なもなきアクアリウム

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【レビュー】#121『シングルモルトウイスキー 桜尾』は潮感とスモーキー感と、和菓子感…?

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

なんか8月過ぎるの早くないですか??

学生じゃなくてもなんか損したような気分になりますね。

 

今回はいい加減紹介したかったこちら。

 

シングルモルトウイスキー 桜尾

SINGLE MALT WHISKY  SAKURAO

蒸留所名:桜尾蒸溜所(サクラオブルワリーアンドディスティラリー

内容量:700ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・ジャパニーズウイスキー

購入時価格:6,600円(税込み)

 

 

 

 

瀬戸内海を臨む地で熟成されたジャパニーズウイスキー

 

ウイスキー蒸溜所としてのはじまりは2017年。

桜尾蒸溜所としての創業は1918年と100年以上の歴史を持ちます。

 

「桜尾」という名前でジンも出しており、単純に「桜尾」と呼称しただけではシングルモルトなのかジンなのかは区別がつきません。

同じく「戸河内」シングルモルトとブレンデッドの2種のウイスキーが存在しています。

 

去年の2021年にシングルモルト桜尾」シングルモルト戸河内」のファーストリリースがカスクストレングス仕様にて発売されました。

まぁ主に料飲店向けとしての販売だったそうで個人では入手できるものではなかったっぽいですが…

 

そして今年の2022年6月にアルコール度数43%の通常仕様であるシングルモルト桜尾」シングルモルト戸河内」が全国発売されました。

同じく同日にアルコール度数50%のシングルモルト桜尾 SHERRY CASK STILLMAN'S SELECTION」も発売されたそうですが、さすがにこれは売っているのを見たことがありません。

 

・・・とつらつらとリリース情報を並べ立てたところで、実を言うとシングルモルト戸河内もほとんど流通しているのを見たことがなく、このシングルモルト桜尾のみがやや入手難度が易しいと言った感じです。(主観です)

 

それにしても3年熟成とはいえ純ジャパニーズシングルモルトをこの値段で全国発売できるというのはさすがの会社の規模の大きさがうかがえます。

 

スクリューキャップです。

このへんも大手特有のクレバーな感じがして好きです。(???)

 

 

・公式評(桜尾蒸溜所 公式サイトより)

創業の地・桜尾にある貯蔵庫で熟成。
モルト原酒が眠る樽は、貯蔵庫からほど近くに佇む
瀬戸内海から届く潮の気配をほのかにまといます。

□ 色:濃い琥珀
□ 香り:レーズン、オレンジ、桃
□ 味わい:バニラの甘み、程よい渋みと酸味
□ フィニッシュ:スモーキー、樽の香りと濃厚な甘い香りの余韻が長い
□ アルコール分:43%
□ 内容量:700ml
カスクタイプ桜尾貯蔵庫で3年以上熟成した4種類の樽

https://www.sakuraodistillery.com/singlemalt/

 

ついでに化粧箱の裏に書いてある文言も貼っておきます。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るめのゴールド

香り:潮とほんのりピートの香り。

   やや湿り気を感じる。あと柑橘系の香り。

   アルコールアタックはそれなりに。

味 :柑橘の感じ。追って樽のビター感。オレンジピールが思い浮かぶ。

   スモーキーな薫香も付いてくる。余韻もスモーキーで〆る。

   アルコール刺激は思ったほど無い。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:依然として潮感。柔らかく甘い香りも。

   砂糖でコーティングしたみかんのよう。…そう!和菓子然としている。

味 :わかりやすく甘くなる。飲みやすさで言えば断トツ。

   美味しい。樽感が効いているので中だるみせずに余韻までしっかり。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ほのかに香る柑橘とほのかな煙を感じるハイボール

  海岸線の夕暮れを連想する。

 

 

・総評

超マイルドにしたアードベッグっぽい。

 

触れ始めは潮感、ピート感が受け取れるのでタリスカーっぽく、飲み進めるとスモーキーでありながら繊細な柑橘感も見て取れるアードベッグっぽい…みたいな感じ。

それらを超マイルドにして万人に向けて飲みやすくしたような…

 

蒸溜所の名前を冠するものでコレが出てくるか、すごい。

しかも安い。しかもこの出来。

 

シェリカスクとかが出てるからこっちが華やか系だと勝手に思っていたけど180度印象が違って度肝を抜かれた。

じゃあ戸河内のほうが華やか系なのかしら…?

 

おすすめはロック。

みかんの和菓子みたいな甘く、酸っぱく、苦い…みたいな絶妙なバランスが面白い。

 

 

・総評

2019年頃からグレーンの製造も開始しているそうで、2023年には自社製ブレンデッドウイスキーのリリースができるそうです。

個人的にはマルスと同じくこっそり応援している国内蒸溜所ですわよ。

 

桜尾・戸河内は熟成庫の違いなので、2種をブレンドしてもシングルモルトにカテゴライズされますが(ですよね?)、自社製グレーンウイスキーの製造によって純ジャパニーズブレンデッドも視野に入っている…

マルスは信州蒸溜所と津貫蒸溜所の2か所で蒸溜・貯蔵をしているので2種をブレンドすると純ジャパニーズブレンデッドモルトができる(MARS Y.A.)…

といった既にそれぞれが独自の路線を目指して進んでいるのがたまりませんわね。

 

 

ぶっちゃけて言うと他の人のレビューを参考にしようといろいろ調べてみたのですが、全然引っ掛かりませんのでタリスカーぽいだのアードベッグぽいだの好き勝手書かせていただきましたのよ。

と、所感を書いてて思ったのがキルホーマンマキヤーベイっぽくもある…?まぁなんにせよそれらを超マイルドにして飲みやすくした感じなのには違いないのですけれど…

 

レギュラー化するかもしれないだのなんだのという噂も出ているので、今手に入らなくてもそのうち戸河内も手に入ると思って…待ちます。。。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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