なもなきアクアリウム

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【レビュー】#175『ニッカウヰスキー フロム・ザ・バレル』はギュっと凝縮された濃厚・重厚さのカタマリ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ふと見ると昔のこのブログって異常なペースで更新してたんですね。

2021年なんか2日に1記事ペースで更新してたとか…バグ?

 

今回はこちら。

 

ニッカウヰスキー フロム・ザ・バレル

NIKKA WHISKY FROM THE BARREL

製造元:ニッカウヰスキー株式会社

内容量:500ml

アルコール度数:51.4%

ジャパニーズブレンデッド・ウイスキー

購入時価格:2,400円(税込み)くらい

 

 

 

 

樽出し。51度。

 

初出は1985年と結構古株。

 

最大の特徴は「マリッジ」後の加水がほぼ行われていないところです。

マリッジとは過去記事でも何度か触れたような気がしますが、モルト原酒とグレーン原酒のブレンド後にそれをさらに樽熟成することで原酒同士を馴染ませる」工程のことです。

 

よく見るところで言うとホワイト&マッカイとか、デュワーズ(ダブルエイジ製法と呼んでいる)などが工程に組み込んでいると公表しています。

公式サイトでも書かれていますが、一般的なブレンデッドウイスキーはマリッジ後に加水調整をしてアルコール度数40%ないし43%で瓶詰めされますが、フロム・ザ・バレルはその加水を最小限度にとどめ51.4%というハイプルーフにて瓶詰めしていることが大きな特徴です。

 

つまりは、(マリッジ後の)樽出し(ほぼ)そのままの原酒という表現はまぁ間違っているわけではなく言葉遣いの巧みさを感じます。

カスクストレングスとは言っていないところもミソですね。

 

また、このシンプルなボトル形状は初出当時から変わっておらずグラフィックデザイナーであるところの佐藤卓氏によって「濃いものは小さい塊であるべき」という思想の元小柄に見える四角柱のボトルにデザインされました。

そのためボトルネックは非常に短く、ウイスキーを注ぐ際に必ずといっていいほどこぼしてしまうボトルとしても有名です。

 

メタルスクリューです。

 

 

・公式評(ニッカウヰスキー公式サイトより)

『フロム・ザ・バレル』は、熟成を経たモルト原酒とグレーン原酒をブレンド後、さらにもう一度樽詰めし、数ヶ月ほど再貯蔵。この再貯蔵は「マリッジ(結婚)」と呼ばれ、まさにこの間、個性の違うウイスキーは結婚したかのように深く馴染み合い、調和の取れた美味しさが生まれます。

再貯蔵された多くのウイスキーは、瓶詰め前に割り水によってアルコール分・40~45%程度に調整されますが、『フロム・ザ・バレル』は、割り水を最小限に留め、アルコール分「51%」に設定。骨太な飲みごたえとともに、再貯蔵(マリッジ)で生まれた濃厚にして繊細な香りと味わいのハーモニーをお届けしています。

https://www.nikka.com/products/blended/fromthebarrel/index.html

 

ニッカの名前を冠さないためか、人気に反してブランドサイトが唯一簡素なものな気がします。

 

・ストレートで飲んでみる

色 :深みのあるアンバー

香り:さすがに強めのアルコール刺激。

   しばらく置いておくとカカオのような香ばしさが出てくる。

   バニラの甘い香りも漂わせている・・・

味 :甘っっっ!?

   ミルクチョコレートのような濃厚な甘さ。

   香りの近寄りがたさとは裏腹に非常にスイート。

   余韻に若干のスモーキーさも感じられる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:バニラ、はちみつの甘さ。

   打って変わって人を寄せ付けるような魅惑の香り。

味 :優しくも強くフルーティ。

   カフェグレーンのなせる業なのか、のびのびとして甘い。

   こっちはこっちで非常に飲みごたえあり。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:度数の高さもあり全く割り負けない。

  余市モルトの特徴が顔を出し、ほのかに潮っぽくスモーキー。

  コクの強い満足度の高いハイボール

 

 

・総評

ブレンデッドらしからぬ濃厚重厚感。

 

度数の高さがすべてを物語り、ボトルシェイプに違わず凝縮された美味しさがある。

ハイプルーフなのもあり余市モルト宮城峡モルトカフェグレーンそれぞれが感じ取りやすく、どっしりとしたコクが楽しめる。

 

ハイボールが美味しいよと喧伝されているような気がするものの、ストレートは必飲。

驚くほど甘い。

それで余韻はほのかにスモーキー。

総じて満足度が高い。

 

ストレートは必飲と言いましたが、飲み方についてはどう飲んでも美味しいやつです。

ロック以降でも薄まりが少なくコクが残り続けるのでハイボールももちろんおすすめ。

 

 

・所感

そんな美味しいボトルも入手困難なのですよね…

 

ウイスキーレビュー記事を書き始めた当時から持っていて、たまに飲んだり買ったりしていましたが今となってはめったに姿を見ないボトルとなってしまいました。

コスパ!家飲み定番!とか宣伝して回られたからね…

 

以前は税込み2,640円くらいで買っていた記憶がありますが、現在は3,520円(税込み)。

それでも見つけたら即「買い」なほどおすすめできるウイスキーです。

 

ちなみに箱付きも存在します。

一度だけ店舗で見たことがあるのですが、マジで何でかよくわかりませんが今日はいいかな…とスルーしたせいでもうかれこれ3年くらいずっと後悔し続けています。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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