なもなきアクアリウム

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【レビュー】#196『黄桜ウイスキー プレミアムハイボール 日本酒杉樽フィニッシュ』は「飲む杉」という次元を超えている。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

現在Amazonなど通販サイトでは売り切れ状態で、12月20日に重版出来らしいのでそこから順次並んでいくと思います!

重版出来(じゅうはんしゅったい(重版が販売されはじめること))と読むらしいです。業界用語…

 

 

今回から年末恒例行事(?)の地獄の缶ハイボールシリーズがはじまります。

 

黄桜ウイスキー プレミアムハイボール

日本酒杉樽フィニッシュ

KIZAKURA WHISKY PLEMIUM HIGHBALL

JAPANESE SAKE CEDAR CASK FINISH

製造元:黄桜株式会社(京都府

内容量:350ml

アルコール度数:8%

ブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:495円(税込み)

 

 

 

 

どえらいものが出ていました。

 

2024年10月中旬ごろくらいから発売されているハイボール缶です。

近所ではファミリーマートくらいでしか見つけられませんでした。

 

リリース元は日本酒でおなじみの黄桜株式会社

会社は大正14年(1925年)に設立され清酒地ビールなどの製造を営んでいたところ、2018年にウイスキー事業へ参入2022年には「丹波 1st edition シングルモルト」を発売しています。

 

そんな黄桜株式会社が運営するのが丹波蒸溜所」

2024年現在でも継続的なシングルモルトのリリースを行っています。

 

で、実際に缶を見て思ったのが「スーパーのOEMの缶ハイボールみたいだなぁ」でした(超特大失礼千万無礼発言)

 

スペックは上述の丹波蒸溜所のモルトと、英国産輸入モルトのブレンデッドモルト

それを日本酒を貯蔵していた杉樽(おそらくは自社?)でフィニッシュをかけたものです。

 

この内容で行くと、もしかしなくても

中身はこれなのかなぁ?と思います。

(黄桜 カスクマジック 杉樽フィニッシュ ブレンデッドモルト

 

上のカスクマジックのスペックは

丹波モルト英国産モルト黄桜の純米吟醸樽酒で使用した杉樽で3週間の後熟…となっています。

 

実際、某ウイスキーフェスでこれそのものを試飲したことがありますが、めちゃ杉の香りが立ち昇ってくる他に無い味わいだったのを記憶しています。

 

495円というちょっと高めの価格設定ですけれど、モルトウイスキー+炭酸のみですのでまぁ~~~高くなるのは仕方ないのでは?と思います。

 

というかフルボトルの値段からケチケチ計算タイムで算出すると

5830円 ÷ (700ml ÷ (350ml ÷ (47% ÷ 8%)))= 496円

…となり超適正価格(むしろ炭酸分お得と言える)となっています。

 

 

・公式評(黄桜 丹波蒸溜所公式ページより)

「黄桜 丹波蒸溜所」で蒸留、熟成したモルトウイスキーに、スコッチモルトブレンドし、日本酒を貯蔵した杉樽で後熟した原酒をハイボールに仕立てました。モルトウイスキーと炭酸のみで造った、杉の香りが心地良く鼻を抜ける贅沢で爽やかなハイボールに仕上がりました。また、本品は着色・冷却濾過を行っておりません。

https://kizakura.co.jp/tamba/item/item_highball_sugi.html

 

 

・氷なしで飲んでみる

香り:笑うほど杉。杉過ぎて杉生える。(植林)

   ログハウスとか木製おもちゃの、あの匂い。

   奥に柑橘っぽいフルーティさもあるけど…やっぱり杉。

味 :香りほどは杉杉していない…

   ウッディさと柑橘のフルーティさのバランスがよい。

   呼気が杉なのはやっぱり笑いを誘ってしまう。

 

 

・氷ありで飲んでみる

香り:やっぱり杉感。

味 :概ね氷なしとおなじではあるものの…

   原酒の若さが若干見えてくる。

   基本的にウッディな樽感フルーティな柑橘感

   乳製品感も若干出ている。

 

 

・缶から直で飲んでみる

味:これは一番ウッディ。

  杉の若々しく爽やかな香りが際立ちコンセプトに合致している。

  フルーティな側面もそれなりにありわかりやすく飲める。

 

 

・総評

バーボンでもこんなに木感出ないでしょ…

 

上述の通り某フェスで試飲をしたやつカスクマジック)ハイボール版といった趣、というかそのもの。

 

杉主体という試みは非常に面白く、他に無い個性をひしひしと感じました。

それ(杉)抜きにしてもいまからが楽しみなモルトでしたので今後の動向もチェックしたいと思っています。

 

缶直飲み、グラスに注いで飲む、どちらも良くできていておすすめ。

缶直飲みのほうが若干木感が引き立ち、一方グラスに注いだほうが味の面ではバランスタイプに感じた。(グラスの特性上、香りが籠って立ち昇るので香りについてはグラスに注いだほうが木感際立ちまくる。)

 

 

・所感

正直なところ、人を選ぶのは否めませんわね。

 

木の煮汁か何かですの?というくらい杉由来の香りがこれでもかと出ていて、正直わたくしでも1缶全部飲めるかどうか一瞬不安になりましてよ。

ただ、慣れてしまえば幼少期に遊んだ木のおもちゃや田舎を思い出す、ただただ楽しかった頃の香りに酔いしれるという奇妙な体験ができて…あれ…おかしいですわね…なんだか目からニューメイクが…(失明)

 

じつは、ノーマル版も販売されているのですけれどこのブログ特有の尖ったものからなぜか行きたがる傾向…ではなくて単純にのほうだけ売っていましたのでこうなりました。

年末が近づくとハイボール缶がリリースされまくるこの現象…なんなんでしょうね???

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com