なもなきアクアリウム

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【レビュー】#130『ザ・フェイマスグラウス シェリーカスクフィニッシュ』は香り甘々、味はフルーティでスパイシー。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

更新頻度的に今回が今年最後のレビュー記事です。

番号的にもちょうどキリがいいのでいい感じです。

 

今回は最近国内にも入ってきたこちら。

 

ザ・フェイマスグラウス シェリカスクフィニッシュ

THE FAMOUS GROUSE  SHERRY CASK FINISH

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:2,550円(税込)

 

 

 

 

ウィンターリザーブに続くブレンダーズエディション第3弾。

 

「ザ・フェイマスグラウス」ブランドおよび現行ラインナップについては特集記事を過去に組んでいるのでご興味があればぜひ…

asgsn.hatenablog.com

 

過去にもそういう趣旨の同名ボトルがリリースされていたのですが、リニューアルかと言われるとちょっと疑問な感じです。

ブラックグラウススモーキーブラックでも割と大きな変更が為されていたので今回も大掛かりに変えてるんじゃないかなぁと予測します。

 

元来ファイネストの時点でシェリー樽にて後熟しているので、シェリカスクフィニッシュなどと言われてもいまいち真新しさを感じないというのがぶっちゃけた印象ですが・・・

 

ボトルの裏側にいろいろと説明が載っていてありがたいです。

でも心底写真に撮りづらい背景と文字だったので書き起こしました。

 

Our Blender's Editions showcase the art of whisky blending. For each editions our Master Blender selects a unique range of fine malt and grain whiskies to create blends with distinctive character.
Sherry Cask Finish showcases Speyside malt whiskies, matured in sherry seasoned Europian oak casks for a rich, warming and spiced character.
These malts are conbined with other hand selected malt and grain whiskies to enhance sweetness then finished in sherry casks for extra smoothness.

ブレンダーズ・エディションは、ウイスキーのブレンディング技術を紹介するものです。各エディションでは、マスターブレンダーが上質なモルトウイスキーとグレーンウイスキーを独自に厳選し、個性的なブレンドが生み出されています。
シェリカスクフィニッシュは、シェリーで味付けしたヨーロピアンオーク樽で熟成させたスペイサイドモルトウイスキーで、リッチで温かく、スパイスの効いた味わいが特徴です。
これらのモルトウイスキーは、厳選された他のモルトウイスキーやグレーンウイスキーと組み合わせて甘さを引き立て、シェリー樽で仕上げ、さらに滑らかな味わいにしています。

(DeepL)

 

いわゆるシーズニングを堂々と記載しているのが清々しいです。

モルトウイスキーの話だけど)

 

現代ウイスキーにおいて「本物のシェリー樽での熟成というのはノンチルノンカラーみたいに売り文句として使える」ので、逆にシーズニングシェリーというのは暗黙の了解で「わざわざ記載してなければシーズニングシェリーなんじゃないの」くらいの認識です。

 

この記載にある通りのシーズニングシェリー樽で熟成したスペイサイドモルト…というとマッ・・・が思い浮かびますが、エドリントン社の所有蒸溜所から見るに案外グレンロセスも多く含まれているかもしれません。

まぁこのへんもファイネストとあんまり変わりない気がするんですけど!!!

 

真っ赤なスクリューキャップです。

まっか…?やはりマッカラン…?

 

 

・公式評(フェイマスグラウス公式インスタグラムより)

公式サイトにはまだ商品ページが作られていないので精力的に更新をしているインスタから情報を引っ張ってきました。

 

From another corner of Grouse Country inspired by Spain comes Sherry Cask Finish. It’s the casks from the region of Jerez that give Sherry Cask Finish its unique taste. This makes for a smooth and sweet whisky that’s as perfectly balanced as the Grouse on this cask. 

スペインにインスパイアされたグラウスカントリーのもう一つのコーナーから、シェリカスクフィニッシュが登場しました。シェリカスクフィニッシュに独特の味わいを与えているのは、ヘレス地方で作られた樽です。この樽に詰められたグラウスと同様に完璧なバランスを持つ、滑らかで甘いウイスキーに仕上がっています。

(DeepL)

こちらがシェリカスクフィニッシュ初出のポスト。

フィニッシュはいつもどおりスパニッシュオークのシェリカスクを使用しているようです。

 

Sherry Cask Finish comes from a place of sweet fruits giving us a balanced aroma of fresh oranges and poached pears. You’ll also smell moist sultanas and cocoa beans with hints of sweet cinnamon and ginger spices.

シェリカスクフィニッシュは、甘い果実の産地であることから、新鮮なオレンジやポーチドペアのバランスの取れた香りがします。また、しっとりとしたサルタナとカカオ豆の香りに、甘いシナモンとジンジャーのスパイスのヒントが感じられます。

(DeepL)

こちらが内容について言及されているポスト。

一応ソース。

https://www.instagram.com/thefamousgrouse/

 

ちなみに公式サイトからはウインターリザーブが消えていました。

な、なしてや…

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや赤みを帯びたアンバー

香り:濃厚なドライレーズンの香り。

   香りで行くと今は亡きメロウゴールドを彷彿とさせる。

   アルコールアタックもなく穏やか。

味 :香りほどの濃厚な甘さは感じ取れない。

   フルーティさ、樽感が同時に、やがて若干のスパイシーさが続いていく。

   そんな感じ。ウインターリザーブに通じる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:雷鳥特有のシェリー感が出る。

   わかりやすく言うとファイネストに寄る。

味 :やはり加水で伸びてピントが合う。

   甘口ではなくドライなフルーティさが目立つ。

   そしてやはりスパイスのニュアンスが強く感じられる。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ロックとさほど印象はかわらない…?

  一瞬フルーティなんだけど・・・やっぱりドライな感じ。

 

 

・総評

もしかしてウインターリザーブのリメイク?

 

印象としてはファイネストとウインターリザーブの間の子といった感じ。

シェリカスクフィニッシュというお題目からはちょっと肩透かしな気分がした。

 

香りの主張はすさまじく濃厚なのに、飲んでみるとそこまでの濃さ、甘さを感じずにドライでいてスパイシー。

脳がバグりそう。

 

おすすめはいままでの雷鳥通りの加水以降。

ロックでもハイボールでも要素はさほど変わらなかったので、個人的にはロックあたりがちょうどいいかも。

 

 

・所感

ブレンダーズエディション…曲者ぞろいですわね。

個人的にはファイネストとメロウゴールドが頭ひとつ抜けているイメージですのよ。

 

概要の時点から不穏な感じで進行させる妙な記事になってしまって雷鳥には申し訳ない気持ちでいっぱいなのですわ…

ウインターリザーブともどもスパイシーさが目立つので冬にはいい感じかもしれませんわね。

 

 

あ…、あとメリークリスマス!

ほんとは23日の時点で記事のほとんどができていたのですが、所感の内容がいまいち出てこなかったので後回しにしていました。

 

 

 

次回は雑記かアサゲオブなんちゃらアワードでしょうか…?

気が向いたらお会いしましょう。。。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

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