こんにちは。もう一度、こんにちは。
通常レビューに調子を戻したいのでサクサク更新します。
そもそも有料試飲のハーフショットの感想なんて需要あるのだろうか…?などとずっと考えています。
今回はついにやってきたこちら。
山崎 25年
THE YAMAZAKI AGED 25 YEARS
蒸留所名:山崎蒸溜所(サントリー)
内容量:15ml(有料試飲)
アルコール度数:43%
購入時価格:4,000円(有料試飲)
ミズナラの化身。
初出は1998年、サントリー創業100周年である1999年を記念してのリリースらしいです。
例のごとく2024年4月1日から160,000円→360,000円(税抜)へとバグったような値上げを完了しました。
25年熟成なんてホイホイ出せるものじゃないからしかたない…
て、ことは眼前に広がるこの3本だけで現在定価118万円ということになります。
あくまで定価ですので・・・・・流通価格でいくとどんだけになるのやら…
で、お金の話はここまでにしておいて山崎25年は2021年頃に中身のブレンドが変更されたと言われています。
それ以前はシェリー樽原酒の比率が多かったらしく、現在はミズナラ樽のニュアンスがより出ているブレンドとなっているそうです。
ぱっと見で判別しやすいのは手書きのボトルNo.の有無ですね。
上の画像で白州25年にはある右下のNo.が山崎25年のほうにはありません。
番号が無いほうが2021年以降のボトルだそうです。
・公式評(サントリー公式サイトより)
高貴な木香と複雑な甘さ、伸びのある深い余韻。
ミズナラ樽をはじめ、スパニッシュオーク樽やアメリカンオーク樽で超長期熟成を重ねた酒齢25年以上の大変希少なモルト原酒を厳選し、丁寧にブレンド。年間生産本数千数百本の限定品です。
テイスティングノート
ミズナラ樽由来の伽羅をはじめとした香木のようなアクセント、スパニッシュオーク、アメリカンオーク熟成からは、熟した果実の香り。口の中でまろやかに広がる、のびやかな甘みと深みのある酸味、ほろ苦さを経て心地よいオリエンタルな余韻へと続く。
- 色 :明るい赤銅色
- 香り:熟した果実、オレンジマーマレード、伽羅・香木
- 味 :濃厚な甘み、蜂蜜、かすかな薫香、ほろ苦さ
- フィニッシュ:甘酸っぱさ、香木、スパイシー
https://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/product/
公式サイトにもミズナラ由来の香木感について言及されています。
それでも1年に数千数百本出荷できるのは凄くない…?
・ストレートで飲んでみる
色 :赤みを帯びた深めのアンバー
香り:ミズナラ感の暴力。香木の香りが至近距離に広がる。
また、奥にシェリー樽から来る糖度高めのフルーティ感が来る。
そこまで黒糖の強い感じはしないものの、ゆるやかにある。
味 :樽感が凄い。樽感を煮詰めた飲み物といった感じ。
それの合間にはちみつのような甘さだったり、
フルーツジャムのような凝縮された甘さが見え隠れする。
余韻にもミズナラ感が広がり、長く続く。
・総評
ミズナラ感は随一。
超長期熟成した山崎は一体どうなるのか?という至極当然の疑問に対してお出しされるミズナラ感の暴力の嵐。
ミズナラの木でげんこつされている気分になります。
もちろんミズナラだけでなく、脇を固めるスパニッシュオーク樽原酒やホワイトオーク樽原酒の熟成感が当然のように心地よく、経験値が無くとも蒸溜所に行く機会があればぜひ飲んでみてほしいボトルです。
ロックやハイボールで飲んだら…どうなるんでしょうね…???
・所感
正直なことを書くコーナーなので正直に書きますが、18年のほうが好きです。
おそらく2021年のブレンドリニューアル前のシェリー仕様山崎25年なら大好きになれたのでしょうか?と思いますけれど、現行のミズナラ仕様の25年は山崎原酒の繊細さがあまりの樽感で覆われてしまい、どうにも勿体なさを感じざるを得なかった…というのが正直な感想ですわね。
ただ単純に好みを比較した話なだけですので、今回の山崎25年も深み、厚みの面では非常に多くの要素が浮かんでは消え浮かんでは消え…でメモが追っつかないほどの美酒でした。
そもそもハーフショット1回ぽっちで全容をつかむなんて土台無理な話ですのよね…!!
ちなみにボトルでの販売分は値上がりしましたが、蒸溜所での有料試飲は(いまのところ)値段据え置きで続行されているらしいです。
いまのところは、ですよ…
・次回
・前回