こんにちは。もう一度、こんにちは。
お父様の日のギフトって毎回悩みますよね、って話をちょうど去年の同日にもやっていましたし、現在進行形で悩んでいます。
「悩みますよね」…じゃなくてなぜ前日とか前々日になって悩みだすのだろうか。
今回はこちら。

Fireside Tales(炉端のおとぎ話)
LAGAVULIN AGED 12 YEARS
SPECIAL RELEASE 2024 FIRESIDE TALES
蒸留所名:ラガヴーリン蒸留所(アイラ)
内容量:700ml
アルコール度数:57.4%
購入時価格:21,000円(税込み)くらい
2024年12月17日より国内で数量限定発売されたボトルです。
「ディアジオスペシャルリリース」とは、「ジョニーウォーカー」や「ホワイトホース」などを製造し、スコットランドの蒸留所を数多く所有するディアジオ社がその所有蒸留所から年一でリリースしているボトル群のことです。
その初出は2001年とされ、初回はタリスカー28年(同年にポートエレン22年、タリスカー25年が続く)だったそうです。
今っぽい形式になってきたのは早くも翌年の2002年リリース分で、
・ブローラ 30年
・ダルウィニー 36年
・ラガヴーリン 12年
・ラガヴーリン 25年
・オーバン 32年
・ポートエレン 24年
・タリスカー 20年
というそうそうたるメンツでした。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000077535.html
2024年リリースは6銘柄。
どれもカスクストレングス、度数50%以上のハイプルーフ仕様です。
ザ シングルトン グレンオード 14年/Autumn Walk(秋の散歩)
ローズアイル 12年/Origami Kite 2(折り紙の凧II)
ラガヴーリン 12年/Fireside Tales(炉端のおとぎ話)
オーバン 10年/ Coastal Orchard(海岸沿いの果樹園)
カリラ 11年/Ambrosial Feast(芳香のある饗宴)
ベンリネス 21年/‘Grand Crescendo’(盛大なクレッシェンド)
副題がついているのは2023年と2024年のコンセプトが”そういう”ものだったため普段からずっとついているわけではないです。
最近のスペシャルリリースは実験的な樽での熟成だとか、普段は出さない年数だとか、ピート⇔ノンピートの真逆の仕様だったりとか、基本的にファン向けな趣が強いです。
なので、語弊を生む言い方かもしれませんが手っ取り早い話が「オフィシャルがやるボトラーズ」みたいなものです。

さて、話がそれましたがこちらのスペックはファーストフィルのバーボン樽とリフィル樽での熟成だそうです。

FIRESIDE TALES
WHAT IF SMOKE WAS TAMED INTO INVITING SWEETNESS?
Awaken a Scotch whisky that bears the tales of oak, like a warm memory that takes hold.
Just as Islay folk fall quiet setting into fireside storytelling, and a burning fire turns to gentle embers, we reveal a softer dimension to the legend of Lagavulin.This is Lagavulin character made sweet under the command of active oak. Bold smoke quietened to a hush, matured in first-fill ex-Bourbon and refil casks for a lush and glazed aroma. Experience a 12-years-old ecpression with thick toffee, vanilla, and coconut notes, unfurling with aromatic spice.
A testament to oak's dynamic influence on bold charactar:powerful peat tempers into inviting sweetness. Made for the curious at heart.
SPECIAL RELEASES:
TRANSPORTIVE TASTE, CRAFTED BY PASSION.
炉端のおとぎ話
もし煙が甘さを誘うように飼いならされたら?
オーク樽の物語を持つスコッチウイスキーが、あたたかな記憶を呼び覚ます。
アイラ島の人々が静かに炉辺の語り部になり、燃え盛る火が穏やかな炎に変わるように、私たちはラガヴーリンの伝説をよりソフトな側面から解き明かします。ラガヴーリンの個性が、活発なオークの指揮のもとで甘く仕上げられている。ファーストフィルのエクスバーボン・カスクとリフィルカスクで熟成され、瑞々しく艶やかなアロマを放つ。濃厚なトフィー、バニラ、ココナッツの香りとアロマティックなスパイスが広がる12年熟成のエクプレッションをご体験ください。
力強いピート香が魅力的な甘さに和らげられる。好奇心旺盛な人向け。
スペシャル・リリース:
情熱によって作られた、感動的な味わい。(DeepL)

