なもなきアクアリウム

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【レビュー】#59 『カバラン コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ』はナチュラルで甘酸っぱい果実味。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

再び自粛の日々が訪れつつありますね。

と言っても別に年末年始だろうが浮かれずにずっと自粛を続けてるんですけどね…

 

片割れを開けちゃったのでもう一本もせっかくだし開けちゃおうということで今回はこちら。

 

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カバラコンサートマスター ポートカスクフィニッシュ

KAVALAN CONCERTMASTER PORT CASK FINISH

蒸留所名:カバラン蒸留所(台湾)

内容量:50ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・タイワニーズウイスキー

購入時価格:1,200円くらい

 

 

 

 

カバラン」については前回の記事にて解説しています。

asgsn.hatenablog.com

 

アメリカンオークの樽で熟成されたあと、ポルトガルの酒精強化ワインであるポートワインの樽にてフィニッシュをかけたものです。

4,500円くらいのディスティラリーセレクトの次に安価なシリーズですね。

 

コンサートマスター」には第2弾が存在し、シェリカスクフィニッシュが後発でリリースされています。

そちらは国内ではフルボトルでしか流通していませんが…

 

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今回も50mlのミニボトルです。

フルボトルで買うとだいたい7,500円くらいします。

 

こちらもきちんとフルボトルの形状をそのまま縮小したようなデザインで、特徴的な緑色をしたボトルです。

 

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スクリューキャップです。

例のごとくフルボトルではコルク栓です。

 

 

・公式評(カバラン日本公式サイトより)

カバラコンサートマスターは個性的であり、かつ調和の取れた口当たりのシングルモルトウイスキーです。ポルトガルのポートカスクから醸し出す風味が台湾カバラン蒸留所の特色と融合し、独特の幾層にも広がる豊かな香りと風味のハーモニーを奏でます。

 

色合い:あたたかな赤褐色。

風味:新鮮なイチゴ類の香りとハチミツの香りに加えマシュマロの風味が広がります。

口当たり: コクと甘みがあり、調和のとれた多層の口当たり。

https://www.kavalan.jp/products/

 

2014年のSFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)にて最優秀金賞を取っているらしいです。

 

 

・ストレートで飲んでみる

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色 :淡い赤褐色

香り:クラシックと同じくバーボン然とした溶剤臭が目立つ。

   その中にふわりと甘い黒糖のような香りを感じる。

味 :舌に乗せた瞬間に果実的な酸味を感じる。

   一瞬の甘さの後にキュっとなるタンニン感、樽感。余韻は長い。

 

 

・ロックで飲んでみる

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香り:アルコール感が無くなり嗅ぎやすくなる。

   バーボン的なトロピカル感、甘い香り。

味 :甘酸っぱい、のあとにちょこっとスモーキーな樽感で〆る。

 

 

ハイボールで飲んでみる

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味:やはり果実味が楽しい甘酸っぱいハイボール

  クラシックと比較するとこちらのほうが人工的な風味がない。

  ナチュラルな感じで飲みやすさがある。

 

 

・総評

書いててがっかりしたがやはりハイボール向きなのか…。

ただ、ロックはクラシックと比べて樽感が鬱陶しくないので飲めると言えば飲める。

それでもおすすめはハイボール。甘酸っぱさが際立つのでフルーツジュースのように飲める。

 

それにしてもやはり何を表現したいのかがいまいち伝わってこない。買っておいたトリプルシェリカスクへの不安が高まっていく…

 

 

・所感

「緑瓶にハズレなし」発言が逆にジンクスになりつつありますわね。

クラシックと比較したらこちらのほうが好みかな、と言った感じですのよ。

 

……

………

カバランについては多分自分に合ってないんだと思いますのでこの際だから言ってしまいますと

 

カバランはソリストシリーズからが本気!」というのは事実ソリストシリーズが本当に美味しいものだとしても、結局ハイクラスに誘導するのなら同価格帯のスコッチにだって良いものがゴロゴロいるわけで手放しにカバランは凄いんだ!!美味いんだ!!」というのはいささか集団催眠にかかりすぎでは?と感じずにはいられません…

まぁなんにせよソリストも飲んでない者がとやかく言う筋合いも無いと思いますが…

 

もちろん独特な気候と先進的な技術を利用した、短い期間で熟成感を持った原酒を生み出すといった試みは非常に価値あるものですし、これからもどんどん良いものがリリースされていくに違いないブランドなので今回飲んだものだけを挙げてこき下ろすつもりは全っっっくありません。

また、今回飲んだボトルは2018年に製造されたものらしいので「最近のロットはもっと美味しいよ!!」という情報があればぜひまた飲んでみたい銘柄ではあります。

 

とりあえず今回購入していたボトルについてはこういった評価、という形です。

 

 

インターネットを見てもカバランをこき下ろしているブログはそうそうないので、自分に合わないだけで本当に美味しい銘柄なんだと思っています。

ただ、当初のコンセプト通り「レビューは正直に」というところは外したくないのでこういった心の声を書かせていただきました。もし気分を害された方がいらっしゃったらごめんなさい。

 

 

・・・はっ!?わたくしは今何を…?

というわけで次回からは再び安スコッチ編を展開していきたいと思っていますわよ!!!

じつは結構そういうストックが溜まってきているので消化しないとという切実な事情ですことよ!!!!!!!!!

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com