なもなきアクアリウム

なもなきアクアリウム

すきなこととかたのしいことを…

【レビュー】#162『バランタイン17年』に言葉は不要、スコッチの真の理。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

試飲だったりハイボール缶ばっかり続いていたので通常スタイルの更新なんて久々な気がします。

フルボトル買うお金が無くなったわけではありません。お金は最初から無いです。

 

バランタイン 17年

Ballantine's AGED 17 YEARS

製造元:ジョージ・バランタイン&サン社

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:5,995円(税込み)

 

 

 

 

あいつこそがスコッチの王子様。

 

初出は1937年。

究極のスコッチを生み出すべくして作られた、当時では珍しい17年もののブレンデッドウイスキーとして誕生しました。

 

今でも「ザ・スコッチ」として世界に君臨する、ウイスキーファンなら避けては通れない銘酒として知られています。

それがどうして第162回でようやく登場なんですかね。

 

バランタイン17年と言えば、魔法の7柱というソロモン72柱みたいな名前で知られるキーモルトの集団が一部で有名です。

内訳は、

アードベッグ(アイラ)

スキャパ(アイランズ

オールドプルトニー(ハイランド)

グレンカダム(ハイランド)

バルブレア(ハイランド)

グレンバーギー(スペイサイド)

ミルトンダフ(スペイサイド)

 

・・・と、ほどよくバラけた地域のモルトが誕生以来レシピ変わらず使われている…という都市伝説です。

都市伝説、というのは各蒸溜所の稼働遍歴などを鑑みると整合性が取れなかったりしているからだそうです。

 

実際、現在正規輸入を行っているサントリーアライドの商品ページには魔法の7柱の文言は無く、主要キーモルト蒸溜所の紹介として「スキャパ」「ミルトンダフ」「グレンバーギー」、そして今までに記載のなかった「グレントファース」(スペイサイド)が記載されています。

 

Since 1827, Ballantine's has been dedicated to crafting distinguished whiskies of the highest quality, the secrets of which have been passed down through five generations of Master Blenders.

This 17 year old whisky contains many remarkable malt and grain whiskies, including three of the signature Speyside Single Malts that give Ballantine's its unique character; Miltonduff is the foundation, bringing warmth and power, Glenburgie forms the heart, delivering a rich, honeyed sweetness, while Glentauchers imparts a long and luscious finish.

Ballantine's 17 Years Old is a peerless blend held in the highest regard for its multi-layered and subtle yet complex flavours. With hints of smokiness, oak, fruit and spices, wiven togather in a velvety texture, this is a whisky in a class of its own.

1827年の創業以来、バランタインは最高品質のウイスキーづくりに専念し、その秘密は5世代にわたるマスター・ブレンダーによって受け継がれてきた。

この17年熟成ウイスキーには、バランタインのユニークな個性を生み出している3種類の特徴的なスペイサイド・シングルモルトを含む、多くの注目すべきモルトウイスキーとグレーンウイスキーが含まれています。ミルトンダフが土台となり、温かみと力強さをもたらし、グレンバーギーが心臓部となり、豊かで蜂蜜のような甘みをもたらし、グレントファースが長く甘美な余韻を与えています。

バランタインズ17年は、その多層的で繊細かつ複雑な風味から、最高の評価を得ている比類なきブレンドである。スモーキーさ、オーク、フルーツ、スパイスの香りが、ベルベットのような舌触りの中に調和している。(DeepL)

 

これも久々ですが、コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

で、ほかに見ない仕様としてコレ、コルク+スクリューなんですよね。

 

栓をするときはコルクを差して、短いスクリューで固定する。

開けるときはその逆。

 

万が一コルクが死んでもスクリューである程度は品質を保てるという、バランタインの抜栓術は隙を生じぬ二段構えですね。

 

 

・公式評(サントリーアライド商品ページより)

1937年の発売以来、揺るぎない地位を誇るバランタイン17年は、スコットランド各地の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を数十種類ブレンドした、スコッチウイスキーの名門ブランドです。
酒齢17年以上の長期熟成原酒が織りなす奥行きの深い気品ある香りと繊細で複雑な味わいが、多くのウイスキーファンを魅了し続けています。

 

色合い:美しい琥珀

香り:バニラ香、樽香、バランスの取れた深く気品のある香り。

味わい:クリーミーで蜂蜜のような甘美さの中にも、オーク樽とピート香のスモーキーさも感じられる複雑で力強い味わい。

フィニッシュ:長い余韻。かすかなスモーキーとバニラ香。潮の香り。

https://www.ballantines.ne.jp/products/17years.html

 

あくまで主要キーモルトの紹介なので、魔法の7柱も継続して使われている可能性も無きにしも非ずです。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :濃いめの黄金色

香り:熟しかけのりんごさらっとしたはちみつ。

   品のある爽やかで模範的なスコッチ感。

味 :フルーティでいて、ビターさも目立つ。

   背後にほのかなスモーキーさのバランスが心地いい。

   余韻は結構ビター。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:爽やかなフルーティ感。

   すぐそこにスモーキーな香りが迫る。豹変。

味 :意外にもストレートよりビター感が薄まり結構飲みやすい。

   フルーティで、やはり癖のないはちみつ感。

   余韻に舌の奥でビター感を感じてキュッとなる。

   これもよい。

   

 

ハイボールで飲んでみる

味:ここにきてバランスが取れててさらに美味しい。

  ビター感は在るか無いかくらいのアクセントに落ち着く。

  トップノートはフルーティ感優勢になり飲みやすさが増す。

  なんかいつものウイスキーの感じとは逆でビビる。

 

 

・総評

これが飲み屋の1杯目で出たら一気にテンション上がるなぁ。

 

加水でビターさが暴れだすのがウイスキーの通例と思っていたけれど、真逆に作用するものがあるとはまことに驚きである。

 

緑瓶のご多分に漏れず青りんごのようなフルーティさも備え、非常に上品。

樽感、スモーキー感、バニラ感も満遍なく備え隙が無い。

これぞザ・スコッチ。

 

加水で癖がおさまる印象があるので、飲みやすさで言えばハイボールがおすすめ。

ただストレートでも十分美味しいので飲み方を選ばない印象。

 

 

・所感

やっぱ信じられるものは緑瓶なんですわねぇ。

 

要素の品揃え的にはブラック&ホワイトのアッパーバージョンみたいな雰囲気を感じました。

ただこちらはよりフルーティ、より飲みやすさに訴求したわかりやすさがあり、飲み方を選ばない万能さがさすがに上です。

スコッチとしての要素を満遍なく備えているって意外と難しいんですわよね。たぶん。

 

 

アル中の思考として、今日のウイスキー何飲もう問題が常に付きまとっています。

そういった不安を取り払うものが安定したウイスキーの存在です。

「っぱジョニ黒よ」だとか「っぱバラ17よ」みたいな心の安定につながるウイスキーは常備しておいたほうがいいと思いました。(よかったね。)

 

 

・AIが考えた記事タイトルがどうたらこうたら

安定感抜群!心の安らぎを与えるウイスキー🥃 #ジョニ黒

スコッチ王子ジョニ黒の魅力!心の安らぎを与える味わい🥃 #ジョニ黒

 

ジョニ黒じゃないんだわ。

 

冒頭の文がAIに拾われやすいと思っていたのですが、ジョニ黒について言及したのは真上の文だけなのであんまり関係ないんですかね。

ふざけた文章から文言を拾われやすいということは薄々わかってきました。

 

 

・次回

まだ

 

・前回

asgsn.hatenablog.com