なもなきアクアリウム

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【狂】カスクシリーズを全部混ぜて『デュワーズ アルティメットスムース』を作ろう

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

デュワーズイノベーション・ユニークカスク・樽シリーズが3年の月日をまたいで完結しました。

そもそも#3の時点で第一弾のリビアンスムースを扱っていたのもあり、当ブログの黎明期から時を同じくして歩んできた一種の友と言えます。

 

という訳で今回はその5種を全部混ぜて究極のデュワーズを作ろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

・今回の犠牲者

 

まずはスペックからおさらいしていきましょう。

画像の左からいきます。

 

デュワーズリビアンスムース8年

ラム樽でフィニッシュしたデュワーズ

ラムさとうきびの廃糖蜜や絞り汁を原料とした蒸留酒

 

デュワーズ イリーガルスムース8年

メスカル樽でフィニッシュしたデュワーズ

メスカルリュウゼツランを原料としたメキシコの蒸留酒

     メスカルの一種としてテキーラが存在する。

 

デュワーズ ポルトガルスムース8年

ルビーポート樽でフィニッシュしたデュワーズ

ルビーポート:ワインの発酵過程でブランデーを添加し

       アルコール度数を高めたものをポートワインと呼び、

       その中でも3~5年熟成した赤ワインのポートワインを指す。

 

デュワーズ ジャパニーズスムース8年

ミズナラ樽でフィニッシュしたデュワーズ

ミズナラ:日本に多く自生している樹木。

     木香が強く、熟成樽としての扱いが

     難しいものの本当に独特の香味を生み出す。

 

デュワーズ フレンチスムース8年

カルヴァドス樽でフィニッシュしたデュワーズ箱が無い。

カルヴァドス:フランス、ノルマンディー地方カルヴァドス

       及びその近隣で作られる、アップルワイン(シードル)を

       蒸溜したアップルブランデー。

 

 

文字数稼ぎのうんちくを挟みつつ、なんとなくそれぞれどういう属性なのかが想像できるかと思います。

 

 

・アイテム

100均に売っているミニ・計量カップです。

普段はジガーカップを使っているのですが、当然のごとく各30mlずつ注いで飲むとエラいことになるので5mlから量れるコレの出番です。

 

本当は紅茶を飲むときに茶葉を量る用途で買ったのですが、あんまり使っていなかったのでここにきて超有効な活用方法が見つかって意地でも使おうとテンションが上がっています。

 

 

デュワーズ アルティメットスムース

究極というからにはド・スタンダードに全部同量混ぜてみます。

レシピは5種×10mlです。

 

予想:全部の要素が出ることは…さすがにないんじゃないかなぁ…

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :もともと5種とも色に大きく違いが無いので、

   ふつうに濃い目のゴールド。

香り:はちみつっぽさ全開、なもののなんだか混沌としている。

   独特のウッディ感、バニラミズナラっぽい。

味 :う、ん?甘い!

   なぜか潮っぽさも感じる。

   フルーティで、スパイシーで、余韻にリーフィーで…

   わかりやすく全部載せだ、これは…

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:かなり熟成感を醸し出している。8年とは思えない風格。

   落ち着き、優しいはちみつ、香木感。

   そして炊き立てのお米感…これ確かカリビアンスムースだな…

味 :かなりゆるめの甘い味。

   なかなか要素が拾えない。

   酸っぱい果実感が出てきた。余韻はほのかに渋い。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:まるでカクテル。

  酸味強め、りんごの蜜のような甘さも備えた合体技。

  割り負けずしっかりとした味が感じられ、5種のフルパワーが垣間見える。

 

 

・感想

絶対企画倒れすると思ってたのに…

 

むしろ混ぜたほうが面白いかも。

メーカーが想定している飲み方では決して無いとおもうけれど、これはマジで美味しい。なんで?

