なもなきアクアリウム

なもなきアクアリウム

すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#171『ティーチャーズ ハイランドクリーム』の価格の安さはその完成度に対してバグりすぎている。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ウイスキーを飲み始めた直後に買ったものなどは、レビューや写真に収めることなく飲みつくしてしまっているのでブログ用に再購入して飲みなおす機会が増えてきました。

美味しいとわかっていながらも、知識が付いた後で飲んでみるとまた違った発見ができてたのしいですね。

 

今回はそんなボトルの一つ、晩酌用に最推しであるこちら。

 

ティーチャーズ ハイランドクリーム

TEACHER’S HIGHLAND CREAM

製造元:ウィリアム・ティーチャー&サンズ社

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:1,100円(税込み)

 

 

 

 

存在がバグってるスコッチ。

 

はじまりは1860年

創業者のウィリアム・ティーチャーはなんと12歳(1823年)の時点でウイスキー造りを志していたそうです。

 

自らのドラム・ショップ(いわゆるショットバー)を営みながらブレンデッドの試作を繰り返し、1860年からモルト+グレーンのブレンドが許されるようになってからは自店で提供したりするなどしてハイランドクリームへ至るレシピを生み出しました。

ただ、いつ頃レシピが完成したかは調べた限り明確でなく、1876年にウィリアム・ティーチャーが死去したのちの1884年にその息子たちが「ティーチャーズ ハイランドクリーム」として商標登録をしています。

 

キーモルトアードモアグレンドロナック

特にアードモアはティーチャーズのために設立された自社蒸溜所であり、特徴的な香ばしい軽やかな内陸系ピートはティーチャーズの代名詞になっています。

 

また、1976年にアライド・ドメク社の傘下に入り、現在はサントリーグローバルスピリッツ社(前:ビームサントリー社)がアードモア蒸溜所とともにそのブランドを所有しています。

 

こんなうんちくは全世界で10000000000回くらい言われている定番ネタだとは思いますが、商品名の「ハイランドクリーム」は「ハイランドの乳脂」という意味ではなく「ハイランドの清華」という意味だそうです。

また、一般的なブレンデッドウイスキーモルト比率が30%ほどであるのに対し、ティーチャーズはモルト比率がなんと45%もあるというところが大きな特徴です。

 

話が長くなりましたがふつうにスクリューキャップです。

 

 

・公式評(サントリー公式サイトより)

ハイランドモルトであるアードモアモルトをキーに、多数のモルトウイスキーを使用。こだわり抜いたモルトウイスキーブレンド比率を高めることにより、独特のさわやかなスモーキーフレーバーを持ち合わせたウイスキー。グレーンウイスキーは原料がトウモロコシのもの2タイプ、そして小麦1タイプの3種をブレンドに使用している。160年以上、ブレンドの技を伝承しつづけ、その香味づくりはブレンデッドスコッチの王道と呼べるものである。

色:美しい黄金の輝き
香り:スモーキー・熟したリンゴ・洋梨
味わい:甘い穀物様のコクとシルクのような優しい風味
余韻:豊かな風味の爽やかな余韻を残しゆっくりと去りゆく

https://www.suntory.co.jp/whisky/teachers/product/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :すこし赤みを帯びた明るいゴールド

香り:ほんのりとスモーキー。

   シェリー樽由来のフルーティ、とほんのり金属感。

   アルコールアタックは無く本当に穏やか。

味 :内陸系ピートの香ばしく草土っぽさが嫌味なく広がる。

   全体邸になめらかでアルコール刺激も少なく飲みやすい。

   これ本当に安ブレンデッド?…

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:甘いバニラ感。

   ほんの少しの金属っぽいフルーティなシェリー香。

   完成度高すぎてミドルレンジと遜色ないほど。

味 :やはりフルーティ、そして樽から来る渋みが飲みごたえを支える。

   スモークさはほんの少しだけ感じる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:やっぱこれだね。

  この、嫌味のないスモーキーシェリー感溢れるフルーティー

  美味しくないわけがない。

  味が押しつけがましくないので食中酒でも良い。

 

 

・総評

この完成度でなんでその価格で売れるの?というバグったウイスキー

 

モルト比率の高さかしっかりとしたコク、それぞれのモルト原酒由来のキャラクターが感じ取りやすい。

アードモアのスモーキーさが心地よく、スモーキーだのピートだのに忌避感を持っている初心者のひとにも違和感なく受け入れられる味、だと、思う。

 

ストレートでも十分飲め、ハイボールでは安定の力を発揮。

だからといってロックでも隙が無いとか完璧超人すぎるね…

 

 

・所感

生活が困窮したらこれだけ飲んで生きていきますわね…

 

・・・というジョークはさておき、晩酌用のウイスキーとしてはこの上ないスペック、それでいてどこででも買える、という序盤で手に入って終盤まで使える装備のようなウイスキーであることは間違いないですわね。

 

じつは、アードモアレガシーは未飲なのでアードモア自体の味わいがどんなものなのか?というのはティーチャーズマイナスグレンドロナックという引き算でなんとなくくらいしか想像できていません。

 

ちなみに、今回は酒のやまやで購入したのですがよりどり2本で2,200円(税込)のウイスキーの一角であり実質1,100円で買える異次元のコスパウイスキーとなります。

