なもなきアクアリウム

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【レビュー】#108 『ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック』は(個人的には)合体事故の問題児…?

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

最近なにもかもが面倒なのと、飲酒量を抑えているので写真を撮りながらウイスキーを飲む頻度が減りました。

なんというか、缶チューハイやら缶ハイボールやらを飲んでいる始末です…

楽だからね…

 

今回はこちら。

 

ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック

THE FAMOUS GROUSE  SMOKY BLACK

製造元:マシュー・グローグ&サン社(エドリントングループ傘下)

内容量:700ml

アルコール度数:40%

ブレンデッド・スコッチウイスキー

購入時価格:2,400円くらい

 

 

 

 

ピーテッドタイプの雷鳥

 

「ザ・フェイマスグラウス」ブランドおよび現行ラインナップについては特集記事を過去に組んでいるのでご興味があればぜひ…

asgsn.hatenablog.com

 

「フェイマスグラウス・ブレンダーズエディション」の第1弾。

第2弾である「ウィンターリザーブを#44にて紹介したままかなりの期間が空いてしまいました。

 

かつて存在した「ブラックグラウス」の後継品であり、アイラモルトを使用した”それ”とは異なり、「スモーキーブラック」はグレンタレット蒸留所のピーテッド原酒を使用しているそうです。

なので後継品ではなくふつうに別物なのですが立ち位置としては似ているといった程度の関係性です。

 

We have been perfecting the art of whisky blending since 1800.
It's what we do.

Our Blender's Editions showcase the art of whisky blending.
For each edition our Master Blender selects a unique range of fine malt and grain whiskies to create blends with distinctive character.

Smoky Black is the only blend in the world to use a rare peated version of Glenturret, from Scotland's oldest working distillery. Smooth and sweet with soft smoky notes.
Smoky Black, one of kind.

1800年の創業以来、ウイスキーブレンド技術を完成させてきました。
それが私たちの仕事です。

ブレンダーズエディションでは、ウイスキーブレンド技術を紹介しています。
各エディションでは、マスターブレンダーが上質なモルトウイスキーとグレーンウイスキーの中から独自のものを選び、独特の個性を持つブレンドを生み出しています。

スモーキーブラックは、スコットランドで最も古い現役の蒸留所であるグレンタレット蒸溜所で作られた希少なピーテッドタイプを使用した、世界で唯一のブレンドです。なめらかで甘く、やわらかなスモーキーな香りが特徴です。
スモーキー・ブラック、オンリーワンです。(DeepL+意訳)

 

「ウィンターリザーブでも言及しましたが、裏ラベルが透けて背景の山となっている芸コマ仕様です。

ラベルにはクロライチョウのオスが描かれています。

メスのクロライチョウは赤褐色の体色をしている…)

 

スクリューキャップです。

「ウィンターリザーブのものは「ルビーカスクと同一のものでしたが、こちらは専用色っぽいです。

 

・公式評(ザ・フェイマスグラウス海外公式サイトより)

Discover the smokier side of The Famous Grouse, with Smoky Black.
Expertly blended using a rare peated malt to produce a deliciously smoky yet sweet whisky.
Smooth, peaty and aromatic, this is a complex yet approachable blend with hints of dried fruit and soft smoky notes. 

Appearance
A dark, russet golden, clear and bright blend.
Aroma
Smoky, aromatic, rich
Taste
Dried fruit and spices (aniseed/cloves), smoky yet smooth
Finish
long, sweet and smoky

ザ・フェイマス・グラウスのスモーキーな一面を発見できるスモーキーブラック。
希少なピーテッドモルトを巧みにブレンドし、スモーキーかつスイートなウイスキーを作り出しました。
滑らかでピート香が強く、ドライフルーツと柔らかなスモーキーさが感じられる、複雑でありながら親しみやすいブレンドです。

外観
濃い赤褐色の黄金色で、透明感のある明るい色合いです。
アロマ
スモーキー、アロマティック、リッチ
味わい
ドライフルーツとスパイス(アニシード、クローブ)、スモーキーでありながら滑らかな味わい。
フィニッシュ
長く、甘く、スモーキー  (DeepL)

https://www.thefamousgrouse.com/en/smoky-black

(※海外サイト)

 

説明がしっかりしていて助かります。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :明るめの赤褐色

香り:甘いレーズンの香りと、グレンタレット特有の独特な香り。

   スモーキーと言われればたしかにほのかに感じる…?くらい。

味 :一瞬「ファイネスト」を感じる。その後にスモーク。

   スモークのせいか、グレーン感が悪目立ちする印象。

   ちょっとウッ…っと胃もたれ的な気分になる。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:スモーク感が消える。

味 :味はややさっぱりと、それでいてさっぱりとスモーキー。

   これはこれでいい。グレンタレットは加水で伸ばしてなんぼ。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:甘、煙、ハイボール

  スモーキーさはごくほんのちょっとと言った感じ。

  やや名前負け感が出てくる。

 

 

・総評

・・・などと特に文句を垂れずに進行したけれど、フェイマスグラウスきっての問題児だと思った。

 

フェイマスグラウスの甘さと内陸系のピーテッド原酒が絶望的に嚙み合っていない。

言葉は悪いけれどもはや不快の域

 

たとえばハイランドパークはシェリーとピートが同居していても違和感が全くない。

それに対してこちらは…おそらくグレーン原酒が甘さを過剰に引き出して不協和音を奏でているのでは?と思わなくもない…

ストレートで評したようにちょっと胃もたれ感を覚える、ような。

 

おすすめはやはり加水以降。

しいて言うならロック。これがいちばん違和感なく飲めると思った。

 

 

・所感

コンセプトはわかるものの、合体事故を起こしているような気がしないこともないですわね。

そもそも、ブレンダーズエディションはキワモノ集団っぽいのでべつにショックを受けるほどでもないと言いますか…強がってないですのよ???

 

ちなみに、そのブレンダーズエディション自体は第2弾である「ウィンターリザーブ以降リリースされていないようです。

 

………

…………

 

そういえば、海外公式にてシェリカスクフィニッシュ」なるものの発売が示唆されましたわね。

 

https://www.instagram.com/p/Cd56JulNz2i/

 

公式サイトでもなく、公式Twitterでもなく、インスタグラムでの告知というのがちょっとモヤモヤしますが、こんな感じでオレンジ色を基調とした華やかな感じのラベルです。

ラベルの感じからしてもしかしたらコレ、ブレンダーズエディションかもしれません。

 

で、過去記事「【特集】ザ・フェイマスグラウス 終売編」でも触れましたがかつてシェリーオークカスクというものもラインナップに存在していました。

 

何度も言及しているような気がしますが、エドリントンからグレンタレットが抜けたのでもしかしたら「ファイネスト」が消滅してシェリカスクフィニッシュ」に置き換わるのでは…?などと思ったりしなくもないです…

ネイキッドグラウスもネイキッドモルトに変わったし、何かしらの改称はされるような気がしますわよね・・・

 

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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