こんにちは。もう一度、こんにちは。
朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!
重版分は12月25日?刊行らしいです。
デマを振りまいて申し訳ございません………………………
今回もハイボール缶です。こちら。
KIRIN WHISKEY Riku HIGHBALL
蒸留所:富士御殿場蒸溜所(キリンディスティラリー株式会社)
内容量:350ml
アルコール度数:7%
ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー
(ジャパンメイドウイスキー)
購入時価格:215円(税込み)くらい
「キリンウイスキー陸」自体は2020年5月19日が初出。
物議を醸した初期ラベルが2022年4月5日にリニューアルし今に至ります。
じつは、キリンウイスキーのスーパーエースとして君臨しており2024年の販売実績では総売り上げのうち約56%を「陸」が担っているというデータが発表されています。
(「富士」ブランドが約19%なのでおよそ3倍の売上がある…)
そんなスーパーエースがハイボール缶になって限定発売されています。
発売日は2024年12月10日。
なんだ、また周回遅れのレビューか… ←やめてね。
アルコール度数は7%。
元々の「陸」がアルコール度数50%なので、7倍以上に割られています。
これは先日のバスカー缶(6%)の6.66666…倍より薄められている計算になります。
度数自体は7%なのであんまり参考にならんと思うけれど…
構成はフルボトル版と変わらずです。
毎回原料原産地の読み解き方を忘れるので思い出しながら書くと、
・原材料はグレーンとモルト
・原産地名は全体量のなかで多く使われている順なので比率は国内製造>英国製造
・(グレーンウイスキー)表記の括弧内は原材料中で最も比率が高いもの
・て、ことは国内製造、英国製造のグレーン>国内か英国かのモルト
つまりはこういうことだと思います。(世界一やさしくないウイスキーの原料原産地名図解)
・公式評(キリンウイスキー陸 公式サイトより)
陸ハイボールは、きれいな味がする。
きれいな味ってどんな味?
何層にも感じる
香味豊かな
おいしさ
ほのかな甘い香りと
澄んだ口あたり
だから、格段においしい
丁寧に作っているからこそ、
余計なものはいれない。
使ったのは、ウイスキー陸と炭酸。
https://www.kirin.co.jp/alcohol/whisky_brandy/riku/highball/
ちなみに、公式のこのページでは5倍で割る(アルコール度数10%)のを推奨しています。
・氷なしで飲んでみる
香り:あぁ、陸。こんな香りだった。
バーボンかと言われれば、そうではなく…
ジャパニーズと言われれば…スコッチと言われれば…
な、あの感じ。
すっきりとしたバニラっぽさや樽の香り。
味 :あぁ、陸。こんな味だった。
とはいえやはり元がアルコール度数50%なので…
ややパンチに欠ける気がしないでもない。
かなり洗練されたバニラ、樽感。
溶剤を感じる前にスルっと飲めてしまうので
そのあたりのバランスはちょうどいいかも。
・氷ありで飲んでみる
味:うむ…薄い。
若干の物足りなさを感じてしまう。
なんだろう、居酒屋でバーボンハイボールを頼んだ時の味…みたいな。
・缶から直で飲んでみる
味:一番濃く感じる。
ふわりとレーズンっぽいフルーティささえ感じる。
え、これは美味しい!
クリーンでエステリー。
香味豊かなフルーツ、バニラ、トースト感。
・総評
缶直飲みが最大手。
一段飛ばしで「富士」の味わいすら一瞬感じさせるスペック。
もしかして陸、リニューアル後にさらに洗練されている?
元が度数高めなウイスキーなので、結構薄めて飲むことによって繊細さが垣間見えるという気付きが大きい。
なんかバスカーでも同じこと言ってたような…
安いし、おいしい。
新機軸のジャパンメイドウイスキーがスーパーエースなのは非常に納得。
おすすめはどう考えても缶直飲み。
不思議なことにフルーティな味わいが際立ち、陸のスペックを一瞬越えたかのような錯覚を引き起こす。いや、実力?
・所感
ブログ初期のなつかしさを思い出しますわね。
…陸自体は一応ちょこちょこ飲んでいて記事にして以来飲んでないというわけではないのですけれど、記事にするにあたってじっくり分析しながら飲むという行為は久々…ですのよ。
新陸になってから非常にわかりやすくクリーンさが出ていて気持ちのいいウイスキーだと思っています。
ウイスキーの新大陸と呼ぶにふさわしい他にない味わい…です!
最近は居酒屋で陸のハイボールを提供している店も増えてきましたし、単純に認知度も上がってきたかと思います。
国産の新ブランドが伸びて行くのは非常に好ましいですわね。
・・・そういえば旧陸のレビューまだでしたわね…もう需要が…
・次回
まだ
・前回