ウィリアム・ティーチャーの理念は令和の世でも生き続けているということですね。

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

【狂】カスクシリーズを全部混ぜて『デュワーズ アルティメットスムース』を作ろう

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

デュワーズイノベーション・ユニークカスク・樽シリーズが3年の月日をまたいで完結しました。

そもそも#3の時点で第一弾のリビアンスムースを扱っていたのもあり、当ブログの黎明期から時を同じくして歩んできた一種の友と言えます。

 

という訳で今回はその5種を全部混ぜて究極のデュワーズを作ろう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

・今回の犠牲者

 

まずはスペックからおさらいしていきましょう。

画像の左からいきます。

 

デュワーズリビアンスムース8年

ラム樽でフィニッシュしたデュワーズ

ラムさとうきびの廃糖蜜や絞り汁を原料とした蒸留酒

 

デュワーズ イリーガルスムース8年

メスカル樽でフィニッシュしたデュワーズ

メスカルリュウゼツランを原料としたメキシコの蒸留酒

     メスカルの一種としてテキーラが存在する。

 

デュワーズ ポルトガルスムース8年

ルビーポート樽でフィニッシュしたデュワーズ

ルビーポート:ワインの発酵過程でブランデーを添加し

       アルコール度数を高めたものをポートワインと呼び、

       その中でも3~5年熟成した赤ワインのポートワインを指す。

 

デュワーズ ジャパニーズスムース8年

ミズナラ樽でフィニッシュしたデュワーズ

ミズナラ:日本に多く自生している樹木。

     木香が強く、熟成樽としての扱いが

     難しいものの本当に独特の香味を生み出す。

 

デュワーズ フレンチスムース8年

カルヴァドス樽でフィニッシュしたデュワーズ箱が無い。

カルヴァドス:フランス、ノルマンディー地方カルヴァドス

       及びその近隣で作られる、アップルワイン(シードル)を

       蒸溜したアップルブランデー。

 

 

文字数稼ぎのうんちくを挟みつつ、なんとなくそれぞれどういう属性なのかが想像できるかと思います。

 

 

・アイテム

100均に売っているミニ・計量カップです。

普段はジガーカップを使っているのですが、当然のごとく各30mlずつ注いで飲むとエラいことになるので5mlから量れるコレの出番です。

 

本当は紅茶を飲むときに茶葉を量る用途で買ったのですが、あんまり使っていなかったのでここにきて超有効な活用方法が見つかって意地でも使おうとテンションが上がっています。

 

 

デュワーズ アルティメットスムース

究極というからにはド・スタンダードに全部同量混ぜてみます。

レシピは5種×10mlです。

 

予想:全部の要素が出ることは…さすがにないんじゃないかなぁ…

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :もともと5種とも色に大きく違いが無いので、

   ふつうに濃い目のゴールド。

香り:はちみつっぽさ全開、なもののなんだか混沌としている。

   独特のウッディ感、バニラミズナラっぽい。

味 :う、ん?甘い!

   なぜか潮っぽさも感じる。

   フルーティで、スパイシーで、余韻にリーフィーで…

   わかりやすく全部載せだ、これは…

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:かなり熟成感を醸し出している。8年とは思えない風格。

   落ち着き、優しいはちみつ、香木感。

   そして炊き立てのお米感…これ確かカリビアンスムースだな…

味 :かなりゆるめの甘い味。

   なかなか要素が拾えない。

   酸っぱい果実感が出てきた。余韻はほのかに渋い。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:まるでカクテル。

  酸味強め、りんごの蜜のような甘さも備えた合体技。

  割り負けずしっかりとした味が感じられ、5種のフルパワーが垣間見える。

 

 

・感想

絶対企画倒れすると思ってたのに…

 

むしろ混ぜたほうが面白いかも。

メーカーが想定している飲み方では決して無いとおもうけれど、これはマジで美味しい。なんで?

足を引っ張るフレーバーが一切なく、それでいて主張を食い合うこと無く合体技をしっかりと放っている。

 

 

 

 

と、いうわけで分量を変えて他にも5種混ぜをやってみます。

 

 

 

デュワーズ ナチュラルスムース

次に、わかりやすい目標としてシングルモルトジャパニーズウイスキーであるところの白州を意識して混ぜてみました。

 

レシピは

ジャパニーズ:15ml

イリーガル:15ml

フレンチ:10ml

ポルトガル:5ml

リビアン:5ml

 

予想:白州はべつにミズナラ樽推してないのになんでジャパニーズスムースをたくさん入れたんだろう?

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :今までより少し薄めのゴールド

香り:リーフィーでいて、香木感

   ある意味狙い通り。

   はちみつっぽさも強く、ほのかに自然を感じる

味 :割とスパイシー。イリーガルの要素が良い意味で主張。

   ほのかな疑似ピート感を演出している。

   それで結構ドライ目な味わい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ここはふつうにはちみつが強い。

   あとはよくわからん。

味 :樽感強く、飲みごたえあり。

   渋さもなかなかよい。

   ほのかにリーフィーさも感じられる。

   あと微妙に炊き立てご飯、カリビアンでしょこれ…

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:デュワーズ流・木々香るハイボール

  森とまでは行かなかったものの、甘く瑞々しい新緑のような風景が見える

  ジャパニーズもイリーガルもほどほどに作用していて美味しい。

 

 

・感想

配られたカードだけで白州は再現できなかったものの、別ベクトルで面白いものができたかも。

風味重視の体験型デュワーズといった感じ。(??????????????)

