こんにちは。もう一度、こんにちは。
夏が近づくとやりたくなる(???)、安ウイスキーシリーズ。
今年もそこそこの量を用意して帰ってきました。
第一回の今回はこちら。
あかし レッド
AKASHI RED
製造元:江井ヶ嶋酒造株式会社
内容量:500ml
アルコール度数:40%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
(ジャパンメイドウイスキー)
購入時価格:930円(税込)
”赤”イコール”最廉価”のウイスキー不文律。
じつは、初出はわりと近年の2014年だそうです。
「あかし」としての初出が「ホワイトオーク あかし」の2009年となっています。
製造元の江井ヶ嶋酒造は日本で最初にウイスキー製造免許を取得した(1919年)と言われており、その年から「シラタマウイスキー」なるものを製造していたそうです。
1961年にはポットスチルでの自社蒸留を開始、
1984年に現在の新蒸留所が設立、
2019年に名称をホワイトオーク蒸留所から現在の江井ヶ嶋蒸留所へと改称し今に至ります。
それと同じく2019年にポットスチルが新調されています。
レッド、といえばサントリーREDやジョニーウォーカーレッドラベルなどを連想する方が多いかもしれないです。
ウイスキー界では赤=最廉価ボトルという位置づけがなんとなく存在します。
じゃあ他の赤を挙げなよと言われれば閉口ですし、ジョニーウォーカーの最廉価の起源は白なので破綻する論理なのですけれどね…
構成はモルト、グレーン、グレーンスピリッツとサントリーREDと同じです。
あちらとの相違点としては内容量500mlであるところとアルコール度数が40%代に乗せてある点です。結構大きい点です。
販路がめちゃくちゃ広いところも特徴で、ほとんどの酒屋さん、スーパー、ドラッグストア、果てはコンビニなどウイスキーを取り扱っている店舗であればほぼ目にすることができます。
できますよね?
真っ黒なメタルスクリューです。
・公式評(江井ヶ嶋酒造公式通販サイトより)
スコッチタイプのブレンディッドウイスキーです。
地ウイスキーあかしに比べると、より淡麗な味わいで気軽に飲んでいただける明石の地ウイスキーです。
ロック、ハイボールなどに最適です。
https://shop.ei-sake.jp/view/item/000000000035?category_page_id=ct5
また、「ホワイトオークレッド」という廉価大容量タイプ、別ラインの銘柄も存在し公式サイトをして「実は結構美味しいです」という評価がされています。
・ストレートで飲んでみる
色 :やや深めのゴールド
香り:微妙に人工的な青りんごのフルーティさ。
ほんのりとはちみつの甘いアロマも。
くぐもった穀物の香り。
炊き立てのご飯のような感じ。
アルコール感はそれなりに鼻をつんざく。
味 :マイルドな味わい…ぼやっとしてる…
と、思っていたら一瞬のうちにフルーティ感やビター感が
ぶわわっ…と拡散して、アルコールのピリピリのみが残る。
思ったよりアルコール感が強くないのでストレートでもいける。
・ロックで飲んでみる
香り:くぐもった香りから風通しがよくなる。
はちみつと青りんごが混ざったような香り。
スコッチ・スペイサイドっぽい清涼感あるフルーティさ。
味 :洋梨、青りんごのフルーティ感が強く感じられるようになる。
しかも、喉を越したあたりから。
若干のアルコール感はあるものの、ビターさもきつくない。
甘く、果実味がありきちんと飲める!
・ハイボールで飲んでみる
味:はちみつ主体の爽やかなハイボール。
黒飴みたいなニュアンスも感じられる。
方向性がしっかりと定まっていてブレない。
爽やかだけど、重みはしっかりと感じられる。
よきです。
・総評
このレッドは”デキる”レッド。
どのレッドがデキないレッドなのかは置いといて…最廉価帯だからと言って侮ることなかれです。
そんじょそこらの安スコッチでは相手にならないくらいの安定感。
しっかりとした青りんごや洋梨のフルーティさがあり、はちみつやキャンディのような甘さもしっかりと備え、さらには全体を引き締める善玉なビター感…と、まとまりに優れている。
加水で飲んでもあまりパワーダウンせず、しっかりとした芯を持っていることがうかがえる。レッドの時点で。
おすすめはロック、ハイボール。
ロックではフルーティ感強し、ハイボールでははちみつっぽいスイートさ強し。
なんにせよデイリーウイスキーとして申し分ないスペックをしている…
・所感
あかし、ナメていたので反省しました。
そもそも、インターネットでの酷評はあまり見たことがありませんでしたのに…
いつでも、どこでも手に入れられるウイスキーを軽視しがちな傾向がありますわね。
じっさい700ml換算で1,302円相当になりますので、ジョニ赤相当の価格ラインということになりその出来栄えにも納得がいきます。
公式評にもあったとおりに「スコッチタイプ」という説明がしっくりくるほどには軽やかでで芯の通ったフルーティさが感じられますわね。
…それはそうと、スペシャルブレンドやシェリーカスクで散々言っていた「あかし特有の漬物感」というのはあかしレッドでは感じられませんでした。
そういうところを含めても、クセなくしっかりとまとまったブレンデッドウイスキーだと思いました、おすすめします!!
平和に終わります。
・次回
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