こんにちは。もう一度、こんにちは。
デカい虫歯を治療してからというもの数か月おきに歯医者の定期健診に通っているのですが、虫歯が3箇所あるから毎週来てねとかいきなり言われて泣いています。
前歯の虫歯って、なに…???
今回はこちら。
Dewar's PORTUGUESE SMOOTH Aged 8 Years
製造元:ジョン・デュワー&サンズ社
内容量:700ml
アルコール度数:40%
ブレンデッド・スコッチウイスキー
購入時価格:2,847円(税込み)
ポートワイン樽でフィニッシュをかけたデュワーズ。
去年から日本でポツポツと発売されている「イノベーションシリーズ」の第3弾。
例の如くAmazonにて先行販売されていたのでそちらから入手しました。
今回のポルトガルスムースは熟成させたグレーン・モルト原酒をブレンド後、再度熟成(ダブルエイジ製法)させ、ルビーポートワイン樽で6か月後熟したものです。
ルビーポートワインについては以前説明したような気がしないでもないですが、ワインの醸造過程でブランデーやアルコールを添加した酒精強化ワインの一種です。
スペインのシェリー、ポルトガル北部ポルト港のポートワイン、ポルトガル領マデイラ島のマデイラワインが世界三大酒精強化ワインと言われています。
で、さらにポートワインの中で赤ワインからできるスタンダード品がルビーポートに分類されます。
・・・という心底丁寧な説明をしたところで表ラベル。
デュワーズのロゴではなく英国エリザベス女王の紋章(ロイヤル・アームズ)があしらわれています。
これは「ロイヤル・ワラント」と言って英国政府の定める”信頼できる”ブランドに対して与えられる「王家御用達」の称号です。
認定できるのはちょっと前まではエリザベス女王、エディンバラ公、ウェールズ大公の3名だけで、それぞれその紋章は異なり…つまりデュワーズに関してはエリザベス女王が王家御用達に認定したという事です…!
たぶん現在はチャールズ現国王のみがその発行権を持つことに…
ちなみにちなみにロイヤル・ワラントの発行者が亡くなった場合はそれが無効になるらしく、2年以内にロイヤル・ワラントの使用を取りやめなければならないらしいです…
ルビーはクイーン・エリザベス2世の戴冠の際に使われた王冠に使われていた宝石のひとつです。
ロイヤル・ワラントはデュワーズというブランドに対して与えられたものですので実はホワイトラベルとか12年とかにもあしらわれているのですが、過去2種のシリーズではそれが無かったのにルビーポートでフィニッシュしたこのボトルにはしっかりロイヤル・ワラントを掲げているのはセンスがあります。
先日亡くなられたエリザベス女王を偲びロイヤルサルート21年を飲みました。献杯。
スコッチウイスキーの歴史にも深く関わっていらっしゃったお方ですので深く感謝をささげつつ頂きました。
スクリューキャップです。
過去2回同様に専用カラーのキャップです。
・公式評(Dewar's海外公式サイトより)
Dewar’s Portuguese Smooth is a celebration of the two cultures of Portugal and Scotland, bringing about the vibrancy and colourful flavour’s that embody both countries. Dewar’s Portuguese Smooth is an 8-year-old Blended Scotch Whisky finished in Port Casks and is the third in an innovative cask series. This rich and full-bodied whisky brings this unique finishing process to the double aged blend for the first time, creating an approachable and smooth whisky with a difference.
デュワーズ ポルトガル・スムースは、ポルトガルとスコットランドの2つの文化を祝福し、両国を体現する活気と色彩豊かな風味をお届けします。デュワーズ ポルトガル・スムースは、ポートカスクでフィニッシュされた8年物のブレンデッドスコッチウイスキーで、革新的なカスクシリーズの第3作目です。このリッチでフルボディのウイスキーは、このユニークな仕上げ方法を初めてダブルエイジングブレンドに採用し、一味違う親しみやすいスムーズなウイスキーを作り出しました。(DeepL)
https://www.dewars.com/double-aged-whiskies/portuguese-smooth/
(※海外サイト)
・ストレートで飲んでみる
色 :鮮やかな赤褐色
香り:トップノートはやや弱いものの、次第にチェリー、はちみつっぽい香り。
フルーツを載せた洋菓子のよう。
味 :お…、お…?お…!? と、じわりじわりと開いてくる。
甘みを抑えた品の良いフルーツ感。それとビター感。
ほんのりとピート由来の草っぽさも感じられる。
・ロックで飲んでみる
香り:はちみつ感が大きく出る。
デュワーズらしさが前面に。
味 :渋みが出るかな?と思っていたもののやけに飲みやすい。
スイスイと飲める。やはりサラっとしたフルーツ感。
くどくない。ちょうどいい感じ。
・ハイボールで飲んでみる
やたらとさっぱりとしている。
それでいてほのかにチェリーのようなフレーバーが顔を出す。
そんな感じ…
・総評
シリーズ中、最もデュワーズ原酒に溶け込んでるフィニッシュ。
個性をぶつけてデュワーズと相乗りしてるでもなく、ただただ調和している…みたいな。
これくらいおとなしいととっても飲みやすい。
これこそブレンデッドスコッチですよ…
飲みやすさで言うならロック、ハイボール。
なんだけれど、ストレートで飲んだ時のせめてもの主張を感じ取りたいところであるので…どう飲んでも特に引っ掛かるところがなくおすすめ。
・所感
今のところ
と言ったところですわね…(個人の感想です)
わかりやすさで言うとラムカスクのカリビアンが砂糖×はちみつの要素を感じられて掛け算的。なおかつバランスの良さを感じますわね。
ポートカスクのポルトガルはデュワーズ原酒との馴染み具合が良く、チェリー+はちみつと言った感じで足し算的。
メスカルカスクのイリーガルは…アレですわね、確かにキワモノではありますがそれを補って余りある個性が出ているのでまぁ悪いものでは…なくってよ。
・・・それにしても去年の2月に購入したカリビアンは2,310円、今年の2月に購入したイリーガルは2,777円、そして今年の9月に購入したポルトガルは2,847円…と明らかに円安の影響をひしひしと感じざるを得なくなってきています。
また、リリースペースが早くなっているのでもしかしたら半年後にはジャパニーズスムースかフレンチスムースが発売されるかもしれません。
やっぱり年1リリースは時間かかりすぎでしょう…
ねぇ?ジョニーウォーカー…
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