 

 

デュワーズ オリエンタルスムース

白州ときたら次は山崎、むしろミズナラがあるのだから先に着手するべきだったような気がします。

 

レシピは

ジャパニーズ:20ml

ポルトガル:15ml

フレンチ:10ml

リビアン:2.5ml

イリーガル:2.5ml

 

予想:2.5mlという超微妙な刻みにしてまでも5種入れた努力、イメージとしては山崎ノンエイジのワイン樽原酒が入ってる感じを意識しています。

予想じゃないね

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :気持ち濃いめな感じ。

香り:鼻をつんざくアルコール感。

   フルーティでいて、香木

   ミズナラ樽の木感がある。

味 :アルコール刺激がなぜか強いものの、味わいはまろやか。

   フルーティな果実感が主体となり、はちみつ感に溶けた

   オリエンタルな香りが余韻に抜けていく。

   ただ山崎とは似ても似つかない。あたりまえ体操

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっと香木感がつよくなる。

   はちみつに占拠されていない。

味 :すげぇまろやか。薄めたフルーツジュース。

   余韻には結構渋みがある。

 

 

ハイボールで飲んでみる

山崎に見えてきたね。

 

味:…薄い。味はないことはないけれど形容しがたい。

  薄く伸ばしたデュワーズ味。

 

 

・感想

山崎にかすりもしなかった。

 

ただストレート、ロックで感じたフルーティさとオリエンタルさはなかなかに面白いと思った。

ハイボールについては白州意識のナチュラルスムースの圧勝。

 

 

 

・所感

こんなきれいな蛇足なかなか見られませんわね。

 

結論から言うと、最初の5種同量混ぜが意外過ぎるほどよくハマっていて別格でした。

優勝。

 

わたくしはやったこと無いんですけれど、余市と宮城峡混ぜて疑似竹鶴」みたいな謎ブレンダーごっこって結構楽しそうと思ってたんですわよね。

既製品+既製品で混ぜ物をするのは本家ブレンダーの方々とそもそもの環境が違うのですけれど、さすがに5種はいちいち注ぐのも面倒だったのでくたびれました。

 

結局何がわかったかというと、なんだかんだでスタンダードのデュワーズシリーズが美味しい!!ということでした。

ただ、5種混ぜもたいそう面白い味だったので手元に5種そろっている方は一度試してみては???

 

 

 

【レビュー】#170『デュワーズ フレンチスムース8年』はりんごの蜜の甘さ、爽やかさを体現した癖のない優等生。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

間が空きましたがシンプルに忙しかっただけです。

今月もまだまだ頑張って更新していきます。たぶんね…

 

今回はこちら。

 

デュワーズ フレンチスムース 8年

Dewar's  FRENCH SMOOTH  Aged 8 Years

製造元:ジョン・デュワー&サンズ社

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:3,000円(税込み)

 

 

 

 

シリーズのトリを飾る翠緑のデュワーズ

 

相変わらず「イノベーションシリーズ」だの「ユニークカスクシリーズ」だの「樽シリーズ」だの呼称がバラバラなアレの第5弾です。

Amazon先行販売は今回も無し、全販売店2024年5月14日同時発売の形でした。

 

また、シリーズ最後なのにも関わらず突然のカートン無し、初出のカリビアンスムースでは2,300円だった価格も今回は3,000円の大台に乗っています。

 

今回のフレンチスムースは熟成させたグレーン・モルト原酒をブレンド後、再度熟成(ダブルエイジ製法)させ、フレンチオーク樽…ではなくアップルスピリッツであるところのカルヴァドスで後熟したものです。

 

カートンが無くなった代わりにIWC2023で受賞しているよ!とのシールが貼られています。

IWCってポイント制だっけ…?と見に行くと確かに金銀銅のほかにポイントも付いていました。

 

ちなみに、そのIWC2023のブレンデッドスコッチウイスキー10年以下の部にて受賞しています。

上から

デュワーズ ポルトガルスムース8年(92.53点)

デュワーズ フレンチスムース8年(91.83点)

デュワーズ イリーガルスムース8年(90.7点)

 

十分名誉な成績ですが、2個前のやつが1位で、これは2位に入賞したよ!という謳い文句はさすがに使いづらかったのでしょうか??

見に行ったらわかりますがブレンデッドの部はデュワーズだらけです。

 

例のごとくメタルスクリューです。

 

・公式評(デュワーズ海外公式サイトより)

Dewar’s brings together Scotland and France for this fruit forward flavour experience, bringing together the vibrant flavors that embody both countries. Dewar’s French Smooth is an 8-year-old Blended Scotch Whisky finished in Apple Spirit (Calvados) Casks and is the fifth in an innovative cask series. This rich and full-bodied whisky brings this unique finishing process to the double aged Dewar’s blend for the first time, creating an approachable and smooth whisky with a difference.

