こんにちは。もう一度、こんにちは。
余市から続く長かった(?)有料試飲編もようやく終わりを迎えてきました。
精査するとブラックニッカのブレンダーズスピリットとか、宮城峡の構成原酒シリーズだとかがまだ紹介しきれていなかったのですがとりあえず一段落させておきます。
今回はこちら。
響 30年
HIBIKI 30 YEARS OLD
製造元:サントリー
内容量:15ml(有料試飲)
アルコール度数:43%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
購入時価格:4,000円(有料試飲)
グラスにシンフォニーをどうぞ。
初出は1997年。年表で見ると
1989年:「響」発売(後の17年)
1994年:「響21年」発売
1997年:「響30年」発売 ←ここ
2009年:「響12年」発売
2015年:「響12年」終売
「響 JAPANESE HARMONY」発売
2018年:「響17年」終売
「響 BLENDER'S CHOICE」発売
という形になっていて、終売を挟んではいるものの代替モデルを即座に用意しているところにブランドを大切にしていることがうかがえます。
また、響JHは平均酒齢10年、響BCは平均酒齢15年と言われていて、代替としてのスペックダウンは否めませんがそこまで大きくグレードを落としているわけではないのがサントリーさんの底力と企業努力の賜物と言えますね。
※サムネ用
また、響30年の独自要素として30面カットクリスタルボトルとなっています。
他の響の24面カットと比べると1面あたりが当然小さく、より繊細な印象を与えますね。
ちなみに冒頭の「グラスにシンフォニーをどうぞ」というキャッチコピーは初期響のCMのものです。
発売当初の価格は80,000円(税込)だったそうですが
125,000円→160,000円→360,000円…と推移して現在に至ります。
・公式評(サントリー公式サイトより)
年間数千本しかつくれない、貴重で希少な限定品です。モルト原酒にはサントリー秘蔵の超長期熟成樽の中から最低でも酒齢30年以上のモルト原酒が入念に選ばれます。これに酒齢30年以上の円熟グレーン原酒を吟味して丁寧にブレンドします。数が少ないため、すべて手作業で行われます。贅を極めた宝石のような美酒として、世界のウイスキーファンよりきわめて高い評価をいただいている、サントリーブレンデッドウイスキーの最高峰です。
名実ともに宝石のような美しいウイスキーだと思います。
・ストレートで飲んでみる
色 :深みのある琥珀色
香り:煮詰めた黒糖、深く、深く甘い香り。
凝縮された黄色いフルーツの香り、ドライマンゴー。
つよい。これが30年の重み…
味 :まろやかでいて、深い。
口の中でほどけて様々な要素が共演する。
粘度の高い甘さ、はちみつ、黒蜜。
それでいてオリエンタルなウッディさ。
余韻に力強さを発揮するタイプで、
山崎白州知多それぞれの主張、ハーモニーが垣間見える。
・総評
「深み」の境地のウイスキー。
響21年が強さを極めたパワータイプなら響30年は深みを極めた傑物。
30年という長い時を経た原酒にふさわしい香りと味、そして最高のブレンドが施された最高級品に違わない美酒です。
この辺りまで来ると言葉を尽くしても言い表せないラインになり、「よくわからないけど、すごくいい」みたいな感想になりがちです。
これはマジで美味しいです。
・所感
インターネットで感想を述べることすらおこがましく感じられる気品と厳かさとやさしさを持ったウイスキーです。
響21年まではわかりやすさがあったのですけれど、響30年は五感で追いきれないほどの要素が入って出てを繰り返し、アルコールが感覚を鈍らせ、「ようわからんけどドチャクソ美味しいですわねこりわ」などというアホアホ感想を出力させてくれます。
かといって飲みにくいということはなく、当然のごとく飲みやすく…香りに翻弄されていると味を掴むのが疎かになり、逆もまた然りで…飲みやすいのに難易度の高いという初心者から上級者までまさしくどんな人にも合うなんだかものすごいウイスキーです。
・感想とか有料試飲のおすすめとか
というわけで今回で有料試飲の感想も終わりです。
実際に蒸溜所に行ってみて、日本最高峰のウイスキーを飲んでみることはとても大きな経験値になりましたのでぜひおすすめします。
当たり前ですが朝倉あさげみたいな量は飲まないほうがいいです。(当然ひとりですべて飲みました)
最後に個人的なおすすめを挙げて終わります。
・山崎18年、白州18年、響21年
3種セットで3,000円とお買い得です。(感覚麻痺)
このラインが一番脂が乗っていて、かつ分かりやすいので個人的に一番好きです。
・響30年
これに限った話ではないのですけれど、特に響30年は一度は飲んでおいたほうがいいです。
・・・というなんのひねりも山もオチも意味もない紹介でしたが、行こうか迷っている方は是非。
蒸溜所に行ったからにはお金の消費は気にしないほうがいいです。
どんな行動しても後から後悔しがちなので
・AIが考えたタイトル
酒蔵巡りの記録:余市の長編有料試飲を振り返る #ブレンダーズスピリット
あと「感覚麻痺必至!響30年」とかいう一体何が入ってるんだよと突っ込みたくなるタイトルも作ってくれました。ありがとう。
・次回
・前回