なもなきアクアリウム

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【レビュー】#135『鳥取 金ラベル(バーボンバレル)』はバニラ・はちみつを纏った飲みやすブレンデッド。

こんにちは。もう一度、こんにちは。

 

ゴールデンウイークに関する言及がほとんどないのはきっと気のせいです。

1日だけ休んでお友達とお酒を飲みに行きましたのよ、おほほ。

 

今回はこちら。

ゴールデンウイークなだけに、ゴールデンなウイスキーです。

(と、執筆時はそうだったんですがゴールデンウイーク終わっちゃいました…)

 

鳥取 金ラベル

THE TOTTORI Aged in BOURBON BARREL

製造元:松井酒造合名会社(倉吉蒸溜所)

内容量:200ml

アルコール度数:43%

ブレンデッド・ジャパニーズウイスキー

(ジャパンメイドウイスキー

購入時価格:738円(税込)くらい

 

 

 

 

マツイウイスキーのブレンデッドでは最上位のボトル。

 

鳥取含むマツイウイスキーについてのどうのこうのはこちらで解説しています。

ご興味があればこちらも読んでみてください。

asgsn.hatenablog.com

 

鳥取」は今のところブレンデッド専用ラインで、他の銘柄と棲み分けています。

今のところ、と言ったのは前回の記事でも紹介した通り、ブレンデッドモルト専用ラインと思っていた「倉吉」にモルト+グレーンのブレンデッドが突如として出現したからです。

 

現在4タイプを展開していて、どれも年数表記無しのノンエイジです。

バーボン樽による熟成がメインというコンセプトが似通っている鳥取 バーボンバレル」鳥取 金ラベル」が若干ややこしい(このボトルの裏ラベルには「鳥取 バーボンバレル」と書いてあるのでさらにややこしい)ですが、黒いラベルのほうは500mlサイズで若干手に取りやすさがあります。

まぁ…今回のように銀ラベルと金ラベルについては200mlサイズのボトルも展開されているのでこちらのほうが手に取りやすさは上なんですけれどね…

 

さて、金ラベル自体に話を戻すとラベルのこのコテコテ真っキンキンなのは唯一性が高いですね。

金と言えば、サントリー響の初期版の贈答用が表裏ゴールドのラベルだったような気がします。ブレンデッドですし、そのあたりもやんわり意識しているのでしょうか…?

質感としては「岩井トラディション シェリカスクのような、細かい粒子のような感じのきらびやかさがあります。

 

このボトルは美味しくて気に入ったので先日ビックカメラに行ったときに200mlボトルを2本買い足したところ、別のバージョンなのか「BLENDED WHISKY」との表記に変わっているものでした(JAPANESEの文言が無いものがある)。

 

ついでに「Made in JAPAN」もあったりなかったりします。

どっちが後のものかはわかりませんが、公式サイトに今載っているのは「BLENDED WHISKY」の表記のほうです。

 

メタルスクリューです。

どうでもいいですが人生で初めてスクリュー全体が空回りして永遠に開けられないスクリューキャップに出会いました。これ。

結局外周にカッターでプチプチ切れ目入れて、どうにか開けましたがぐちゃぐちゃのメタクソになっちゃったので見た目がダメになっちゃいました。

ただそんなことはウイスキーの評価には何ら関係ありません。原酒に罪はないのですわよ!!!

 

 

・公式評(松井酒造合名会社公式サイトより)

バランスを追求したブレンデッドウイスキーを、秀峰大山の深層天然水でより華やかな味に仕上げました。バーボンバレルの持つこうばしさ、くせのない味わいを感じていただける逸品です。

https://shop.matsuiwhisky.com/products/detail/15

 

 

・ストレートで飲んでみる

色 :やや明るめのアンバー

香り:倉吉でも感じるハイランド的な柑橘感、

   それとバーボン樽からくるバニラっぽさが互いに相殺している感じ。

   調和というかはせめぎ合ってる、ような。

味 :香りから感じる印象より深みがある。いいです。

   ハイランド的な軽快なモルト感と、

   ややまったりとしたバーボン樽由来の甘さが出ていて飲みやすい。

 

 

・ロックで飲んでみる

香り:ハイランド的柑橘感のほうが強くなる。

   それとややゴムっぽさが出てくる。

味 :ちょっとまろやかさが消える。

   余韻に渋み。ハイランドっぽいといえばそうなんだけど。

 

 

ハイボールで飲んでみる

味:ハイランドだねって感じの味。ふつうに美味しい。

  バーボン樽由来の甘さが良いアクセントとなっていて飲みやすい。

  ラベルが日本語だから脳がバグる。

 

 

・総評

グレンなんちゃらって名前で売られてたらふつうに評価されそう。

 

倉吉で少し感じたハイランド系特有のクセが、バーボン樽由来の柔らかな甘みで緩和されていてクセがとても少なく感じた。

普段ウイスキーと関わっていない人でもこれなら飲める、と感じるのではないでしょうか。

 

安ブレンデッドには珍しくストレートが一番飲みやすく味わい深い。

アルコールがきついから炭酸で割りたい…ということもなく、割と穏やかに飲める

(※アル中の感想です。)

 

なので個人的なおすすめはストレート。もしくは軽快に飲めるハイボール

ハイボールにしても口当たりなめらかで飲みやすい。

ロックは微妙、かな。。。

 

 

・所感

ハイランドハイランドうるさいですわね!”!!!!(自分にキレる)

 

フルボトルで2,500円、値段についても納得できるよくできたブレンデッドですわね。

初見飲みのときは結構ドライな感想を残していました(上のやつ)が、何度か飲んでいるうちに「いいっすわねェ」と好印象に変わっていきました。

 

クセを求めるのであれば少し物足りないかもしれませんが、ウイスキー自体の出来としてはとってもいいモノだと個人的には思いましたのよ。

バーボン樽の個性がわかりやすく出ていて、甘さ、バニラ感などが見やすいのがいいところですわね。

 

 

ちなみになんですけれど、松井酒造合名会社は日本洋酒酒造組合に現在属しています

ということもあってラベルの表記についてはジャパニーズウイスキーの定義に則ってしっかりと表記しています。現在は。

ですのでわたくしたちが現在常識のように見ている表記と同じ基準で表記をしているということで、「Made in Japan」などの記述は撤廃したということですね。

シングルモルト松井については自社蒸溜しているハズ?なので将来的にはJAPANESEを名乗れるようになるはずですよ。。。)

 

 

・次回

asgsn.hatenablog.com

 

・前回

asgsn.hatenablog.com