デュワーズスコットランドとフランスを結びつけ、両国の象徴である生き生きとした風味を融合させた、果実味あふれる味わいをお楽しみください。デュワーズ フレンチスムースは、アップルスピリット(カルヴァドス)樽で仕上げられた8年熟成のブレンデッドスコッチウイスキーで、革新的な樽シリーズの第5弾です。リッチでフルボディのこのウイスキーは、このユニークな仕上げ方法を初めてダブルエイジド・デュワーズブレンドに取り入れ、一味違う親しみやすくスムースなウイスキーを生み出しました。

https://www.dewars.com/double-aged-whiskies/french-smooth/

 

開発順がどうのこうのと過去記事で言っていた気がしますが、最後の文言はコピペっぽいのでイノベーションカスクシリーズ全般に対して初めてダブルエイジド・デュワーズブレンドに取り入れたと言及しているっぽいです。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :鮮やかな黄金色

香り:爽やかなりんごの香り。はちみつのニュアンスも拾える。

   さながらりんごのタルトのよう。

   奇をてらわないスタンダードな構成に見える

味 :スパイシーさと、青りんご。

   甘いようで、ややドライ。スムースといえばスムース。

   アルコール刺激はそれなりに。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:デュワーズ特有の強いはちみつのニュアンスが出る。

   青りんご感は爽やかさがしっかりと残っている。

味 :アルコール刺激が薄れた分、飲みやすくはあるけれどやや淡泊。

   青りんごの爽やかさ・甘さの余韻には渋みが残る。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:さすがデュワーズ

  ハイボールの領域はしっかりと美味しい。

  りんご感は余韻に。

  口いっぱいに含んで飲んだらりんご感が拾いやすい…よ!

 

 

・総評

意外と甘くない。

 

青りんごの爽やかさ、クセのなさに振っている印象。

スタンダードデュワーズに最も近しいと言えるかも。

 

デュワーズのビターさを抜いて、爽やかなニュアンスを混ぜてクセなく飲めるようにした構成は万人に訴求するものを感じます。

とはいえ、イノベーションとかユニークという面でいくと真新しさからは最も遠く、異色のシリーズのトリを飾るのが結局スタンダードのデュワーズに近いもの…というのはスタンダードデュワーズに誘導するマーケティングの妙なのか…(深読みしすぎ)

 

おすすめはやっぱりハイボール

ほんのり甘く青りんごがフルーティなハイボールが楽しめる。

 

 

・所感

3年かけてリリースしてきたシリーズがきっちりと完結しましたわね。

 

リビアンスムース :2021年2月26日(先行販売)

          :2021年5月25日(一般)

イリーガルスムース :2022年2月15日(先行販売)

          :2022年5月24日(一般)

ポルトガルスムース :2022年9月13日(先行販売)

          :2022年11月22日(一般)

ジャパニーズスムース2023年5月23日(一般)

フレンチスムース  :2024年5月14日(一般) ←NEW

 

・・・という具合にリビアンスムースの国内リリースはじつに3年前に遡りますが、再販?みたいな形で流通しているのを最近よく見かけます。

イリーガルはシンプルに人気が無くポルトガルは微妙に当時在庫があり…という具合でジャパニーズスムース以外はまだ手に取れるような気がします。

 

 

全種飲んでみた感想ですが、飲んだら飲んだでイリーガルスムースが一番好きになりました。

個人的好みで行くと、

イリーガルリビアポルトガルジャパニーズフレンチ

ですかねぇ…??

 

 

いやどれも美味しかったですよ?????

新作をこき下ろすブログではありませんが、下三つに関してはユニークとかイノベーションという表題の割に面白みに欠けるという点で上二つに差を付けられているのかなぁといった感じです。

その中でもコレでしか楽しめない!感は結局のところイリーガルが飛びぬけていて好きです。

 

 

ところでジョニーウォーカーのハイランドオリジンとローランドオリジン、どこへ行ったのか永遠に待っていますわね………………

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

・スーパーデュワーズリンク

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【レビュー】#169 濃い出汁感、豹変するフルーティ、『ザ・ディーコン』がキてます!!!!

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

あった!!地方にも、ようやくあったんです!!!!!!!

 

ザ・ディーコン

THE DEACON

製造元:ソブリン・ブランズ社

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:3,608円(税込み)

 

 

 

 

久々に界隈が沸く・・・

 

ザ・ディーコンの日本国内の販売開始日は4月15日だったらしいです。

製造元のソブリン・ブランズ社はウイスキーだけ飲んでいると聞きなれない社名ですがそれもそのはず、ウイスキー分野においての参入は初だそうです。

 

日本国内での販売はシーバスリーガルでおなじみのペルノ・リカールジャパンが担当。

ペルノ・リカール社はソブリン・ブランズ社の株も所有しており、関係性はわかりやすいです。

 

もうさんざん語りつくされた部分かとは思いますが目を引くボトルデザイン。

銅製ポットスチルをイメージしたメッキ加工ペストマスクを着用したキャラクターが刺さる人には刺さります。(刺さりました。)

 

公式から読み取れる原酒スペックは

・スペイサイドモルトとアイラモルト

・スモーキーなスペイサイドモルト

・ピート香の強いアイラモルト

・オレンジのフレーバー(のする何かしらの原酒)

となっています。

 

アイラモルトと聞いた瞬間に「はいはい、カリラカリラ…」が出てきそうになる「はいカリ現象」が起きましたが果たしてどうなんでしょうかね・・・??

