なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#132『クラガンモア 12年』は桃の天然水的な清楚系…と見せかけて裏もある。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

じつは結構な花粉症持ちで、どの花粉でもアレルギーが出るレベルで花粉に対して虚弱体質です。

先日Amazonのセールでアレジオンが安かったので試しに買ってみたのですが、マジで効くわ効くわでドン引きしました(いい意味で)。

くしゃみ等はでるものの、悩みの種の鼻水はほとんど出なくなり快適に過ごせます。

…本当は病院に通ったほうがいいんでしょうけど!!

 

今回はこちら。

 

クラガンモア 12年

CRAGGANMORE 12 YEARS OLD

蒸溜所:クラガンモア蒸溜所

内容量:100ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:750円(量り売り)

ボトルの画像はディアジオが公式サイトで販売先としてリンクを貼っているAmazon商品ページから拝借しました。

 

 

 

 

クラシックモルトスぺイサイド代表。

 

ユナイテッド・ディスティラリーズ社(あれ?ディスティラーズ社だっけ?まぁUD社って書いておけばわかるよね…)が提唱し、現在はディアジオ社が引き継いでいるスコットランドの地域別代表モルトのシリーズのひとつです。

だらだら書くのはアレなんで銘柄だけ挙げるとオーバン、クラガンモア、タリスカー、ダルウィニーラガヴーリン…と、当ブログで未紹介のローランドのグレンキンチーです。

 

始まりは1869年。

ジョン・スミスというマッカラングレンリベットダルユーインなどにも関わった人物によって設立されました。

(ジョン・スミスというと日本語で言うと山田太郎的なありふれた名前の定型として使われており、それが偽名なのかほんとうにありふれた名前の人なのかはわかりません。)

 

現在蒸溜所はディアジオ社が所有しており、その原酒はジョニーウォーカーホワイトホースオールドパーといったブレンデッドウイスキーにも使われています。

 

というわけで今回も100mlの量り売りにてテイスティングしていきます。

フルボトルの価格はだいたい4,640円くらい。

一時期は4,000円切るくらいだったと記憶しているのですが、どのモルトも高騰傾向ですね…

 

スペックはバーボン樽での熟成…くらいしか情報がありませんでした。

ほか、ディアジオ社のディスティラーズエディションに連なる「ダブルマチュアード」というバージョンではポートワインカスクフィニッシュのものもリリースされています。

 

 

・公式評(ディアジオ公式サイトより)

サーモンフィッシングで有名な川の岸に悠然と建つクラガンモアは、多くの愛好家にとって、
スペイサイドモルトの決定版であると考えられています。
複雑で幾重にも重なるフレーバーが広がる豊かな味わいにほのかに
スモーキーなフィニッシュが続きます。

https://www.mhdkk.com/brands/cragganmore/

 

ディアジオ公式サイトはJP版、EN版サイトが共用なので海外公式サイトで別文言というのはなかったです。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや深めのゴールド

香り:じつに奥ゆかしい。スぺイサイドらしさを感じるクリーンな香り。

   はちみつのような甘い香りでありながら、フルーティさも感じる。

   ももの天然水みたいな。

味 :薄口のバニラクリームのような味わい。なめらか。

   それでいて潮、干し草っぽさもある?不思議な感覚。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:余計桃天っぽくなる。おもろ。

味 :印象が激変する。刺激的になる。

   なんかジョニーなんたらっぽい。

   これ、スぺイサイドオリジンで見た問題だ!!(進〇ゼミ)

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:形容しづらい感じ。ハイランドモルトっぽさも出てくる。

  干し草にはちみつを垂らしたところを舐めさせられて、

  「甘いでしょ?」って詰め寄られてる感じ。

 

 

・総評

加水でやんちゃ通り越してグレる。

 

清楚でおとなしいと思っていた人とカラオケに行ったら突如としてデスメタル歌いだした…みたいな豹変ぶり。

なんたらウォーカーで感じたような…言われてみれば…という感じの主張感。

どっちかというとジョなんたらォーカーの廉価帯はストレートでは飲まないしね…

 

おすすめはストレート。

なんだ、青空が広がる広々とした春先の空気の情景が浮かぶほのぼのとした味わい。

好き。

 

 

・所感

ウイスキー界隈において「桃」は禁句というか揚げ足取りの名所みたいになっているのであまり使いたくはなかったのですが、どうしても桃の天然水と評したかったので書きました。

ニワカだの味おんちだの思ってもらって構いませんのよ???????????????????????????????????????????????(突然のけんか腰)

 

薄まりすぎると桃天感はなくなり、ライトピート感が顔を出すところがなんとも面白さを感じますわね。

スぺイサイドっぽさもありつつハイランドっぽさもありつつ…結構複雑ですわね。

 

最近はアイラモルトに傾倒しすぎて「クラガンモアなんて…はちみつ♡フルーティ♡飲みやすい♡初心者向け♡エステル香すご♡初溜器のラインアームがすごく鋭角♡でも再溜器のラインアームはすごぉくなだらか♡って言っておけばクソザコなお兄さんは共感するんでしょ~♡」みたいな心底舐め腐った考えをしていたのですが、わからせられました。

やっぱりスぺイサイドモルトも面白いですね。

 

 

と、ひとしきり書いたあとで気付いたのですが桃の天然水ブランドって今消滅してたんですね。こうやって伝わらない例えになっていくのか…

 

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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