なもなきアクアリウム

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【レビュー】#143『十年明 Noir(ノワール)』は和製ヤングカリラな甘潮ピート感。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ドクターストップで禁酒中とは言いましたが、よく考えたら撮り貯めやらでネタがないわけではないことに気づいたので記事にしていきます。

 

今回はこちら。

 

十年明 Noirノワール

Junenmyo Noir

蒸溜所:三郎丸蒸溜所(若鶴酒造

内容量:200ml

アルコール度数:46%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:1,320円(税込)くらい

 

 

 

 

✟心を照らす、漆黒の灯-ともしび-✟

 

若鶴酒造・三郎丸蒸溜所は富山県のクラフト蒸溜所です。

クラフトといっても若鶴酒造自体は1862年文久2年から…文久文久っていつだ・・・??(江戸時代末期です)となるくらいの歴史を持つ超老舗メーカーです。

 

ウイスキー製造自体は1953年(昭和27年)に「サンシャインウイスキーを初・発売。

現在に至ってもサンシャインウイスキーは歴史あるブランドとして販売が継続されています。

 

また、世界初の鋳造ポットスチルであるZEMON(ゼモン)を使用しており、その銅合金に香りの良い金属と云われる錫(スズ)が含まれていることから蒸溜酒へのよい影響が期待され注目されています。

鋳造とはいわゆる型に金属を流し込んで成形する方式で、オタク的身近なもの置き換え語法でいくとダイキャストみたいなもんです。

ポットスチルほどのどでかいものの型を作るコストが凄そう…

 

さて、十年明ノワールに話を戻すと、

2020年7月29日に前身となる「十年明seven」が発売され、

2022年7月22日に後を継ぐ形として「十年明Noirが発売され今に至ります。

 

ノワールとはフランス語で「黒」。

冒頭の厨二キャッチコピーは無視してください。

 

十年明sevenと言えば、「十年(熟成)ではなく」「seven(年熟成)でもなく」「7年熟成の三郎丸モルトがキーモルトというややこしさの極致ともいえるネーミングだなぁとぼんやりと認識していました。

 

で、ノワールになってからは200mlのベビーボトルを見かけるようになったので非常に手に取りやすくなりました。

で、まんまと手に取るに至ったワケです。

 

アルコール度数は46%と高め。

原料原産地名について…いまだにいまいちわかってないのですが、

・比率としてはモルト>グレーンなので括弧内が(モルトウイスキー)表記

モルトウイスキー内の原産地比率は英国>国内なのでそういう並び

 

・・・で合ってるんでしょうか?

と、考えるとブレンデッドにしてはモルト比率が非常に高いということになり…期待大ですね。

例のウシュクベ・リザーブ(最近また流通してきましたね)とかハイランドクイーン1561 30年などはモルトのほうが多く使われているブレンデッドとして有名であり、それに連なるタイプのウイスキーと言えます。

 

スクリューキャップです。

フルボトルはコルク栓だったような…

 

 

・公式評(若鶴酒造株式会社「十年明Noirニュースリリースより)

リニューアル商品としまして「十年明 Noirノワール)」を発売する運びとなりました。多種多様な原酒を選定し、ブレンドをリニューアルすることで、より味わいの幅が広がり、奥行きのあるウイスキーに仕上がっております。

https://www.wakatsuru.co.jp/archives/3377

 

らしいです。(雑)

キーである三郎丸モルトの熟成年数への言及がなくなり、多種多様な原酒のブレンド、年数にとらわれない、自由で今風な感じに生まれ変わっていますね。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :いつにも増して淡いゴールド

香り:少しの潮感、乳酸菌っぽさ。

   いまのところピート感、スモーキー感は感じない、かなぁ。

味 :やや潮、ややピーティ。

   余韻にかけて酸味や穀物由来の甘さが出てくる。

   全体的にややヤングな感じを受ける、かなぁ。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:甘い香りが強くなる。

   全体的に開いて香り立ちがよくなる。

味 :潮感が増幅、渋みも強くなる。

   それらはネガティブなニュアンスではなく、層の厚みに一役買う感じ。

   これくらい強くなると印象に残る。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ピートの臭さ(いい意味で)が目に見えてあらわれる。

  甘潮ピート、といった感じでハイボールとの親和性高し!!

 

 

・総評

試しやすいサイズが存在し三郎丸の雰囲気を気軽に体感できる良ボトル。

 

角瓶よろしく、ストレートではやや未熟感が漂うものの、ハイボールにした時の爆発力は驚き。

加水でアイランズやアイラモルトのようなヨード感が出だすので、なかなかに面白さがある。

 

おすすめは断然ハイボール

甘潮ピートと評したようにその3要素が混然一体となっている様はハイボールでのみ見られる光景。

個人的にはロックの厚さもすき。

 

 

・所感

和製ヤングカリラといった趣ですわね。

度数も一般的な市販品より高いですし、満足度は総じて高いです。

 

カリラの特性に照らし合わせて考えると、ハイボール適性に関しては短熟のほうが高い(と言われています)ので十年明もハイボールが合うというのは納得できます。

 

フルボトルの値段は4,488円(税込み)。

ブレンデッドとしてはちょっと尻込みしてしまう価格ではあるものの、この200mlのベビーボトルとして売る戦略は非常に効果的、だと、思いました。

わたくしも戦略に嵌ってますし!!!!!!!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

ちなみに↑のハイボールを飲んだのを最後にドクターストップがかかったので白州缶はいまだに飲んでいません。