 

珍しいゴム?栓です。

 

それはさておきキャップまでデザ秀です。

 

ガラス瓶にメッキ加工なので注ぎ口周辺はガラス部分が露出しています。

 

 

・公式評(ペルノ・リカールジャパン公式サイトより)

スモーキーなスペイサイドのモルトウイスキーと、ピート香の強いアイラ島モルトウイスキーブレンドに、オレンジのフレーバーが加わることによって、スモーキーなのにフルーティーウイスキー初心者にもウイスキーを飲みなれた方にもお愉しみいただける一本に仕上げました。ぜひ、その味わいをお試しください。

香り
焦がしたオレンジ、甘く麦を感じるビスケット、ウッドスモークの香りが、ジューシーなオレンジ感へと変化。
味わい
口に含むと、繊細なスパイスがピリッとしたピートと呼応。
フィニッシュ
甘くスモーキーで、長く滑らか。

https://www.pernod-ricard-japan.com/brands/domestic/whisky/thedeacon/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :鮮やかなアンバー

香り:出汁、潮系のピート香。燻製香るスモーキーさ。

   しばらくしてから柑橘系のニュアンスが拾える。

   香ばしい穀物感も。

味 :味は…出汁のジュワっとした旨味。

   スモーキーかつドライさが続く。

   ほどなくしてややフルーティさも顔を出す。

   出汁っぽい旨味、潮のブリニーさが凄まじい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:スモーキーさは後退。

   一転してフルーティさが主体に。

   少しの潮っぽさ、バニラ、穀物感。

味 :味も結構フルーティに振れる。

   スモーキーさもあるものの、のびやかな穀物の甘さ。

   ブレンデッドらしさが垣間見える。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:スモークさが再び出てくる。

  柑橘のフルーティさと出汁っぽいブリニーさがなんともぉ…

  非常に秀逸。

 

 

・総評

それひとつでキャンプ飯をすべて内包してるようなウイスキー

 

焚火の前で食べる肉系料理、それとお酒をひとりでやってる感じ。

ありそうでなかった強スモークの出汁系フルーティ。

 

これほんとにブレンデッドなの?という味わいの濃さ、一見初心者を寄せ付けにくいスモーキーさ。

まさにペストマスクの外観のようなウイスキー…これは流行りが来るね・・・

 

ストレートで強スモーク、ロックでフルーティ、ハイボールで要素の両取りと様々楽しめるので各種飲み比べてみるのがおすすめ。

 

 

・総評

なんかどっかで会ったような…?

 

と、ある種の引っ掛かりを覚えてもやもやしていましたが、この出汁感はハイプルーフのカリラで飲んだことがありますわね…??はいカリ現象の正しさが証明されました。

ただこちらは度数が40%、なのにも関わらずこの濃い味は不思議ですね???

 

逆張りおたくなので基本的に流行りものから遠ざかる心底面倒くさい生態があるのですけれど、やっぱりボトルデザインが良いと手に取らざるを得ませんわね。

見た目だけでなく、きちんと中身も独創的でそれでいて美味しい、ノンエイジのブレンデッドとしてはやや高価格帯ではありますが手に取る価値は大いにあると感じました。

巷ではジョニーウォーカーダブルブラックと似ているという事が言われていますが、飲んだことが無いので未確認です。

 

 

一応、参考小売価格が4,180円とされていますが実勢価格はいまのところ3,280円(税抜)の3,608円(税込)で販売されていますね。

で、手に入らなかった時期に案の定メルカリで転売されているのを見て辟易していました。

そのうち供給されるので待つのが吉かと思います。ほんとに。

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com

 

 

【レビュー】#168『フォアローゼズ イエロー』は甘い情緒を内包した気品あるバーボン。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

当ブログ、スコッチとジャパニーズ以外が弱すぎる(アメリカン(9)、アイリッシュ(9)カナディアン(1))のでバーボン強化パッチが入ります。

今回はこちら。

 

フォアローゼズ イエロー

Four Roses YELLOW

蒸溜所:フォアローゼズ蒸溜所

内容量:700ml

アルコール度数:40%

バーボンウイスキー

購入時価格:1,400円(税込み)くらい

 

 

 

 

ロマンチックな逸話を持つバーボン。

 

はじまりは1888年

1920年~1933年の間に施行された禁酒法ではフランクフォート蒸溜製造社という企業と合併することで、「薬用」ウイスキーの製造の名目で法に抵触せず稼働を続けていた数少ない蒸溜所です。

 

1943年にはあのシーグラムに買収され、ブレンデッドウイスキーアメリカン)としてアメリカ国内で成功を収めました。

…のにもかかわらず、シーグラム社はアメリカ国内での販売を停止しアジア・欧州市場への販売に注力をするという方針に切り替えます。

結果、ジム・ビームに次いで世界で最も売れているバーボンとなったそうです。

 

2002年には日本のキリンビールがフォアローゼズを取得。

それ以前よりキリンビールはアジア圏での正規販売代理店でした。

 

