なもなきアクアリウム

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【レビュー】#206『カバラン ディスティラリーセレクトNo.1』はスイートでフルーティ、エントリーモデルからこの本気。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

朝倉あさげ著『世界一やさしいウイスキーの味覚図鑑』、発売中です!

↑の本に載ってないの?と言われた銘柄もたくさん更新していきます!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

今回はこちら。

 

カバラディスティラリーセレクトNo.1

KAVALAN DISTILLERY SELECT No.1

蒸留所名:カバラン蒸留所(台湾)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・タイワニーズウイスキー

購入時価格:4,980円(税込み)

 

 

 

正しくカバランの入門用となるボトル。

 

初出は2018年9月。

現在はNo.2の出現によりNo.1という名称になっていますが、当初は「ディスティラリーセレクト」と言えばこちら1本でした。

 

カバラン」については過去の記事にて…

asgsn.hatenablog.com

 

と、言いたいところですけれど昔の記事特有の微妙ににわかっぽく情報に乏しそうな内容だったので今回改めて解説します。

 

 

カバラン蒸溜所の竣工は2005年。

製造開始が2006年で初出荷が2008年です。

 

台湾は北東部、宜蘭(ぎらん)県にて蒸留所を構えています。

ウイスキーの熟成にはスコットランドのような冷涼な気候がゆっくりと熟成が進むので望ましいと言われているのに対し、台湾の高温多湿な気候はそれとは真逆の亜熱帯気候。

それによりカバラン蒸留所では他所と比べて尋常ではないスピードでウイスキーが熟成していく(=短時間で商品として売り出せる)わけですが「大きな樽を使う(大きなほうが熟成がゆっくりになる)」「樽ひとつひとつに対してコンピューターで綿密なモニタリングをする」などの施策を採ることで適切な熟成度合いを見極めているそうです。

 

カバラン」は上を見ればキリがない、というか基本的に高級路線なブランドであり今回紹介するディスティラリーセレクト」はむしろ異端な立ち位置と言えます。

 

No.1の樽構成はex-バーボン樽ex-シェリー樽

直前の「M&Hクラシック」でも言及しましたけれど、「ex-」とは「元・」の意なのでファーストフィルだとかかセカンドフィルだとかはわからないけどとにかくバーボン樽、シェリー樽…の意です。

たぶん…

 

サイトによってはリフィルのバーボン樽シェリー樽と書かれているところもあります。

リフィルはセカンドフィル以降(という認識でいいよね…?)なのでちょっと意味合いが変わってきます・・・??????

また、原酒は4年以上熟成したものと書かれているサイトもあります(公式には記載がないので真偽不明)

 

蒸留所を所有する金車グループのロゴ?が描かれたコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(カバラン日本版公式サイトより)

カバラディスティラリー セレクト No. 1は、細部までこだわった樽の芸術と熟練した絶妙な工芸により、濃厚かつソフトな幾重にも広がる口当たりを生み出しています。さらに、カバラン特有のトロピカルフルーツ、タフィーの香りが漂い、木とバニラの風味が彩りを添えています。その余韻が広がる完璧な風味は、ブレンダーが厳選したこだわりの力作です。

 

色合い
深遠な琥珀色風味
トロピカルフルーツの熟成した香りがなめらかな風味を包み、魅惑的な芳しい香りがほんのり漂います。

口当たり
甘く、軽く柔らかで、なめらか。樽の工芸による完璧なハーモニーが織り成すバランスの取れた口当たり。

おすすめのお召し上がり方
ストレート、また、カクテルに使用するのにも適しています。

https://www.kavalanwhisky.com/jp/product.php?act=view&id=9

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :琥珀

香り:ザ・トロピカル!

   バーボン樽由来のバニラ、キャラメルっぽい香りが広がる。

   周りを南国フルーツが囲むような陽気な香り、バナナ感が強い!

   なんとなくベリー系の香りも感じられるかも。

   ほんのりとスパイシーなニュアンスも。

味 :ウッディでスパイシーな中に甘かったり、酸っぱかったりといった

   キャラクターが見え隠れする。

   やはりバニラやキャラメルっぽいニュアンスが主となっていて、

   バナナ、マンゴーなど南国っぽい黄色いフルーツ感が脇を固めている感じ。

   アルコール刺激はやや感じる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:バニラ、はちみつ。

   洋菓子チックな甘そうな香りが広がる。

味 :やや渋くはなるものの…甘さのニュアンスは感じ取りやすくなる。

   ただ余韻はただただ渋みが残る・・・

   ウッディさが強くなりすぎるかも…?

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:美味しい!!!

  ロックで感じた渋みは薄まり、バニラ・キャラメルなどのスイートさ。

  ベリー・マンゴーなどのリッチなフルーティさが調和している。

  かなり親しみやすく、味わいの層の厚さを感じる。

 

 

・総評

入門ならこれ一択かも。

 

方向性はカバラン クラシック」によく似ている。

というか半値ほどで買えるこっちで良くね…???????と思うほどにはこちらの完成度が高く感じた。

 

バーボン樽とシェリー樽の良いところがきちんと出るとこ出ていて、カバラン蒸留所の「所有する樽のレベルの高さ」「熟成の魔術」が組み合わさって生まれる爆発力を感じる出来栄え。

 

おすすめはハイボール

ストレートの香りも好きではあるけれど、バランスや加水で出てくる香味を含めた総合力はハイボールで飲んだ時に一番よさを感じられた、と思う。

 

 

・所感

最初から逆張りしないでエントリーモデルから飲んでおくことの大切さ。。。。。。。。。。。。。。。。

 

実際、「トリプルシェリカスクハイボール缶もきちんと美味しかったのできちんと美味しい蒸留所なんですよ!!!!!!!!!!(自分に言っています)

「クラシック」コンサートマスターポートカスクを先に飲んでしまったのが運の尽きというか…今飲んだら別の感想を抱けるかしら…?

 

上で解説しそびれたのですけれど、ソリストというカスクストレングスの最高級シリーズがありそれこそがカバランの真骨頂だと、ウイスキー愛好家の皆さんの言や品評会の結果が物語っています。

きっちり相応に高い(15,000円~)のですが、そのぶん度数も高いしそれならべつに割高でもないのでは…?と感じつつあります(麻痺)

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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