こんにちは。もう一度、こんにちは。
時間が足りないんですよね。忙しさのターン制バトルが始まっています。
・・・もっと活動したい!!!!!
今回はこちら。
富士
SINGLE MALT JAPANESE WHISKY
FUJI
蒸溜所名:富士御殿場蒸溜所(キリンディスティラリー株式会社)
内容量:700ml
アルコール度数:46%
購入時価格:5,080円(税込み)
- ・公式評(富士御殿場蒸溜所 公式サイト+DRINXより)
- ・世界で一番正しい飲み方(ワイングラス)で飲んでみる
- ・ストレートで飲んでみる
- ・ロックで飲んでみる
- ・ハイボールで飲んでみる
- ・総評
- ・所感
- ・次回
- ・前回
意外と珍しめな、キリンのモルト原酒。
富士御殿場蒸溜所の創業は1973年。
度々名前の出てくるキリン・シーグラム株式会社によって設立されました。
そもそも、キリン・シーグラム社とはその名の通り麒麟麦酒、シーグラム、それとシーバス・ブラザーズの3社による合弁会社でした。
合弁会社とは「共同出資会社」とも言われ、子会社化とは異なり複数企業が共同で出資をして事業を行う会社であるため支配関係も存在しないという特徴があります。
2000年にシーグラム社が(そのブランドを)、2001年にシーバスブラザーズ社がペルノ・リカールに買収され傘下になった後、2002年にペルノ・リカール社との合弁を解消、キリンディスティラリー株式会社へと社名を変更し正式に麒麟麦酒株式会社の傘下へと入り今に至ります。
さて、話を戻すとシングルモルト富士は富士御殿場蒸溜所の通年販売品として
2020年4月21日:シングルグレーン富士
2022年6月7日 :シングルブレンデッド富士
2023年5月16日:シングルモルト富士
と、満を持して登場した、通年販売のシングルモルトとしてはじつに8年ぶりの復活です。
で、冒頭の写真に写っているクソデカワイングラスですが
言うまでもなくコレ。なんと2年越しの伏線回収です。
ワイングラス付きセットが税込み11,000円(リカマン価格)、シングルグレーン富士の定価が6,600円(リカマン価格)なのでワイングラスが4,400円(リカマン価格)であることを当時はブー垂れていました。
朝倉さん、リカマンが中身を開示して販売している時点でそういうリスクも承知したうえで注文したのでは…?
しかし実際、老舗メーカーである木村硝子店とのコラボグラスであり、このセットオリジナルのものらしいのでそういう面で見るとそう悪くないセットです。
酒器って結構お高いんですよ…
きちんと富士御殿場蒸溜所のロゴも刻印されています。
ワイングラスのことは置いといて、ボトルの底には富士山をイメージした凹みがウイスキーの色に染まっており美しさを感じます。
また、2024年9月1日より値上げが決まっており
シングルグレーン富士 :6,600円→7,755円(税込み)
シングルブレンデッド富士:6,600円→8,261円(税込み)
シングルモルト富士 :6,600円→8,888円(税込み)
と、大幅に価格が上昇します。
滑り込みでもまだ間に合います(回し者)
プラスクリューです。
・公式評(富士御殿場蒸溜所 公式サイト+DRINXより)
樽は、富士御殿場蒸溜所こだわりのアメリカンホワイトオークのバーボンバレルを主体に、豊かな味わいづくりのために取り組んでいたビール熟成樽やフレンチオークのワイン熟成樽も使用しました。これらによって、バーボンバレル熟成による甘く華やかな香味の中にビール樽熟成によるフローラルさや、ワイン樽熟成による果実味、深みが加わっています。
トップノート
完熟りんごのフルーティな香りやクリームブリュレの甘い香り
パレート
やわらかく、とろりとした口当たりで、
熟した白桃とフルーツタルトの芳醇な風味が口中に広がるフィニッシュ
甘く複雑で熟成感あふれる香味が心地良く長く続く
主要香気
白桃、フルーツタルト、クリームブリュレ
https://drinx.kirin.co.jp/whisky/fj/smna/
スペックについてはDRINXのほうに詳しく載っていますが、もともとフルーティな新しい原酒に、更にワイン樽熟成原酒等でフルーティ感を増しているようです。
・世界で一番正しい飲み方(ワイングラス)で飲んでみる
香り:注いだ時点から広がるベリーやぶどうの果実味の強いフルーティさ。
奥にはバーボン然としたふくよかなバニラ。
どうでもいいけどスワリングしやすい。
口の広さの関係でアルコールの揮発が凄いのか鼻をつんざく。
じきにおちつく。
味 :なんだか古酒を飲んでいるかのような上質なモルト感。
果実感、バニラ、ウッディさが同時に個性を発揮する。
余韻にはウッディさのみが残ってくれる。
・ストレートで飲んでみる
色 :やや深みのあるゴールド
香り:果実感が強い。じきにバニラ、樽のウッディさ。
熟成感がしっかりと出ている。
直球ストレート、スタンダードなウイスキー感。
味 :口当たりは優しく、フルーティ感が主となっている。
しばらくして樽から来るビターさ。
なんとなくバニラ、といった感じ。
・ロックで飲んでみる
香り:バニラ感増幅。
溶剤感のないバーボン。
いいとこどりだ、これは。
味 :味についても溶剤感のないバーボン。
麦と樽の香ばしさが鼻腔内に広がる。
なんだ、あの、硬派な感じ。
・ハイボールで飲んでみる
味:ぶどう然とした果実味がバニラ感とともにはじける。
薄まりを感じずに飲める、しっかりと美味しいハイボール。
・総評
世界観の広がりがすごい。
バーボンっぽい、とだけ聞くと陳腐な評に見えるけれどバーボンへのリスペクト、情熱、愛などを感じるものでそこからそれをジャパニーズへ昇華させている。
これがキリンウイスキーなのですよ。(知ったかぶり)
ジャパニーズなので当然バーボン特有の溶剤感は一切なく、引っ掛かりもなくするすると受け入れられる。
繊細でいて力強さがある。
キリン・シーグラム社から連綿と受け継がれる日・米・英の融合感が素晴らしいです。
1杯目はぜひストレートで。(サントリー)
ハイボールで飲んでも原酒が伸び伸びとして美味しい。
・所感
クソおデカワイングラス、相当いいですわね。
単純に嗅覚のセンサーの性能が上がったような感覚になりまして、香りの広がりを敏感に感じ取れるようになる気がしますのよね。
表面的な要素はいつものグレンケアンで拾えるものと大差ないのですけれど、深く感じるという面ではワイングラスが勝っているような、そんな印象を受けました。
今でも探せばワイングラス付きセットを売っているおショップを見かけました。
シングルグレーンのラベルデザイン変更前の商品ですので、現行品よりなおさら古いものになるのですけれどこちらは9月の値上げ後はしっかりと値上げ価格になるのでしょうか…?と気になってしまいますわね。
あと洗いにくい…割りそう…
洗う時にシンクにガツガツぶつけちゃいましたが意外と丈夫でした。
・次回
・前回