キリン傘下となったフォアローゼズは再びケンタッキー・ストレート・バーボンとして売り出され今日まで至ります。

一方でアメリカ国内では現在でもケンタッキー州以外での販売はされていないそうです。

 

冒頭の逸話はボトルのラベルにも書かれています。

全然関係ない話ですが、公式的には「フォアローゼズ」と最後が濁っていますが個人的には「フォアローゼス」呼ばわりが好きです。

 

ちなみに、「フォアローゼズ・イエロー」というのは俗称で、公式的には「フォアローゼズ・バーボン」、即ちフォアローゼズそのものの呼び名と同じです。

原酒は平均5年以上熟成されたものを使用されていて、マッシュビル2種×酵母5種から成る同銘柄最多の10種類の原酒のヴァッティングです。

 

 

・・・と長々と語りましたが、国内では言わずと知れたバーボンですので、語るよりとりあえず飲め!安いから!などという「飲んで学ぶ勉強法」でもとっつきやすいバーボンと言えます。

 

METAL SCREW.

 

 

・公式評(キリンビール公式サイトより)

香りと個性の異なる10種の原酒を絶妙なバランスでブレンドして生まれる花や果実を想わせる華やかな香りとまろやかな味わいが特徴のフォアローゼズのエントリーラベル。

 

味わい

すっきりと柔らかでなめらかな味わい、フレッシュフルーツ、ほのかな洋梨とアップルの味わい。

香り

フルーツ、フローラル、やわらかなスパイスと蜂蜜の香り。

フィニッシュ

柔らかく心地の良い長さの余韻。

https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/fourroses/products/fourroses.html

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :深みのあるゴールド

香り:バーボン然としたバニラと溶剤臭。

   ただ、そこまで溶剤臭が強くなく、嫌味が無く、上品。

   アルコールアタックもなく品格のあるアロマ。

味 :樽の渋み、草っぽさを感じるフローラルさ。

   穀物由来の甘さも優しく感じる。

   余韻にはやはり花を思わせるフローラルさが抜けていく。

   

 

・ロックで飲んでみる

香り:湿った木、溶剤感が少し増す。

   紙っぽくもある?奥のほうに甘いバニラの香り。

味 :癖を感じさせないスムースさ。

   余韻に渋みがやや来るもののこれはアリ。

   甘いものが欲しくなる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ここにきて甘さが引き立ってくる。

  当然、飲みやすさで言えば随一。

  薄まらずにしっかりと主張が残っている。

 

 

・総評

軽やかながら芯の強さを感じる。

 

4本の薔薇の花言葉「死ぬまで気持ちは変わらない」

そんな強い意志を感じずにはいられないバーボンではありますけれど、その実あじわいは割とすっきり。

すっきりなんだけど、薄くないという一見相反したような属性ですが、水で割っていくと甘みがどんどん出てくるタイプ。

 

華やかさと、棘のような樽の渋みが両立していて、まさしく薔薇を思わせる。

 

おすすめはロック。

余韻の渋みが全体を引き締めていて美味しい。

甘くスムースになるハイボールも大いにアリ。

 

 

・所感

花の香りってプラシーボでしょ…?と考えるのはロマンが無いですわねぇ

 

事実、そんなふうに考えていた時期が、わたくしにもありました。

・・・実際花のようなアロマはウイスキーにおいては珍しくなく、フォアローゼズという名前に引っ張られて言われてみれば花のような香りが…などという先入観なしに考えても花の香りのニュアンスを感じてもおかしくないのです。

種を限定して薔薇の香りとか言い出すとちょっとオカルティズムですけれど…

 

オカルティズムとか大層失礼なことを言いましたけれど、逸話を知ったうえで、薔薇に思いを馳せながら飲むという行為は尊いし、そのうえで薔薇を香りを感じるのならそれは素晴らしいものだと思います。

適当に飲むのも良いですけれど、いろいろ考えながら飲むとウイスキーはもっとたのしいですよ・・・

 

 

・次回

まだ

 

・前回

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【レビュー】#167『ワイルドターキー8年』はガツンとくるのにしつこくない、統制の取れたバーボン。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

てきとうな管理をしていたら、量り売りでもないのに後回しにしてしまっているボトルがちらほらありました。

なぜ、そういうことが起こるのか、朝倉あさげの自室の散らかり具合を見ればわかるかもしれない…

 

今回はそんな後回しになったボトルのこちら。

 

ワイルドターキー 8年

WILD TURKEY AGED 8 YEARS

蒸溜所:ワイルドターキー蒸溜所

内容量:700ml

アルコール度数:50.5%

バーボンウイスキー

購入時価格:2,456円(税込み)

 

 

 

 

これぞ王道のプレミアムバーボン。

 

前身となるリピー蒸溜所は1869年の創業

ワイルドターキーというブランド名が生まれたのは1940年かららしいです。

 

ワイルドターキーを語る上で外せないのが3代目マスターディスティラーであるジミー・ラッセル氏の存在です。

1954年に蒸溜に携わるようになったジミー氏はなんと現在までマスターディスティラーとして現役を貫いています。

 

マスターディスティラーに就任したのは1960年代らしいのですが、なんにせよ在職歴世界最長の、現役マスターディスティラーであることは疑いようのない事実だと思います。

