こんにちは。朝倉あさげです。
今年もなんだかんだでブログが音信不通にならずに続けてこられたので、第2回が開催される運びとなりました。
今年の総決算として2022年に記事として出したウイスキーたちを朝倉あさげが独自に表彰する「アサゲ・オブ・ウイスキー・アワード2022」(A.O.W.A.2022)の表彰ボトルを選定したいと思います。
当ブログの熱心な読者の方は朝倉あさげが妙に肩入れしてるような銘柄がぼんやりと浮かんでいらっしゃるかもしれませんが、そんなことも含めて想像しながら読んでみていただけるとうれしいです。
え?どこかで見たロゴ?しらん…
- ・表彰項目
- ・Taste of the year(味部門)
- ・Flavour of the year(香り部門)
- ・Amaze of the year(驚き部門)
- ・もっと評価されていい of the year(推したい部門)
- ・総評
- ・年末のごあいさつ
- ・A.O.W.A.2022
・表彰項目
・Taste of the year
真に飲んで美味しいと思ったもの
・Flavour of the year
真に香りが良いと思ったもの
・Amaze of the year
真に面白い、驚かされたと思ったもの
・もっと評価されていい of the year
真にもっと評価されるべきと思ったもの
選定は2022年にレビュー記事をアップしたボトルからとします。
レビューのナンバリングは【#57~#130】までですね。
・Taste of the year(味部門)
第1位:ラガヴーリン16年
LAGAVULIN AGED 16 YEARS
「アイラモルトを飲もう」なんて企画から始まって、やっぱり最後までこのボトルの虜でした。なんか自分のことながら選出がわかりやすい。。。
写真のフルボトルを買ったときは値上げ情報が出る直前だったので7,880円で買ったそうですが…現在市場価格では新たな定価の11,000円を越えて13,000円などという値段がザラなのが原酒不足?品薄?の状況をひしひしと表わしているようです。
個人的に思うのが鉛筆、書斎の香味。
「それって良い要素なのか?…」という感じですがそれ以外にも潮だったり、甘さ、樽感がまさしくベストなバランスで絡み合い、安心を与えてくれます。
文句なしの第1位です。
「オフィシャルが高いなら、ボトラーズを買えばいいじゃない」というアンサーに「クラシック・オブ・アイラ」というボトラーズラガヴーリンなんてものも存在します。
代替にしても結構なお値段なのでとっておきになっていますが…
第2位:山崎12年 THE YAMAZAKI AGED 12 YEARS
スコッチでさえミズナラ、ミズナラと言うようになってきましたが「真のミズナラとはこうなのだよ。」と堂々と君臨しているかの如く惜しげもないミズナラ感。
ビター感のあるチョコレート、ゆっくりと開いていく奥ゆかしさ。
ジャパニーズウイスキーの見本としていろんな人に飲んでもらいたいです。
だからもっと広く売ってください。。。
Ichiro’s Malt & Grain World Blended Whisky Limited Edition
第2位の山崎12年とは真反対に、ジュワっと出てくる「うま味」がとにかく印象に残りました。
この辺はクラシカルエディションも似たような感じが出ているのですが、やはりリミテッドのほうが上手です。
当時は量り売りで買ったものを飲んだのですが、フルボトルを手に入れられる機会に恵まれたので記事の写真もフルボトルのものに差し替えました。
名前の通り限定品なのと、イチローズモルト特有の品薄で入手はしづらいのですがワールドブレンデッドながら値段に見合った実力を確実に備えているボトルです。
ほか候補
シングルモルト津貫 2022エディション
内陸系のピート感、潮感、どっしりとした酒質。
今後にも期待できるパワフルなモルトです。
ブナハーブン12年
アイラモルトの変化球であり超穴場。
花の蜜のような甘さ、そしてほんのりと感じる潮っぽさが印象的。
オーバン14年
ストレートでの複雑さはまさに繊細な絹のよう。
それ以外だと均衡が崩れがちなのもご愛嬌。
・Flavour of the year(香り部門)
第1位:ザ・フェイマスグラウス メロウゴールド
THE FAMOUS GROUSE MELLOW GOLD
公式評の「砂糖漬けのフルーツ」の通り、明らかに糖度の高い香り。
暴力的です。ここまで本気で来られたら第1位に選ばざるを得ませんでした。
唯一のマイナスポイントとしては終売品というところでしょうか。
「朝倉あさげが薦めているから飲んでみよう」なんて奇特な方はいらっしゃらないとは思いますが。。。
味についてもケチのつかない甘美なシェリー感。
もしこれが現世にまだ存在していたらほかのシェリー系ブレンデッドは相当肩身が狭いですよ・・・
IWAI TRADITION Sherry Cask Finish
現代版サントリーローヤル古酒。(?????)
