なもなきアクアリウム

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【レビュー】#236『ホワイトオーク 地ウイスキーあかし』を知らないのはもったいない、ハイレベルなスタンダードモデル。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

梅雨よりも、猛暑のほうがマシだと思うのは自分だけでしょうか。

 

今回は前回に引き続き安ウイスキーシリーズ、第二弾はこちら。

 

ホワイトオーク 地ウイスキーあかし

WhiteOak AKASHI

製造元:江井ヶ嶋酒造株式会社

内容量:500ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:1,160円(税込)

 

 

 

 

広く普及している「あかし」のスタンダードモデル。

 

初出は2009年。

前回の「あかしレッド」でも書きましたがこれが「あかし」シリーズの初代となります。

 

その源流ともいえるのが「ホワイトボールウイスキーと言われるものです。

「ホワイトボール」「ホワイトオーク」になり「ホワイトオーク(シリーズの)あかし」と変遷しています。

ちなみに、そのホワイトオークシリーズは「あかし」以外にも現存しており「ホワイトオーク レッド」(大容量ペットボトル)「ホワイトオーク ゴールド」(一升瓶)という名称で販売されています。

 

この「ホワイトオーク あかし」はホワイトオーク属なんですけれど、「あかしレッド」はホワイトオーク属ではないけれどあかし属となっていて…

 

・ホワイトオーク属あかし種(ホワイトオークあかし)

・あかし属(あかしレッド)

 

みたいな謎の生態系を形成しています(深読みしすぎ)

 

構成はモルト・グレーンのスタンダードなもの。

表記を信じるならば「レッド」と違いグレーンスピリッツは入っていないっぽいです。

 

またモルトは自社、グレーンは輸入グレーン…になるのでしょうか?

 

シリーズ共通の真っ黒なメタルスクリューです。

 

 

・公式評(江井ヶ嶋酒造公式通販サイトより)

モルトの香りが華やかな スコッチタイプのブレンディッドウイスキーです。 

口に含むと滑らかな喉越しとともに淡麗でやや辛口な気軽に飲んでいただける明石の『地ウイスキー』です。 

豊かな香りとキレのある味わいが特徴の「ホワイトオーク 地ウイスキー あかし」は、ハイボールとして楽しむのに最適で、炭酸水との相性も抜群です。

食事と合わせながら飲むことで、その洗練された味わいがより引き立ち、リラックスタイムや特別なひとときを演出します。

https://shop.ei-sake.jp/view/item/000000000035?category_page_id=ct5

 

それはそうと、「ホワイトオーク 地ウイスキー あかし」が正式名称なのでしょうか?

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや深めなゴールド

香り:やや人工的…ケミカルなバーボン感。

   シェリー樽由来?のレーズンっぽさも感じられる。

   穀物的な香ばしさもはっきりと見える。

   コーヒー豆的なローストした香ばしさがある。

   全体的にどっしりとリッチな感じ。

味 :基本的に香りの通りの味わい。

   ややケミカルなバニラ、はちみつ。

   それとドライレーズン的な甘いフルーティさ。

   さらに穀物の味わい深さと香ばしさ。

   重めの味わい。好きかも。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ちょっと香りはぼやける。

   ほんのりとバニラ。ケミカル感は無くなったかも。

   それとフレッシュなレーズンっぽさが感じ取れるかな…?

味 :スルっと入ってくる。

   口に入れて時間が経てば経つほどに味が出るスルメ的な美味しさ。

   しみじみ、じんわりと、おいしい。

   レーズンっぽいフルーティさやビターさ、

   はちみつやバニラっぽさは相変わらずあり。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:バーボン樽シェリー樽の構成そのまんま。

  互いが互いを引き立て、甘くてフルーティ。

  味わいは非常に穏やかで、リッチさすら覚える味わい。

  アルコール感もほとんどなく、フルーティなレーズンが香る。

  やおいしいですこれは!!!

 

 

・総評

シレっとハイレベルなものをお出ししている…

 

ここより上のクラスに「あかし シェリカスクが存在するものの、この時点からすでにだいぶシェリー感が出てきている。

ブレンデッド・シングルモルト問わず頻繁に見るバーボンシェリという王道構成ながら、この価格帯で、この販路で出している…皆さんご存じでした…?

 

「あかしレッド」と比較しても分かりやすく棲み分けできていて見事の一言。

バーボン由来のバニラ、はちみつ感シェリー樽由来の甘くスイートなレーズンのフルーティさ

これらがしっかりと融合してスタンダードボトルに恥じないまさしく王道の出来栄えとなっている。

 

どう飲んでも美味しいので自分の好きな飲み方を模索してみるのもいいかも。

どうしても挙げろと言われれば個人的なおすすめはロック。

味わいが増幅していく感じはどのウイスキーにおいてもすき…。

 

 

・所感

あかし、ナメていたので大反省しました。

 

「あかしレッド」が爽やか系フルーティさ特化ならば、「ホワイトオークあかし」はリッチ系フルーティ特化になりますわね。

それで700mlに換算すると1,848円相当になりますので、「角瓶」とか「ブラックニッカスペシャル」とかのラインですね。

それらの強豪な競合相手とも十分に張り合えるスぺックをしていると感じました。

 

今回も「あかし特有の漬物感」というものは特には感じられなかったので…あれ、なんだったんでしょう…?

スペシャブレンドシェリカスクで漬物を感じた人、ぜひ教えてください。

感じなかった報告でもいいです。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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