現在はジミー氏の息子であるエディ・ラッセル氏が2015年に4代目マスターディスティラーに加わり、2名マスターディスティラーで運営しています。

 

 

ターキーというのは言わずもがな七面鳥で、ラベルにも大きく描かれているのが特徴です。

今回のはいわゆる旧ボトルで、現行のものはこんな感じでかつてのネイキッド・グラウスのように七面鳥がエンボス仕様になっています。

 

こういうラベルチェンジが起こったときに必ずと言っていいほど同時に勃発する「中身が劣化した」論争ですが、本場アメリカンレビュアーの皆さんも新ボトルを割と好意的に捉えており、「やはりターキーは良いんだ。」という非常に雑すぎる大らかな感想を残してくれています。

 

また、バーボンでは珍しいほうの年数ものをリリースしていて、年数表記崇拝の強い日本人受けがよさそうです。

 

コルク栓です。

あっ!コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(ワイルドターキー公式サイトより)

ワイルドターキーのフラッグシップとして、今も変わらずつくられつづけている101プルーフのストレートバーボン。高いアルコール度数にもかかわらず、想像以上に繊細な味わいが楽しめる、バーボンとしては異例の8年の長期熟成。その深い琥珀色は「アリゲーターチャー」と呼ばれる、内側を強く焦がしたオーク樽によるもの。重厚でインパクトのあるフルボディテイストと心地よい甘みとコクが独特の余韻をもたらしてくれる。

https://www.wildturkeybourbon.com/ja-jp/products/wild-turkey-8-yo/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :深い琥珀

香り:バーボン特有の強いバニラ、溶剤。

   ただクセつよ!って訳でもなく、優しく穏やか。

   アルコールアタックもほとんどない。

味 :度数から来るアルコール刺激と甘さが同時に強く来る。

   なるほどガツンってこういうことかぁ…

   味わうように飲むとやや粘性を感じウッディ、それでいてバニラ。

   いい方向に癖がある。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:すげぇ甘い香り。

   キャラメルソースのかかったバニラアイスのよう。

味 :驚くほど味の印象が薄くなる。なんだこれ。

   ・・・と、思い出したかのように余韻に

   ふわりふわりとウッディさ、ビターさが出てくる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ストレートとは打って変わってややドライ。

  少しのフルーティさとバニラ感がしつこくなくて丁度よい。

  余韻にウッディさが上がってきて飲みごたえが強い。

 

 

・総評

チカラの制御がきちんとできているバーボン。

 

やや高い度数ゆえガツンとしたアルコール感はあるものの、バーボンのスタンダードなところをきちんと押さえたキャラクターで、かつそれが嫌味に見えないようになっているので非常に飲みやすい。

加水で薄まりすぎるきらいがあるので、割るときは度数は気にせずやや濃いめで割るといいのかも。

 

おすすめはストレート。

アルコール刺激と甘さでドンチャカ騒がしくて楽しい。

 

 

・所感

今回そこまで絶賛したようには見えませんが、個人的には相当好きです。

 

バーボンと言えば強烈な木感とキツめの溶剤臭なのですけれど、溶剤臭のほうは(比較的)気にならない程度に纏まっていてバーボン初心者に薦めても大丈夫なのかなぁと思いました。

 

まぁこのあたりはバーボンに限った話ではないのですが、ウイスキー初見の場合は未知の嗅覚味覚だらけなので忌避感があるのは仕方ないです。

ただファーストコンタクトで大分類としてのウイスキーを嫌いになってしまうのは本当にもったいないことだと思っていますので、初心者に薦めるならワイルドターキースタンダードより8年、バランタインファイネストより17年、というように初回だけは背伸びして良いものをおすすめするのが真のやさしさなのではないでしょうか。。。

 

 

ちなみに今回のレビューとして書いたメモの日付、2022年11月26日らしいです。

 

 

・AIが考案してくださったブログタイトル案

朝倉あさげの散らかり具合に見る後回しの影響

マジでうるせえ

 

 

・次回

まだ

 

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asgsn.hatenablog.com

 

 

【レビュー】#166『インチマリン12年』は初心者にもやさしい、果汁感が心地良い優等生。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

4月があっという間に過ぎ、5月直前です。

というか今年に入ってもう4か月経ったのかと驚きを隠せません。

 

今回は記事化が12か月も滞ってたシリーズ第一弾のこちら。

 

インチマリン 12年

ROCH LOMOND

INCHMURRIN AGED 12 YEARS

蒸溜所:ロッホローモンド蒸溜所(ハイランド)

内容量:700ml

アルコール度数:46%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:わすれた(量り売り)

 

 

 

 

フルーティタイプのロッホローモンド。

 

ロッホローモンドとしてのはじまりは1966年。

ローランド地方の閉鎖蒸溜所であるリトルミルの第2蒸溜所として誕生したらしいです。

ただ、前身を遡れば1814年に誕生したとの情報もあります。

 

ロッホローモンドといえば必ずと言っていいほど出てくる特徴が「ローモンド型スチル」(写真右側)による蒸溜で、その欲張りセットとも言える機能で多彩な原酒の作り分けが可能となっています。

 

https://www.lochlomondwhiskies.com/pages/distillery

 