足を引っ張るフレーバーが一切なく、それでいて主張を食い合うこと無く合体技をしっかりと放っている。

 

 

 

 

と、いうわけで分量を変えて他にも5種混ぜをやってみます。

 

 

 

デュワーズ ナチュラルスムース

次に、わかりやすい目標としてシングルモルトジャパニーズウイスキーであるところの白州を意識して混ぜてみました。

 

レシピは

ジャパニーズ:15ml

イリーガル:15ml

フレンチ:10ml

ポルトガル:5ml

リビアン:5ml

 

予想:白州はべつにミズナラ樽推してないのになんでジャパニーズスムースをたくさん入れたんだろう?

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :今までより少し薄めのゴールド

香り:リーフィーでいて、香木感

   ある意味狙い通り。

   はちみつっぽさも強く、ほのかに自然を感じる

味 :割とスパイシー。イリーガルの要素が良い意味で主張。

   ほのかな疑似ピート感を演出している。

   それで結構ドライ目な味わい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ここはふつうにはちみつが強い。

   あとはよくわからん。

味 :樽感強く、飲みごたえあり。

   渋さもなかなかよい。

   ほのかにリーフィーさも感じられる。

   あと微妙に炊き立てご飯、カリビアンでしょこれ…

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:デュワーズ流・木々香るハイボール

  森とまでは行かなかったものの、甘く瑞々しい新緑のような風景が見える

  ジャパニーズもイリーガルもほどほどに作用していて美味しい。

 

 

・感想

配られたカードだけで白州は再現できなかったものの、別ベクトルで面白いものができたかも。

風味重視の体験型デュワーズといった感じ。(??????????????)

 

 

デュワーズ オリエンタルスムース

白州ときたら次は山崎、むしろミズナラがあるのだから先に着手するべきだったような気がします。

 

レシピは

ジャパニーズ:20ml

ポルトガル:15ml

フレンチ:10ml

リビアン:2.5ml

イリーガル:2.5ml

 

予想:2.5mlという超微妙な刻みにしてまでも5種入れた努力、イメージとしては山崎ノンエイジのワイン樽原酒が入ってる感じを意識しています。

予想じゃないね

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :気持ち濃いめな感じ。

香り:鼻をつんざくアルコール感。

   フルーティでいて、香木

   ミズナラ樽の木感がある。

味 :アルコール刺激がなぜか強いものの、味わいはまろやか。

   フルーティな果実感が主体となり、はちみつ感に溶けた

   オリエンタルな香りが余韻に抜けていく。

   ただ山崎とは似ても似つかない。あたりまえ体操

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっと香木感がつよくなる。

   はちみつに占拠されていない。

味 :すげぇまろやか。薄めたフルーツジュース。

   余韻には結構渋みがある。

 

 

ハイボールで飲んでみる

山崎に見えてきたね。

 

味:…薄い。味はないことはないけれど形容しがたい。

  薄く伸ばしたデュワーズ味。

 

 

・感想

山崎にかすりもしなかった。

 

ただストレート、ロックで感じたフルーティさとオリエンタルさはなかなかに面白いと思った。

ハイボールについては白州意識のナチュラルスムースの圧勝。

 

 

 

・所感

こんなきれいな蛇足なかなか見られませんわね。

 

結論から言うと、最初の5種同量混ぜが意外過ぎるほどよくハマっていて別格でした。

優勝。

 

わたくしはやったこと無いんですけれど、余市と宮城峡混ぜて疑似竹鶴」みたいな謎ブレンダーごっこって結構楽しそうと思ってたんですわよね。

既製品+既製品で混ぜ物をするのは本家ブレンダーの方々とそもそもの環境が違うのですけれど、さすがに5種はいちいち注ぐのも面倒だったのでくたびれました。

 

結局何がわかったかというと、なんだかんだでスタンダードのデュワーズシリーズが美味しい!!ということでした。

ただ、5種混ぜもたいそう面白い味だったので手元に5種そろっている方は一度試してみては???