いつものラガヴ―リンのコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
・公式評(Malts(ディアジオ社運営)の当該商品ページより)
This is Lagavulin character made sweet under the command of active oak. Bold smoke quietened to a hush, matured in first-fill ex-Bourbon and refill casks for a lush and glazed aroma. Experience a 12-year-old expression with thick toffee, vanilla, and coconut notes, unfurling with aromatic spice. A testament to oak's dynamic influence on bold character: powerful peat tempers into inviting sweetness.
Nose
Drying in feel, and quite gentle. Fresh, clean phenols rise to the fore at once with aromas of a smouldering bonfire on a distant beach.Body
Medium.Palate
Smoothly creamy and really mouth-filling in texture, very sweet to taste at first then quickly drying, with a sprinkling of salt and a controlled smokiness.Finish
Long, finally powerfully smoky and drying, with a twist of warming spice that also lingers in the aftertaste.
ラガヴーリンの個性が、活発なオークの指揮の下、甘く仕上げられている。ファーストフィルのエクスバーボン樽とリフィル樽で熟成され、瑞々しく艶やかな香りを放つ。厚みのあるトフィー、バニラ、ココナッツの香りと、アロマティックなスパイスが広がる12年熟成の表現を体験してください。オーク樽が大胆な個性に与えるダイナミックな影響力の証しである。
香り
ドライな感触で、とても穏やか。フレッシュでクリーンなフェノールが、遠くの浜辺で燃え盛る焚き火のアロマとともに一気に前面に立ち上がる。ボディ
ミディアム。味わい
なめらかでクリーミー、口いっぱいに広がるテクスチャーで、最初はとても甘く、すぐに乾いていく。フィニッシュ
長く、最後に力強くスモーキーでドライになり、後味にも温かみのあるスパイスが残る。(DeepL)
https://www.malts.com/en/products/lagavulin-fireside-tales-single-malt-whisky
(※海外サイト)
・ストレートで飲んでみる

色 :きらめくゴールド
香り:落ち着きのある磯、出汁。
ラガヴーリンらしい紙、書斎のピート感。
なんだかまろやかにやさしい。温かみがある。
まるみのあるバニラや柑橘感。
ピート感自体も大人しめで、新鮮なラガヴーリンの側面が見える。
アルコール刺激もほとんど感じない。
味 :アルコール度数が高いだけあり、非常にジューシー。
ソルティな出汁感、柑橘のフルーティさ。
脳内に幸福物質が分泌されそう。
度数のせいあってさすがに舌が焼かれる感覚。
余韻にはバニラの感じが増幅し伸びやかに続いていくので、
スイートな側面も強い。これもしらない。
・ロックで飲んでみる

香り:ピート感は非常におとなしい。
柑橘やバニラがうっすらと残る感じ。
と、思えば磯の感じが強く出てくる。
ピート由来の薬品感は薄め、かなぁ。
味 :従来のラガヴーリンっぽさをとりもどす。
力強いスモーク、ピート感。
出汁っぽさ。涙が出る。
余韻まで残る強力なビター感がすべてを支えているこの感じ。
日和ってない。これは間違いなくラガヴーリン。
・ハイボールで飲んでみる

味:すっかり普段のラガヴーリン。
ところどころに紙っぽくて、力強いピート感。
やはりビターさが下で支えていてしっかりとした味わいが舌の上で踊る。
出汁っぽさ、ほんの少しのフルーティさ。
わたしが愛するラガヴーリン。
・総評
バーボン樽の主張を強めたラガヴーリン。
ストレートでは若干の大人しさとバーボン樽由来の要素が支配的になり、よそよそしさすら感じる。
ただ、まるみを帯びた甘さや控えめなピートスモークはあたたかな印象を与えてくれ、副題よろしく焚き火を囲っているような気分にさせてくれ…そう。
オフィシャル16年の重くて濃い感じをどうしても連想してしまうけれど、あえてプレーンな感じに振られたラガヴーリンを楽しめるよい機会。
熟成感もちょうどよく、ラガヴーリン8年で感じていた物足りなさはものの見事に無くなっているのも好印象。
ロック、加水以降でラガヴーリン本来の衝動性を思い出す。
パワフルでいて、決してそれが品を欠いているわけでもなくむしろ気品すら感じる…
…とにかく、このボトルのコンセプト・主張を感じ取るならとにもかくにもストレート。
バーボン樽由来のバニラ、キャラメル、ウッディさなどがきちんと見え、ラガヴーリンらしからぬ側面が見えることでギャップにやられる。
それ以外は内なるラガヴーリンが目覚めだすので美味しいけれどこのボトルでなくても…となる。
・所感
で、オフィシャル16年の尊さを再認識するってワケ。
実質ラガヴーリンは16年で完成しているわけなのでそれ以外はほぼほぼファンディスクのようなものだと思っていますの。(過激派)
では、16年だけ飲んでればいい?それは違いますのよ。
「ラガヴーリン」をもっと知りたいのに16年しか飲まないのは愚か、愚の骨頂ですワ。
自分でゴールラインを定めてはいけませんわね。
でもたくさん飲んでるだとか知識のマウントを取るのはもっといけませんでしてよ。友達がいなくなりますワ。
…ということをすべてのウイスキーに対して考えていると、ウイスキーのブログが永遠に続いていくんでしょうねぇ…と感じてしまう今日この頃です。
スペシャルリリースのラガヴーリンはここ数年は結構無難どころをなぞっているようです。
2023年がテキーラカスクでちょっと実験的だったのですけれど、反応は微妙だったようです。
(一応買っています。需要があれば飲みたいです。)
それで、2025年リリースは「リフィル樽とペドロヒメネス&オロロソシェリーのシーズニング樽」という情報が流れています。
こ、これは…
・次回
・前回