なもなきアクアリウム

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【レビュー】#58 『アーストン10年 シーカスク』は潮感と穏やかさが入り混じるローランドモルト。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

寒いからってホットコーヒーを飲んでいるとかえって身体が冷えるってご存じですか?身体を温めるなら紅茶とか、ココアが良いらしいです。

あとタンポポのコーヒーも身体を温めてくれるらしいです。ノンカフェインなのもグッドですね。

 

という話とレビューは全く関係ないです。今回はこちら。

 

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アーストン10年 シーカスク

AERSTONE AGED 10 YEARS  -SEA CASK-

蒸留所名:アイルサベイ蒸留所(ローランド)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:3,300円(税込み)

 

 

 

 

当ブログ初めてのローランドモルトです。

 

アイルサベイ蒸留所のはじまりは2007年。

グレンフィディックなどを手掛けるウィリアム・グラント&サンズ社が所有するガーヴァン蒸留所に併設されました。ガーヴァン蒸留所はグレーンウイスキーを製造しています。

 

2007年設立ということで同蒸留所初の年数もののリリースです。

同じくアーストン10年のランドカスクというものも同時に販売されていますが、とりあえずこちらから買ってみました。

評判がこちらのほうがいいので…

 

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ファーストリリース自体は蒸留所名である「アイルサベイ」として一度ノンエイジのボトルがリリースされていたそうです。

 

当ブログやほとんどのサイトでは「アーストン」と表記していますが、輸入業者のラベルを見ると「エアストーン」と書かれています。

まぁこのへんはアメリカ市場向けの読み方なんでしょう。

 

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SINCE 1887と書かれていますがウィリアム・グラント&サンズ社の設立年ですね。

 

同社所有の蒸留所はグレンフィディックバルヴェニーキニンヴィガーヴァン、そしてアイルサベイと5つになるわけです。凄い。

 

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コルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

多少チープなつくりではありますが、コルクというだけでテンションは上がります。

 

 

・公式評(アーストン海外公式サイトより)

スコットランドのエアシャー海岸に位置する倉庫で10年以上じっくりと熟成させました。

シーカスクとは、私たちの倉庫の一部が海のすぐそばに位置していることから、そう呼ばれています。このことが熟成に影響を与え、海の塩の香りがする滑らかなウイスキーを生み出しています。

アーストンは、ボトルとパックに記載されている味の特徴によって明確に定義された、2つの特徴的なスタイルのシングルモルトスコッチウイスキーを紹介しています。

スムース&イージー、リッチ&スモーキー、どちらを選ぶかはあなた次第です。

熟練した職人によって作られたこのウイスキーは、責任を持ってお飲みください。

 

香り
軽快で華やかな香りと、ほのかにナッツのような個性。オーク、モルトビスケット、クリーミーなバニラの香り。
味わい
軽くトーストしたアーモンド、甘い綿菓子、優しいバニラオークが、タンニンのタッチとバランスを保っています。
フィニッシュ
余韻のあるオーク材と繊細な甘さ。 (DeepL)

https://www.aerstonescotchwhisky.com/gb/our-whisky-range/sea-cask/

(※海外サイト)

 

白のシーカスク、黒のランドカスクです。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :明るいゴールド

香り:湿った香り。雨の日を思い出す。なんだこれ!!

   奥に若干の金属臭、ほのかにモルトの甘い香り。

味 :潮っぽい。

   基本はローランドモルトっぽく穏やかな味だけども潮っぽさが目立つ。

   潮だね。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:金属っぽい香りがやや前へ。

味 :とにかく潮っぽい。歯の裏に張り付くようなしょっぱさ。

   なんだこれ!!面白い。これ。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:なんだかよくわからん味になる。

  安シェリー系ブレンデッド的な風味。しょっぱさは何処へ?

 

 

・総評

とにかく潮感が特徴的で面白い。

ローランド製キャンベルタウンモルトと言った感じ。

これ単体がどうこうというのはともかく、こういうフレーバーを持った原酒が使えるという面ではグランツとかのブレンデッドにも幅を持たせられて面白いだろうなぁ、と思う。

 

ロックでは妙な香りが気になるのでストレートが良さげ。

ハイボールは…なんなんだろうか、伸びがいまいちなのか潮感が無くなってしまうので”らしさ”としては今一つ押しに欠ける。

 

 

・所感

ウィリアム・グラント&サンズ社という大御所が所有するアイルサベイ蒸留所からの満を持してのリリースだというのにあまり話題になっていないような気がしますけれど、なんだか理由がわかるような気がしますわね…

 

名前とは裏腹に、ランドカスクのほうがピーテッドタイプで内陸ピートの味わいっぽいですわね。言われてみれば「SEA」と聞いてピートを連想するのは何故なんでしょう…

 

 

ほんとうにどうでもいい話ですが「アイルサベイ」って凄く語感が好きですのよ。「オーヘントッシャン」も語感が好きなのでローランド地方の地名はネーミングセンスがいいですわね。

 

「ローランドの蒸留所を3つ挙げよ」と言われた時の選択肢にもパっと出てきていいですわね。アイルサベイ。アイルサ・ベイと書くらしいですわね。

あとはオーヘントッシャンとグレンキンチーとブラドノックくらいがポンポン出てくれば上出来ですわね。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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