そもそも単式蒸留器(ポットスチル)には様々な形があり、蒸気となったアルコールの還流率がスチルの形によって変わることで蒸溜後の原酒に変化が現れます。

ざっくりした説明ですが、ローモンド型スチルは上記の蒸気の還流率をスチル内でいじれる様にしたもので1基で何役もこなせるという驚きの発明品です。

 

ほか、上の画像にもこっそり写っている従来型のスワンネックのポットスチルも備えていたり、連続式蒸留器も所有しグレーンウイスキーも製造することができたり、宮城峡蒸溜所にも存在するカフェスチルも所有していたり、スペックとしてはとんでもなく大規模な設備を備えています。

 

という訳で今回久々の量り売りです。

ラベルにロッホローモンドと書かれていますがロッホローモンド(インチマリン)12の省略形だと思います。

インチモーンとかと一緒に買っていたら訳が分からなくなってたと思う

 

今回のインチマリン12年はその中でもさっきのローモンド型スチルで蒸溜された原酒のみが使用されていて、非常にフルーティな仕上がりとなっているそうです。

ちなみに、ちょっと前まではインチマリン単独名のブランドとして販売されていたような気がします。

 

 

・公式評(ロッホローモンド蒸溜所 海外公式サイトより)

A celebration of Loch Lomond's orchard fruit character, Inchmurrin 12 year old Single Malt whisky is brought together by our Master Blender, Michael Henry, using spirit  from our remarkable Straight Neck stills and aged in selected American Oak casks for a sweeter, mellow taste.

Inchmurrin 12 year old shows off the fruit and sweet elements of our distillery's signature style with delightful notes of peach, apricot, toffee and vanilla on the finish.


NOSE
Distinctively fruity with pear drops and toffee sweetness. Light notes of freshly cut hay in summer sun.

TASTE
Seville orange citrus notes build in intensity before mellowing into peach and apricot. The fruit character gives way to creamy fudge and vanilla.

FINISH
Medium in length with peppery finish.

ロッホ・ローモンドの果樹園の果実の特徴を讃えたインチマリン12年シングルモルトウイスキーは、マスターブレンダーのマイケル・ヘンリーによって、当蒸留所の傑出したストレートネックスティルのスピリッツを使用し、厳選されたアメリカンオーク樽で熟成させることで、より甘くまろやかな味わいに仕上げられています。

モモ、アプリコット、トフィー、バニラの心地よい香りがフィニッシュに広がり、当蒸留所の特徴的なスタイルである果実味と甘美な要素が表現されています。


香り
洋ナシのしずくとトフィーの甘さが特徴的なフルーティーな香り。夏の太陽に照らされた刈りたての干し草の軽い香り。

味わい
セヴィルオレンジの柑橘系の香りが強さを増し、やがてピーチとアプリコットへと変化する。果実味はクリーミーなファッジとバニラへと変化する。

フィニッシュ
胡椒のようなフィニッシュ。  (DeepL)

https://www.lochlomondwhiskies.com/products/inchmurrin-12-year-old-single-malt-whisky

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :鮮やかな琥珀

香り:ほのかな果実感…いや、結構ある果実感。

   なんだろう?マスカットの皮?甘め。

   桃のような香りも確かに感じる。

味 :優しく舌にまとわりつくシルクのような果実の甘さ。

   ハイランドモルトっぽい干し草感も一瞬出てくる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:マスカットや洋梨の果実っぽさが前面に出てくる。

   果物そのものというより、果汁の香り。

味 :如実に味わいが濃くなる。不思議。

   と、同時に余韻のビターさも増して飲みごたえもよい。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:美味しい。癖が無く純粋に美味しい。

  余韻に特有の爽やかでいてちょっと濃いフルーティさが抜けていく。

  わかりやすくいい感じ。

 

 

・総評

優等生すぎて逆にもっとはっちゃけて良いよ…?と心配になるほど”出来”るウイスキー

 

ロッホローモンドのほうが殿堂入りするまで受賞し続けていたのはそういうところがあるのかもしれない。

とはいえ真っ当に美味しいし、これが本当にウイスキーなのか…?というくらい癖もなく万人に安心しておすすめできるハイスペックさがある。

 

総評でディスるなという感じだけれど、美味しいは美味しいんだけど一回飲んだらそれで満足しちゃうタイプの若干勿体ないやつ。

 

おすすめはロック。

果実味が濃密で飲みやすいし、余韻のビターさがバランスを利かせていてこれまた優等生な一面が見える。

 

 

・所感

次に来る(もう来てるかもしれない)、初心者向けシングルモルトはコレなような気がします。

 

とはいえちょっと前の売価は4,000円くらいだったものの現在は微妙に値上がりして5,000円近く、ましてや正規販売元のリカマンは売価6,050円(税込み)です。

 

グレングラントアルボラリスが値上げした今、初心者入門用のシングルモルトと言えば…やはりグレンリベット12年とかグレンフィディック12年とかに回帰してしまうんですかねぇ…などと考えてしまいます。

価格順で見てたらバスカーのシングルモルトがアルボラリスの次点くらいに上がりそうで笑いましたわね。

 

 

 

で、肝心のロッホローモンドは未飲です。

なんなんですの?このブログ…

 

 

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