「岩井」のプレーンさにそのままPXシェリーの要素を添加したような。
甘美なメープルシロップの香りに、岩井特有のスモーキー感。
ボトルも越百のものが使われていたり、ゴールドなラベルだったりと限定品にふさわしい風格な一本です。
第3位:サントリーローヤル プレミアム12年
Suntory Whisky ROYAL Premium Aged 12 Years
古酒を入れるのってどうなの??って感じですがどーしても入れたかったので。。。
熟した果実のやや酸っぱさを思わせる香りが印象的。
山崎12年にも通じるような奥ゆかしさ、気品を備えていてローヤルの古酒のなかでもトップレベルの実力だと感じました(当社比)。
流通時期は25年前ですが、全盛期の香りはどうだったのか気になるところです…
ほか候補
山崎12年
言わずもがな。
3位に入れようか迷いましたが個人的には香りはプレミアム12年かなと…
タリスカーストーム(旧ラベル)
潮、ヨード、樽…などと「タリスカーといえば」感満載。
紹介したのは旧ラベルですが、新ラベルはどうなっているか…
・Amaze of the year(驚き部門)
第1位:キルホーマン サナイグ
KILCHOMAN SANAIG
フルボトル持ってないのに第1位に選ぶ無責任なブログですわね!!!!
サナイグ固有というわけではないけれど、ヘビーピート+シェリーの組み合わせに初めて遭遇したのがこちらだったので選びました。
フルーティさがピートさと喧嘩せず、まろやかに調和しているさまは飲んでいて非常に不思議かつ楽しい体験でした。このへんはキルホーマン原酒が上手に作用している感がありますわね。
ノンエイジながらも抜群の完成度だと思いました。
ボトルの形状が鈍器にしたら威力出そうなのも高評価です(嘘)
休売?終売?などと言ってるときに試しに買って飲んでみて見事にバーボン沼に引きずり込まれました。
ライトと謳いつつ、割っても全然薄まりを感じさせずコクを残しているのはさすが。
雑記で書こうと思っていたのですが、ホワイトの発売は事実上のイエロー終売なのではなく原酒が供給できるようになるまでのつなぎとしてのリリースで往年のファンへの配慮なのでは?という説を見てなるほどなぁと思いました。
数年後にサゼラック仕様のイエローが出てくれればそれはそれでとても喜ばしいことです。そんな未来が来ることを信じています。。。
大手3社以外のジャパニーズシングルモルトが、加水仕様で、全国で、通年で、6,600円で…などという情報を羅列するだけで驚きだらけです。
イメージ的には柑橘と潮の感じが強いです。
柔らかな甘みは砂糖菓子を彷彿とさせ、ミズナラとは別の日本感を見せてくれます。
で、なんだか戸河内のほうが高評価なように見えますが、レビューはまた来年にでも…
ほか候補
バスカー シングルグレーン
シングルポットスチルが妙に人気ですが、個人的にはこちらが一番。
マルサラワイン樽の特徴が十二分に出ていて、なおかつ飲みやすい。すごい。
ジョニーウォーカー レッドラベル
改めてみるとやっぱりすごい。黒ラベルもだけど。
1,000円でこれだけの出来のものが飲めたら、安ウイスキーを開拓する気力がなくなる。
・もっと評価されていい of the year(推したい部門)
第1位:ブナハーブン12年
Bunnahabhain 12 YEARS OLD
またフルボトル未所持のを第1位にする無責任ブログですわね!!!!!!!
