それに尽きる。
角瓶に含有されていた白州をそっくりそのまま12年に置き換えた感じかな?などと飲む前は思っていたけれどそうでもなく、むしろ角瓶よりもいろいろと物足りなさを感じてしまう。
たぶん…白州12年はほんの少し、ほとんど知多だと思う…
加水することで開き、ハイボールではドライさが見えてくる…という点は角瓶と同じだけれど、白州が見えたり、樽感が乗っていたりというぱっと見のハイボールとしての見栄えの良さはあまり無い感じ。
おすすめは飲みやすいロック、もしくは角瓶よりもライトなハイボール。
・所感
はじめに言うと、「白州12年を感じたくて飲むのには絶対に適していません。」
バランスを取りすぎて「個」が薄まっている、そんな感じですわね。
ぶっちゃけてしまうと国内のブレンデッド3兄弟(オールド、リザーブ、ローヤル)+角瓶で十分だと思いますのよ。
怖いもの見たさで買う以外では飲む必要はないかも…ですわね。
…というのは日本人の感想で、海外の人からするとこのライトな味わいがまたいい感じ、オオ、ジャパニーズ!!なのかもしれません。
また、目立ったクセも無く飲みやすくはあるのでもしかしたらウイスキー初心者の方にもいいかもしれません。
この「季」はとあるウイスキーと抱き合わせで買ったおまけなんですが、どっちにしろいつか買おうと思っていたのでちょうど良かったです。
こき下ろした感じかもしれませんが、値段を考慮しなければふつうに美味しく飲めます。ネガキャン記事ではないです。決して。ほんとうに。
・次回
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