なもなきアクアリウム

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【レビュー】#136『グレンモーレンジィ 18年』は”原点”から正統進化したひとつの完成形。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

今回から早速大阪旅行で手に入れたブツを飲んでいきます。

(というか大阪旅行の記事を出してないのにこの記事を書いてたので突如として沸いた量り売りボトルみたいな感じだったのでしぶしぶ旅行記事を先出ししました)

 

Glenmorangie 18 Year Old Extremely Rare & Box

グレンモーレンジィ18年

GLENMORANGIE 18 YEARS OLD

EXTREMELY RARE

蒸溜所:グレンモーレンジィ蒸溜所

内容量:700ml

アルコール度数:43%

シングルモルト・スコッチウイスキー

購入時価格:わすれた

ボトルの画像は海外公式から拝借しました。

https://www.glenmorangie.com/products/18-years-old

 

 

 

 

至高のハイランドモルト

 

グレンモーレンジィについては意外と取り上げた回数が少なく、オリジナル(10年)をべた褒めしてラサンタ(12年)を「どうしてこうなった」とブー垂れたのみです。

ほか、詳しいことはオリジナルの記事にて解説していると思うのでご興味があればぜひ・・・・・・・・・

asgsn.hatenablog.com

 

などと言っていますが今回も量り売りです。

100mlのびんの半分、つまり50mlで買いました。

 

フルボトルでの価格は10,000円ちょい、最近はもうちょっと高くなりました。

 

スペックはアメリカンオークのバーボン樽スパニッシュオークのオロロソシェリー樽らしいですが、きっちりとその内訳を開示していて、

15年熟成したバーボン樽原酒のなかの30%をシェリー樽に移し替えて両者をさらに3年熟成、熟成年数が18年となった段階でそれらをブレンドして完成

というプロセスを経ています。

 

つまりバーボン樽で18年の原酒が70%バーボン樽で15年+シェリー樽で3年の後熟の原酒が30%ということですね。

最悪に雑な言い方をするとオリジナルの長熟とラサンタの長熟がブレンドされてるような感じですね。

 

ほか、バーボン樽100%で19年熟成したバージョンも存在します。

 

 

・公式評(グレンモーレンジィ海外公式サイトより)

The last hours of a perfect autumn day when the world looks like a golden dream filled with cookie-coloured leaves and butterscotch skies... What would that taste like?

The answer is, this dazzling, luminous whisky – a rhapsody of warm tones like purple heather, leaves swirling in the wind and hues of lemon, copper and gold. 

To create it, we gather the silky, fruity spirit from our giraffe-high stills and let it steep in American oak casks. No less than 15 years later, we transfer a portion into Oloroso sherry casks for three more years.

Once 18 years have passed, we reunite them to create its warm balance of sweet, floral lushness. Rich marmalade flavours brush against honey and fig, touches of caramelized orange and far-off campfire smoke.

Have a taste, and let your imagination wander to the edge of an autumn afternoon.

BLEND AND ORIGIN
After 15 years of maturation in American white-oak, ex-bourbon casks, around 30% of the whisky is transferred into Spanish Oloroso sherry casks for three years. When both parts have reached 18 years, they are blended together. The Oloroso casks provide an incredible degree of vibrancy, while the American oak balances the raisin-like sweetness of the sherry.

クッキー色の葉とバタースコッチの空で満たされた黄金の夢のような世界が広がる、完璧な秋の日の最後の時間...。その味はどんなものだろう?

その答えは、このまばゆいばかりの輝きを放つウイスキーです。紫色のヘザー、風にそよぐ葉、レモン、銅、金の色合いのような暖かいトーンのラプソディです。

このウイスキーをつくるために、私たちはキリンのような高さの蒸留器からシルキーでフルーティーなスピリッツを集め、アメリカンオーク樽で寝かせます。15年以上経った後、一部をオロロソシェリー樽に移し、さらに3年間熟成させます。

そして18年後、再びオロロソシェリー樽に移し替え、甘く華やかな香りとともに、温かみのあるバランスを作り出します。濃厚なマーマレードの風味が、ハチミツやイチジク、キャラメルオレンジ、焚き火の煙と調和しています。

秋の午後のひとときを想像しながら、ぜひ味わってみてください。

混交
アメリカンホワイトオークの元バーボン樽で15年間熟成させた後、ウイスキーの約30%をスペインのオロロソシェリー樽に移し、3年間熟成させます。両者の熟成年数が18年に達したところで、ブレンドされる。オロロソ樽は驚くほど生き生きとし、アメリカンオークはシェリー樽のレーズンのような甘さとバランスをとっています。

https://www.glenmorangie.com/products/18-years-old

(※海外サイト)

 

秋をイメージしている感じなんですかね…?

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :鮮やかなゴールド

香り:落ち着いた深みのある黄色い果実感、ほのかに牧草の香り。

   みずみずしいオレンジ、甘く広がったバニラ香。

味 :牧草のようなほのかなスモーク感、はちみつ掛けのバニラアイス。

   シェリー樽由来のものは余韻に、フルーティ感として現れる。

   深くて、なめらかで、おいしい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:甘い香りが大きく出る。

   はちみつ、バニラ、スモーク・・・

味 :飲みやすいものの、余韻の渋さがちょっと目立つ。

   各々の要素も薄れてしまっていて、あまりおすすめはできないかも…

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:柑橘系のフルーティさがぶわっと開く。

  余韻にかけてレーズンっぽさも感じられてバランスがいい。

  なおかつ、薄まりをあまり感じないしっかりとした広がりを感じる。

 

 

・総評

グレンモーレンジィのひとつの完成形。

 

ややドライ気味だったオリジナルと比べ、熟成を経てしっかりとした香味を備えているのが印象的。

 

バーボン樽由来のトロピカル感(この言い回しはあんまり好きじゃないけれど…)がしっかり出ていて、シェリー樽由来のドライなフルーティさがアクセントとしてしっかりと加わっているのがわかる。

いろんな樽を使っているグレンモーレンジィの18年が、きちんと正統派なのは抑えるべきところは抑えている感があってすごく好き。

 

おすすめは拾える要素の多いストレート。

ロックは薄まるのにハイボールは薄まりを感じないのは熟成のおかげ…?

 

 

・総評

オリジナルラサンタキンタルバン超絶ハイパークソダサいラベルチェンジをしたのが記憶に新しいですが、18年はいまのところデザインの変更はなさそうですわね。

ちょっとシェイプした美しさを感じるボトルや、やけに豪華な化粧箱を含めて一度は手に取ってみたいハイクラウイスキーですわね。

 

グレンモーレンジィについてはラサンタのような構成のアコードも買っているのですが、どういうわけか開栓していません。

というか1000mlのボトルはデイリーウイスキー以外では消費がむずかしいよ~

 

 

にわか丸出しな感想になるんですが、長熟ものって実際飲んでみるまでの期待度と、飲んだ時の「あぁ、こんな感じなのね」という落差が大きいと個人的には感じています。

勝手に期待しすぎなのもありますが、熟成というのはカドが取れて深みが増すという点が大きく、すげぇわかりやすく味が濃くなっているということは無い…と頭でわかっていても「あれ?」と思ってしまうのが情けないですわね~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

で、実際薄いだとか期待外れだとかそういうのではなく、今回のグレンモーレンジィ18年も非常に美味しいウイスキーでした。でしたのよ!!

濃いのを飲みたければ高い度数のを狙えばいい話なのですわ。

そうやってカスクストレングスにのめりこんでいくんですわね。。。。。。。。。。。

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

 

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