なもなきアクアリウム

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すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#224『I.W.ハーパー 12年』はおとなしくても芯がある、果実とバニラが交わるやすらぎ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

世間はゴールデンウイーク後半戦だそうですね。

前半戦が終わったことすら知らないんですよこちらはね…

 

朝倉あさげにはゴールデンウイークはありませんが、世の中はゴールデンウイークなので今回も(一部)ゴールデンなこちら。

 

I.W.ハーパー 12年

I.W.HARPER AGED 12 YEARS

蒸留所:ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所

内容量:750ml

アルコール度数:43%

アメリカン・バーボンウイスキー

購入時価格:8,600円(税込み)くらい

 

 

 

 

スーパープレミアムを超えた、超スーパープレミアムバーボン。

 

初出は1961年。

通常バーボンには長期熟成は無理だとか、不要だとかいう一般認識の中で投入された世界初の12年熟成バーボンウイスキーらしいです。

 

5~8年熟成のものを「プレミアムバーボン」

6~10年熟成のものを「スーパープレミアムバーボン」

 

…と一般的に呼称しているので12年熟成のものはスーパーの範疇を超えている究極的にプレミアムなバーボンだと言えます。

 

じつはこのボトル、2022年6月に「プレミアムバーボンの需要拡大により安定的な原酒の供給の見込みが立たず…」と一度休売していたのですけれど、2024年7月から「日本国内限定」で再び市場に戻ってきたという経歴を持ちます。

 

台無しなことを言うと、休売前は税込み5,500円くらいだったような気がします。

休売が明けるとスーパーウルトラプレミアムバーボンの値段になっていました。

 

香水の瓶のような、ウイスキーにしては特徴的すぎるほどのボトルデザインはウイスキーを齧っている人ならだれでも一度は手にして触ってみたくなるものかと思います。

思いますよね?

 

現行品で12年熟成のバーボンウイスキーといえば、「ワイルドターキー12年」(2025年3月にて在庫限りで終売)エヴァン・ウィリアムズ12年」

・・・くらいですかね??

あんまり詳しくなくて…

 

そもそも、アメリカンウイスキーの年数表記自体が珍しいのでプレミアムバーボン以上はその名の通りプレミアムなイメージが強いです。

マジモンの選ばれし原酒たちなのです。

 

「ゴールドメダル」と同じく、国内での輸入販売はディアジオ・ジャパン、ボトリングは南アが行っています。

 

すみません…キャップを取ったらなんだか間の抜けたボトルの形ですね…プププとか言って写真を撮っていたらかんじんのキャップの写真を撮り忘れました。

そのうち追加します。

 

 

・公式評(I.W.ハーパー日本公式サイトより)

味わっているのは、12年で手に入れた自信だ。

独特なデキャンタボトルに入った世界初の
12年熟成プレミアムバーボン。
熟成されたスムースな味わい。

https://www.iwharper.jp/

 

これは前回も貼った海外公式の画像なのですけれど、これの真ん中にある「I.W.ハーパー カベルネカスクリザーブというボトルが近日中(2025年5月15日以降…?)に日本で発売されるそうです。

 

https://www.iwharper.com/whiskeys/

前回ソースを貼っていなかった不親切なブログだったので今回貼り付けておきます。

 

アメリカンオークの新樽で4年熟成後赤ワインであるところのカベルネ・ソーヴィニヨンの樽で後熟をかけたもの…なのでバーボンという表記がないのでしょうか…?

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :濃く煌めくアンバー

香り:落ち着きのあるリッチなバニラ香。

   ほんの少しのバナナ。

   メープルシロップの甘くウッディな香りも感じられる。

   全体的にお上品でガツガツしていない。

味 :味わいにも品の良さが随所に感じられる。

   メロン青りんご、緑の果実っぽいフルーティさ。

   一瞬通り過ぎるかのごとき砂糖菓子のような甘さ。

   ウッディさと強めのビターさが余韻に残る。

   ぶわっといろいろ通り過ぎて行くけれど、

   全体的にやっぱり大人しめな感はある。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:すうっと透き通るおようなはちみつ感。

   それと濃厚なバニラ。

   やっぱりバーボンにしては品がよく控えめ。

   おしとやか。

味 :一瞬だけ甘くて、香ばしくて、まろやか。

   その後は余韻のビターさ、渋みが強くなって降りかかる。

   全体のバランスは崩れていないし、しっかりとコクを感じるので

   それらが許容できるならあり。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:薄まりを感じさせず、柑橘っぽいフルーティさとウッディさ。

  バーボンっぽいコク深さも備えていてしっかりとした背骨を感じる。

  うん…はっきりとウッディ。12年熟成の成せる技。

  バーボンのDNAです。

 

 

・総評

12年熟成、お上品でエレガントなバーボン。

 

決して主張に乏しいというわけではなく、やりすぎないというところに美徳を見出すタイプ(???)のバーボン

リッチでスイートでありながら軽やかなんだかコク深いんだか…と底が見えないところが年数ぶんの厚みとしたたかさを感じさせる。

 

バニラやはちみつのスイート緑や黄色を連想するフルーティさまで備えていてかなり明るめなキャラクターだと感じた。

バーボン特有のウッディさもしっかりと備え、溶剤感も「ゴールドメダル」と比較してもむしろやさしめな印象を受けたのでこちらもきちんと飲みやすい。

 

おすすめはストレート。

リッチな香りを楽しみながらちびちびと…

ハイボールもきちんとしたコクが残っていて美味しい。「ゴールドメダル」との差分を確かめながら飲むのも一興。

 

 

・所感

このブログの「バーボンにしては」というワード、なにが基準なんだろう問題

 

自分で書いておきながらバーボンのニュートラルポジションをどこと定めて書いているのだろうとふと気になりました。知らないよって感じですけれどもね。

ん~でも、おそらくは「ワイルドターキー」なのではないかと…

 

「無骨」「はっちゃけ」って感じなイメージを漠然とバーボンに対して抱いていたんですけれど、こうやって興味を持っていろいろと飲んでみると意外とそういうのは少数なのかもしれないと気付きました。

いや…バーボンって言っても星の数ほどありますからね…???全部が全部そうって決めつけるのは…

 

と、どうでもいいことをいっつもグルグルと考えています。

バーボンの旅はまだまだ続く・・・

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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