こんにちは。もう一度、こんにちは。
蒸溜所訪問記事の後は例のごとく有料試飲のレビュー記事です。
今回も結構多いのでちょこちょことやっていきます。
一発目はこちら。
白州 25年
THE HAKUSHU AGED 25 YEARS
蒸留所名:白州蒸溜所(サントリー)
内容量:15ml(有料試飲)
アルコール度数:43%
購入時価格:4,000円(有料試飲)
森の化身。
白州についてはNAのレビューを上げた後ハイボール缶の記事を上げたっきりですが、個人的にジャパニーズウイスキーでは上位を争うほど好きな銘柄です。
シングルモルトとしては1994年に「白州12年」として発売されたのがはじまりで、今年2024年が地味に30周年のアニバーサリーイヤーです。
(そういうカウントをする銘柄は少なそうですけれど)
縦長すぎる画像を記事のサムネにするとTwitterの投稿通知の画像が横倒しになるのでサムネ用として別画像を置きます。
「白州25年」は2008年2月5日に発売開始されており、
当時の定価は100,000円(税抜)。
現在の定価は160,000円(税抜)で、
2024年4月から値上がりして360,000円(税抜)になる予定です。
え…マジ?
一般庶民からしたら正直言わなくても幻のポケモンなのですが、蒸溜所に行くと「みつけたかず」程度に記録することができます。(有料)
・ストレートで飲んでみる
色 :白州らしからぬ深みのある赤褐色
香り:スパニッシュオーク樽原酒由来と思しき黒糖の深く甘い香り。
白州特有のスモーキー感もずっしりとあり。
非常に深く心地良く森林のマイナスイオンさえ感じる香り。
味 :穏やかな森の香り。やばい。
厳かな大自然の幻覚が眼前に広がる。
余韻は比較的スパっと切れるものの…
呼気が爽やかな自然の香りがしてすべてが満たされる。
・総評
正直予想だにしなかった白州の最終形態。
長期熟成したらそうなるのだろうと単純な目測では測れないほど白州感が濃い。
かつスパニッシュオーク樽原酒を惜しみなく使って濃厚で芳醇な「森」へと仕上げていらっしゃる。
香りの時点で相当な満足感を得られ、それを体内に摂取することで体内から立ち昇る香りすら楽しめる、真の意味での森香るシングルモルトと言えます。
飲み方についてはストレートでしか飲めていないのですが、加水すら勿体なく感じるほど完成されています。これで43%なのは奇跡のバランスだと思いました。
・所感
単純な森ではなくもっと神聖というか…霞がかっている中に一筋の光が差す…マスターソードが刺さっていそうな…そんな秘境の印象ですわね。
(言わなきゃいいのに…)
たぶん白州で飲む白州25年だからというバイアスもかかっているとは思うのですが、テイスティングラウンジであるところの「BAR白州」の風景も風情があっていい感じ。
四季の移ろいによって姿を変える大自然を眺めながらの希少モルトのテイスティングはまさに至福のひとときと言えますわね。
すぐお金の話をして大変申し訳ないのですが…定価160,000円のハーフショット分(15ml)を計算してみるとおよそ3,771円。
ほぼ定価通りです。
超長期熟成ウイスキーについては1杯4,000円という価格ですのでちょっと委縮してしまいがちですが、「永遠の憧れ」で置いておくより一度でも味わったという経験をしておくとより身近に感じられるようになり、4,000円ですら安いと思えるほどの思い出になると感じました。
ほぼ定価ですし。
・次回
・前回
・飲んだとこ