なもなきアクアリウム

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【レビュー】#125『朝倉 さくらカスクブレンデッド』はハーバル感が心地いい、「朝倉」としてのひとつの完成形。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

台風が去ったと思ったら急激に冷えるようになりました。

そういえばもう9月下旬なんですよね…

 

今回はようやく紹介できるこちら。

 

朝倉 さくらカスクブレンデッド

ASAKURA SAKURA CASK BLENDED

製造元:株式会社 篠崎

内容量:500ml

アルコール度数:40%

樽熟成焼酎(リキュール)

購入時価格:3,300円(税込み)

 

 

 

 

「朝倉」の新たなバリエーション。

 

「朝倉」についてのざっくりとした説明はこちらでやっていますのでご興味があればぜひ…

asgsn.hatenablog.com

 

当ブログでのウイスキーレビュー記事の#4にて登場した「朝倉 サクラカスクフィニッシュ」のマイナーチェンジ版…だと思います。

上記レビュー記事参照(この記事の下部にリンク置いてます)ですが、桜樽は異常に”その”特徴が出るので桜樽原酒を全量使用してしまうととてつもない「草感」が襲いかかり田園風景に意識を乗っ取られます。

 

そこで、もろもろのバランスを取るために桜樽原酒のほかに複数原酒をブレンドしたのが今回の「サクラカスクブレンデッド」というわけです。

 

「桜樽以外の複数の原酒をブレンドという事はシェリカスクとかブランデーカスクとかの原酒も入ってたりするんでしょうか?

そういう意味ではない?

 

通常品と前回のサクラカスクフィニッシュは金字のロゴですが、今回はメタリックレッドと雰囲気の違いが見て取れます。

毎度の如く写真が異常に下手なのは本当に許してください。

 

おなじみのスクリューキャップです。

回すのがすっごく固いのもおなじみです。

 

 

・公式評(株式会社篠崎公式サイトより)

樫樽で長期熟成させた麦焼酎原酒を「桜」樽で追熟後、複数の原酒とブレンドいたしました。

大麦を原料に麹を用いて焼酎を製造(単式蒸留機で二度蒸溜)し、アメリカンホワイトオーク樽で最低でも6年間熟成させた後、「桜」樽で追熟させました。

日本の伝統産業である酒造業を営む以上、熟成用の樽として「日本らしさ」を体現できる樹木で樽を作り、日本の皆様にはもちろん世界中の方に「日本のものづくり」のすばらしさを知っていただきたい、との思いから桜樽を追熟に使用しました。

日本人として、誇りをもってこの一品をお届けします。

http://www.shinozaki-shochu.co.jp/item/0514.html

 

限定品なのかはよくわかりませんが、現在公式通販サイトでも買えます。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや明るめのゴールド

香り:ミントのような清涼感のあるハーバルな香り。

   その中にモルト由来の甘くほのかな香りが混じる。

   ちょうどいい塩梅になっていて草感とはまた違った感覚。

   やはり甘さが伴うので桜餅を連想する。

味 :まさしくノーマルの朝倉と2021年のさくらカスクの合いの子。

   草感の主張をそれとなく抑えて朝倉特有の麦感が表に出てきている。

   そんな感じ。中間点を見据えてブレンドされている!!!

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:意外にも朝倉っぽさが強くなる。

   草と穀物のパワーバランスが一転。

味 :だいぶノーマルの朝倉に寄る。

   というか「朝倉」として滅茶苦茶ちょうどよくなる。

   ノーマルの朝倉の酸味走った感じがハーバル感で緩和されている。

   …というか…補っているというか…

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:冷たいのに温かみを感じる。

  桜要素はほんのりと包むように出てくる。

  とにかくバランスよく出来上がっている。

  (炭酸割りから逆算してブレンドした?)

 

 

・総評

サクラカスク2作目にして完成を見た。

 

桜樽原酒の個性の強さを踏まえた今回のブレンデッドだけれど、しっかりと桜樽を感じさせつつもすべてを覆い尽くして独壇場とならないように綿密に計算されている…

そう思いました…

 

これ、通常ラインナップに並べてもふつうに強い。

特にロックではノーマルの朝倉の弱点を補う姿が見られ、桜樽との意外なシナジーを感じた。

 

おすすめは桜感がわかりやすいストレート、かハイボール

弱点補完が見えるロックも「朝倉」としての完成形が見えて面白い、です…

 

 

・所感

桜…といえばAMAHAGANの山桜とか響ブロッサムとかがパっと思い浮かびますが、3,000円でバランスよく調整された(ここ重要)桜感が堪能できるのは大きな利点だと思いますわね。

ミズナラとはまた違った「和」のフレーバーを体感できる、良いボトルです。

 

それと同時にブレンディングについても非常に秀逸で、これまでの「朝倉」の集大成とも言えるまとまりの良さを感じますわね。

動き始めた新道蒸溜所で作られるウイスキーにもそのノウハウが生かされるであろうことが楽しみでなりませんのよ!!!!!

 

新道蒸溜所と言えば、先日「新道ニューメイク」の先行販売の案内が来ていました。

すぐ売り切れちゃったようで購入できなかったのですが、通常…というか一般販売は果たしてされるのでしょうか…???ほしい。。。。。。

公式にはなんにも案内が無い…

 

 

・サクラカスクフィニッシュ

asgsn.hatenablog.com

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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