Taste of yearsでも候補に挙がった、アイラモルトの異端児。
ほぼノンピートなのに微妙にスモークを感じるのはなんだか不思議な感じです。
優しい麦感にシェリー、潮感などがきれいに乗っていて飲んでいて楽しいです。
World Whiskies Awards 2022の記事でも触れましたが該当コンペでしっかりと受賞してるのもあり「もっと評価されるべき」には微妙にそぐわない感じがしますが、アイラモルトだからこそスポットが当たりづらい面があると思うので、ここに挙げさせていただきました。。。
第2位:シングルモルト宮城峡 NA
余市と何かと比べられて軽めな印象に思われがちですが、結構しっかりとしています。
「ニッカ」と言えば「りんご」でもあるので、赤りんごをイメージさせる宮城峡も立派にニッカの看板として活躍しているといえるでしょう。
上で触れたWorld Whiskies Awards 2022でも受賞しているのでこちらも「もっと評価されるべき」にはそぐわないのかもしれませんが、国内では未だ余市>>>宮城峡なイメージが強いのでそういう点も含めてももっと多くの人に改めて飲んでみてほしいです。
第3位:デュワーズ イリーガルスムース8年
レビュー記事ではあまり触れませんでしたが、初飲みではぶっちゃけ微妙に感じていました。
されど何度か飲んでみているうちに良さがわかってくる。
スモーキーであり、草。飲めば飲むほど美味しいんです。
というか、デュワーズは今のところハズレがないので凄いです。
2,000円くらいで投げ売りされてたらラッキーかも。
ほか候補
朝倉 サクラカスクブレンデッド
名誉ウイスキーなので候補に載せました。自制心がなければ第1位にしています。
「朝倉」全体でみても集大成といえるブレンディング。
桜のドチャクソ激しい主張を抑えつつ…出てくるように…抑えつつ…な塩梅が凄い。
・総評
というわけで2022年は
・Taste of the year
ラガヴーリン16年
・Flavour of the year
ザ・フェイマスグラウス メロウゴールド
・Amaze of the year
キルホーマン サナイグ
・もっと評価されていい of the year
ブナハーブン12年
の4本を各部門の金賞として表彰します。アイラモルト多いな!
今年も第5の「お値段以上」の表彰枠を作ろうと画策していたのですが、どうやっても廉価ボトルばっかりになってしまうし選出がパッとしないので結局4部門のままになりました。
去年とは打って変わってそこそこまともな選出リストになったのではないでしょうか…?
いまやグレンアラヒー12年も8,000円近く、グレンファークラス17年に至っては12,000円近くなどとありえんくらい高騰しているので価格的な面においてもやっぱりウイスキーは一期一会な面が強いなと実感した1年でした。
今年も美味しいウイスキーをありがとうございました。
・年末のごあいさつ
まずはじめに、2022年も当ブログにお越しくださりありがとうございました。
当初は趣味ブログとして開始して、残骸がある通りGBAポケモンのプレイ日記とか、買った小物を紹介したりというのがちょこちょこあったのですが途中からほぼウイスキー一色になってしまいました。
もちろんウイスキーしか趣味がないというわけではなく・・・わざわざ記事にするほどでもないと感じるようになった(あと写真を撮るのがめんどくさい)のでフェードアウトしていったという感じですかね…自分の考えてることがよくわからないです。
いまはファイアーエムブレム聖魔の光石で、左上バグやトーチバグを使って合法的に敵ユニット限定武器を手に入れるプレイをほそぼそと楽しんでいます。
話がそれましたが、数か月前にブログの累計アクセス数が10万アクセスを越えました。
雑記で書こうと思った話ですのでここでは適当に触れますが、当初の予定ではここまで多くの方に見ていただけるとは思っていなかったので純粋に驚きと、感謝でいっぱいです。
ほんとうにありがとうございます。
去年の年末のご挨拶で「ブログの更新が少しずつ緩やかになる」と宣言していましたが、まぁまぁその通りになってきたように感じます。
ただ、やってみれば意外とブログを書く時間も確保できることもわかってきたので今年の9月~12月のような超鈍足ペースみたいなことは・・・・なくなるかもしれんし、残るかもしれん…わからん………
あんまりグダグダ書くと雑記記事みたいになるのでこのへんで打ち切りますが、来年もさぼらず更新していくつもりなのでまた当ブログへお越しくだされば幸いです。
それでは!来年もここでお会いしましょうね。
朝倉あさげ
・A.O.W.A.2022