なもなきアクアリウム

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【レビュー】#167『ワイルドターキー8年』はガツンとくるのにしつこくない、統制の取れたバーボン。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

てきとうな管理をしていたら、量り売りでもないのに後回しにしてしまっているボトルがちらほらありました。

なぜ、そういうことが起こるのか、朝倉あさげの自室の散らかり具合を見ればわかるかもしれない…

 

今回はそんな後回しになったボトルのこちら。

 

ワイルドターキー 8年

WILD TURKEY AGED 8 YEARS

蒸溜所:ワイルドターキー蒸溜所

内容量:700ml

アルコール度数:50.5%

バーボンウイスキー

購入時価格:2,456円(税込み)

 

 

 

 

これぞ王道のプレミアムバーボン。

 

前身となるリピー蒸溜所は1869年の創業

ワイルドターキーというブランド名が生まれたのは1940年かららしいです。

 

ワイルドターキーを語る上で外せないのが3代目マスターディスティラーであるジミー・ラッセル氏の存在です。

1954年に蒸溜に携わるようになったジミー氏はなんと現在までマスターディスティラーとして現役を貫いています。

 

マスターディスティラーに就任したのは1960年代らしいのですが、なんにせよ在職歴世界最長の、現役マスターディスティラーであることは疑いようのない事実だと思います。

現在はジミー氏の息子であるエディ・ラッセル氏が2015年に4代目マスターディスティラーに加わり、2名マスターディスティラーで運営しています。

 

 

ターキーというのは言わずもがな七面鳥で、ラベルにも大きく描かれているのが特徴です。

今回のはいわゆる旧ボトルで、現行のものはこんな感じでかつてのネイキッド・グラウスのように七面鳥がエンボス仕様になっています。

 

こういうラベルチェンジが起こったときに必ずと言っていいほど同時に勃発する「中身が劣化した」論争ですが、本場アメリカンレビュアーの皆さんも新ボトルを割と好意的に捉えており、「やはりターキーは良いんだ。」という非常に雑すぎる大らかな感想を残してくれています。

 

また、バーボンでは珍しいほうの年数ものをリリースしていて、年数表記崇拝の強い日本人受けがよさそうです。

 

コルク栓です。

あっ!コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(ワイルドターキー公式サイトより)

ワイルドターキーのフラッグシップとして、今も変わらずつくられつづけている101プルーフのストレートバーボン。高いアルコール度数にもかかわらず、想像以上に繊細な味わいが楽しめる、バーボンとしては異例の8年の長期熟成。その深い琥珀色は「アリゲーターチャー」と呼ばれる、内側を強く焦がしたオーク樽によるもの。重厚でインパクトのあるフルボディテイストと心地よい甘みとコクが独特の余韻をもたらしてくれる。

https://www.wildturkeybourbon.com/ja-jp/products/wild-turkey-8-yo/

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :深い琥珀

香り:バーボン特有の強いバニラ、溶剤。

   ただクセつよ!って訳でもなく、優しく穏やか。

   アルコールアタックもほとんどない。

味 :度数から来るアルコール刺激と甘さが同時に強く来る。

   なるほどガツンってこういうことかぁ…

   味わうように飲むとやや粘性を感じウッディ、それでいてバニラ。

   いい方向に癖がある。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:すげぇ甘い香り。

   キャラメルソースのかかったバニラアイスのよう。

味 :驚くほど味の印象が薄くなる。なんだこれ。

   ・・・と、思い出したかのように余韻に

   ふわりふわりとウッディさ、ビターさが出てくる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ストレートとは打って変わってややドライ。

  少しのフルーティさとバニラ感がしつこくなくて丁度よい。

  余韻にウッディさが上がってきて飲みごたえが強い。

 

 

・総評

チカラの制御がきちんとできているバーボン。

 

やや高い度数ゆえガツンとしたアルコール感はあるものの、バーボンのスタンダードなところをきちんと押さえたキャラクターで、かつそれが嫌味に見えないようになっているので非常に飲みやすい。

加水で薄まりすぎるきらいがあるので、割るときは度数は気にせずやや濃いめで割るといいのかも。

 

おすすめはストレート。

アルコール刺激と甘さでドンチャカ騒がしくて楽しい。

 

 

・所感

今回そこまで絶賛したようには見えませんが、個人的には相当好きです。

 

バーボンと言えば強烈な木感とキツめの溶剤臭なのですけれど、溶剤臭のほうは(比較的)気にならない程度に纏まっていてバーボン初心者に薦めても大丈夫なのかなぁと思いました。

 

まぁこのあたりはバーボンに限った話ではないのですが、ウイスキー初見の場合は未知の嗅覚味覚だらけなので忌避感があるのは仕方ないです。

ただファーストコンタクトで大分類としてのウイスキーを嫌いになってしまうのは本当にもったいないことだと思っていますので、初心者に薦めるならワイルドターキースタンダードより8年、バランタインファイネストより17年、というように初回だけは背伸びして良いものをおすすめするのが真のやさしさなのではないでしょうか。。。

 

 

ちなみに今回のレビューとして書いたメモの日付、2022年11月26日らしいです。

 

 

・AIが考案してくださったブログタイトル案

朝倉あさげの散らかり具合に見る後回しの影響

マジでうるせえ

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com