なもなきアクアリウム

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【レビュー】#187『カリラ ディスティラーズエディション』はマスカットの爽やかな甘さが引き立つ、甘美なカリラ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

夏と言えばポケモン映画ですが、大人の夏といえば労働です。

忙しいながら記事を捻出していたつもりが前回の記事から10日以上間が開いてしまいました。

 

さっそくいきます。こちら。

 

 

カリラ ディスティラーズエディション

CAOL ILA DISTILLERS EDITION

蒸溜所:カリラ蒸溜所(アイラ)

内容量:700ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:わすれた(量り売り)

 

 

 

 

オフィシャル発、フィニッシュを掛けた特別なカリラ。

 

カリラ蒸溜所についてはこちらに解説してるようなしてないような文章が載っています。

asgsn.hatenablog.com

 

カリラが、というよりその所有元のディアジオ社が年に1回、複数蒸溜所からリリースしているものが「ディスティラーズエディション」です。

歴史は古く、1997年から続いているシリーズらしいです。

 

たとえば、2023年のディスティラーズエデイションは

グレンキンチー(ローランド)

ダルウィニー(ハイランド)

クラガンモア(スペイサイド)

オーバン(西ハイランド)

タリスカーアイランズ

ラガヴーリン(アイラ)

というラインナップで、カリラも2022年リリースのラインナップには加わっていました。

 

基本的にタリスカーなら10年、ラガヴーリンなら16年といったようにオフィシャルスタンダードのボトルの年数に合わせている場合がほとんどですね。

たまに1年増えてたり1年足りなかったりするボトルもあります。

 

と、いいつつも現在では入手できないボトルという事では決してないので紹介するに至りました。

例のごとく量り売りで、50mlで1,000円くらいで買いました。

今更弁明することではないと思いますけれどラベルの字は朝倉が書いた字ではないです。

 

スペックはモスカテルシェリー樽でのフィニッシュ。

モスカテルとは「マスカット・オブ・アレクサンドリアのことでありいわゆるマスカットのことです。

ペドロヒメネス種と同様に甘口に分類されます。

 

・公式評(CAOL ILA DISTILLERY 海外公式サイトより)

Product Details
Our limited edition distillers edition is a 2009 Caol Ila double-matured in ex-bodega Moscatel cask wood for a rich fruitiness and complex sweetness to enhance the smoky, fresh aromas and tastes of the regular release. Part of our 2021 Distillers Edition range. Limited quantities worldwide.

Caol Ila Distillers Edition won Best Single Malt Scotch, Double Gold at the San Francisco World Spirits Competition in 2011. It also won International Wine and Spirit Competition Gold in 2008 and 2009 (Best in Class), Gold at the International Spirits Competition in 2009 and 2010, and Gold at Scotch Whisky Masters in 2010.


Tasting Notes
Finish
Long, rounded, robust and multi-layered.

Nose
Concentrated pure, peaty and fresh-clean, with rich fruit; spicy and fragrant.

Palate
Sweetness and maltiness are overwhelmed by peat smoke and intense, clean, crisp flavours. Caol Ila’s signature smoky bonfires build. Overall, drying, in a balanced, complex, elegant development with cinnamon.

商品詳細
2009年のカリラを元ボデガ・モスカテル樽で二重熟成させ、豊かな果実味と複雑な甘みが、通常リリースのスモーキーでフレッシュなアロマと味わいをさらに引き立てます。2021年ディスティラーズ・エディション。世界数量限定。

カリラ ディスティラーズ・エディションは、2011年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでベスト・シングルモルト・スコッチ、ダブルゴールドを受賞。また、2008年と2009年にはインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションで金賞(ベスト・イン・クラス)、2009年と2010年にはインターナショナル・スピリッツ・コンペティションで金賞、2010年にはスコッチ・ウイスキー・マスターズで金賞を受賞している。


テイスティングノート
フィニッシュ
長く、まろやかで、力強く、多層的。

香り
濃縮されたピュアな香り、ピート香とフレッシュでクリーン、豊かな果実味、スパイシーで香り高い。

味わい
甘さとモルトの風味が、ピートスモークと強烈でクリーンな風味に圧倒される。カリラの特徴であるスモーキーな焚き火の香りが立ち込める。全体的にドライで、バランスの取れた複雑でエレガントな展開。

(DeepL)

https://www.malts.com/en-gb/products/caol-ila-2021-distillers-edition-single-malt-scotch-whisky-70cl

 

公式での説明は2021年版のやつですね。

タリスカーでは毎年ワンバッチ分しか生産しないと記載がありましたが、他の蒸溜所でもそんな感じなのでしょうか??

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :鮮やかなゴールド

香り:カリラ特有の柑橘っぽいピート香。

   でもスタンダードの12年と比べるとだいぶ落ち着いた感じ。

   より甘く、桃や白ぶどうのフルーティな香りを感じる。

味 :飲んでみるとカリラだねぇとある意味安心できる味。

   全体的に甘口でまろやかなんだけれど、

   しっかりとスモーキーさもある。

   余韻に掛けてはフレッシュな白ぶどう感が浮いてきては消える。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:かなりさっぱりとしていて甘い香り。

   白ワイン然としてるかも。

味 :ストレートの特徴に、いい塩梅の渋みが加わった感じで好き。

   ただ甘みが目立ちにくくなるので、食後酒みたいな印象の

   ストレートよりかはキャラクターが変わって見える。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:カリラの特徴を引き継いでいて、ハイボールには若干合わない…

  ん、いや、美味しい。

  燻製っぽさと爽やかなフルーティさが出ていてこれはこれで…

 

 

・総評

デザート・カリラ。

 

モスカテルフィニッシュの印象そのままで、甘口シェリーを添加した甘いカリラ。

スタンダード12年の若干のドライさをカバーするように甘さが入ってきているので、ピート感も割合目立たない…わけでもなく結構スモーキーさも残っている。

 

このあたりは好みがわかれるところではあるものの、ピート+シェリは一見相反する関係に見えるもののなかなかどうして概ね好意的に受け入れられる傾向にあるのでガチガチピーティなものよりかはとっつきやすいものかと思う。

 

おすすめはストレート。

上でちょっと触れたけど食後酒にいい感じだと思う。

 

 

・所感

ネックなのは価格だけですわね。

 

体感で、元のオフィシャルスタンダードの+5,000円くらい。

タリスカーとかについてはもう1本以上買える値段になりやがりますわね。

 

ただ、(カリラしか飲んでないのでカリラしかわかりませんけれど)それを補って余りある完成度ですので飲める機会に恵まれたらぜひ飲んでみていただきたく存じますシリーズであらせられますわよ。

 

どっちかと言わなくてももともとピーティな銘柄を狙って飲むのが面白いかもしれないと感じました。理由は総評でも書いた通り、ピート+シェリが好きだからです。

カリラ然り、タリスカー然り、ラガヴーリン然り…

自分が好きな銘柄なだけでしょう…?

 

あと、カリラについてはラベルがクッソかっこいいですわね????????

ダークサイドに堕ちてそうな雰囲気ですけれど、そんなことはなく中身は優しい甘さなギャップもいいですわね。あまりにとりとめが無さ過ぎるのでここで終わっておきますわね・・・・・・・・・・

 

 

・次回

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