なもなきアクアリウム

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【レビュー】#101 『アイル・オブ・ジュラ 10年(オリジン)』はしっかり厚みのあるマイルドさ、香草っぽさ。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

オフィシャルでの飲み比べセットという商品、もっと出してほしいです。

かといって明らかに割高っぽいグレンファークラスみたいなのはちょっと…というジレンマもありますが…

 

今回はそのオフィシャル発の小瓶セットから。

 

アイル・オブ・ジュラ 10年 ”オリジン”

JURA ORIGIN AGED 10 YEARS

蒸留所名:アイル・オブ・ジュラ蒸溜所(アイランズ

内容量:50ml

アルコール度数:40%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:3,000円くらい(3本セット)

 

 

 

 

現行のひとつ前のボトルです。

 

「ジュラ」のはじまりは1810年

当初は「スモールアイル」蒸溜所という名前でのスタートでした。

実際に生産が開始されたのは酒造免許を取り「アイルオブジュラ」と改称した1831年からだそうです。

 

例に漏れずかなり波乱の歴史を歩んでおり、何度か経営者の交代を経て1901年に蒸溜所を一度閉鎖しています。

復活したのはおよそ60年後の1963年のことで、1995年にはホワイト&マッカイ社の傘下に入り現在に至ります。

 

 

「ジュラ」というのは「鹿の島」という意味で、文字通りジュラ島には人間の20~25倍の数の鹿が生息しているらしいです。

また、ジュラ島はアイラ島の真隣、北東に位置しています。

 

というわけで結構前からこのセットを買って放置していたのでいい加減に飲むことにしました。

今回は10年ものである「オリジン」を飲んでいきます。

 

他、ヘビーピート+シェリーの「スーパースティション」

16年ものの「ジュラックス・オウン」が控えています。

 

ちなみに、このボトルたちはいわゆる旧ボトルです。

現行では「オリジン」はただの10年に置きかわり、「スーパースティション」「ジュラックス・オウン(16年)」に至っては消滅しています。

 

現行10年のフルボトルでの価格はだいたい3,500円くらい。

 

 

珍しく撮り忘れましたが見ての通りスクリューキャップです。

フルボトルは言わずもがなコルク栓です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

・公式評(セットの説明文より)

Origin is the whisky that begins the Jura journey. For that reason each bottle carries the traditional Celtic symbol for birth, beginning and the forces of nature.

Slumbering for a full decade in quiet contentment, this beguiling spirit has a lingering taste of warming gentle oak, notes of honey and caramel, soft liquorice and roasted coffee beans.

オリジンは、ジュラの旅の始まりとなるウイスキーです。そのため、各ボトルには、誕生、始まり、自然の力を表すケルトの伝統的なシンボルが描かれています。

10年間静かに眠り続けるこの魅惑的なスピリッツは、温かく優しいオーク、蜂蜜とキャラメルの香り、柔らかな甘草、炒ったコーヒー豆の余韻が特徴的です。(DeepL)

 

「Light&Delicate」と銘打たれています。

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :中庸なゴールド

香り:若干の金属っぽいシェリー感。甘めの柑橘感。

   味噌汁みたいな香りがする。

味 :華やかでフルーティ。ハイランドパークに近いかも。

   ほんのすこしのスモーキーさも良いアクセント。

   全体的に樽感が効いている印象。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:シェリー感が強まる。全体的に甘い香りに。

味 :渋い・・・ 甘さはあるんだけどかなりビター。

   土っぽいピート感。ちょっとおすすめはできないかな…

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:華やかさはあるものの伸びはあまり良くないように感じる。

  ほんとうに独特な、ミントっぽい爽やかなハーブ感が意外と癖になる。

 

 

・総評

独特、独特、それでいて独特。

 

ヘザーピート抜きのハイランドパークって感じ…

「すまん、ハイランドパークでよくね?」って思うかもしれないけれど華やかでありながらどことなく垢抜けない感じがなんか好きになる。

 

ハーブっぽさが独特さを醸し出している、のかな。

スルスル飲めるもののライトというほど軽くはなく厚みがしっかりとしている。

 

おすすめはストレート。もしくはハイボール

ハイボールで出てくる独特のハーブ感が面白い。

 

 

・総評

アイランズモルトと言えば、と問われたら「ハイランドパーク」タリスカー「アラン」…ときて「ジュラ」、くらいの立ち位置だと思っています。

最近はレダイグも話題な気がしますが。。。

 

イロモノが揃う上位のアイランズモルト陣と比べるとややおとなしめな気がしないでもありませんが、しっかりとアイランズ出身とわかる個性も備えている。そんなボトルに感じましたわね。

ちょっとどっちつかずな感じも否めませんが、中庸なウイスキーがあったっていいんじゃないですこと????

 

なんにせよすでに絶版です。

「オリジン」はまだちょくちょく売っているのを見かけますが「スーパースティション」「ジュラックス・オウン」についてはもうなかなか見つけづらい領域に入っていると思われますのよ。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

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